おいてかないで

将棋年鑑のインタビューでは毎年、藤井先生と担当編集者の會場によるディープすぎる詰将棋トークに全くついていけない自分がおり、いつもハンカチを噛みしめております。そして今回も例のように詰将棋劇場が繰り広げられたのでした。

――いままでに一番悩んだ詰将棋はなんでしょうか。

藤井「悩んだ詰将棋は最終的に解いていないので(笑)。結構諦めが早いタイプなので解けた中で悩んだのは浮かばないんですけど、最近ですと岡村孝雄さんの都煙の『アツクナレ』」

――あー、はい。

藤井「あれを解いてみようと思ったんですけど挫折しました(笑)」

――なるほど。『アツクナレ』はそうですね。最近の大学で難解作でいうとあの中山芳樹さん作の・・・。

藤井「あー、はい」

――あれは話題だったかと思うんですけど、どうでしたか?

藤井「いや、初形を見て解けないと思ったので」

――なるほど(笑)。あの作品の場合は初形もそうですし、作者名もありますかね。

藤井「はい」

――易しいわけがないですからね。

藤井「そうですね」

いや、その「あうんの呼吸」みたいなのやめてー!(笑)

正直、何をしゃべっているか全くわからなかったですけど、中山さんという方がいつも難しい詰将棋を創るということだけはわかりました。