株主優待には、自社の商品や直営店などで使用できる商品券、割引券、または株主限定の特別な商品やサービスなどもあり、企業のファンであれば、一度は株主になっておきたいところではあります。しかし、ただ株主優待だけを目当てにしていては、お得に株を購入できたとは言えないかもしれません。

そこで今回は、株主優待を購入する際にお得になるかもしれないポイントとして「利回り」に関する解説をしていきます。

株主優待の利回りとは?

  • 株主優待の利回りとは?

    株主優待の利回りとは?

「利回り」には株主優待利回りと配当利回りがあります。株主優待利回りは、株の投資金額に対して優待の価値がどれくらいあるのかを、配当利回りは、投資金額に対して配当金がどのくらい出たのかを、それぞれ数値化したものです。この利回りは銘柄を買うときの指標となり、どのくらいお得になるのかを確かめることができます。

計算式
株主優待利回り(%)=株主優待の価値÷投資金額×100
配当利回り(%)=配当金額÷投資金額×100

株主優待利回りは、商品券やクオカードなど換金できるものは計算式に当てはめられますが、サービス券や割引券など、現金として置き換えられないものもあります。ですから、株主優待を導入している企業すべてで利回りが出るわけではないので、他社との比較が難しいところではあります。

利回りでお得に購入しよう

では、計算式もわかったところで、実際の銘柄を見ながら優待利回りを確認していきましょう。

まずは、第1回の記事でご紹介した「すかいらーく」(3197)です。

株主優待100株・3,000円の商品券×2
株優待利回り(%)=6,000円÷217,200円×100(2019.12.13時点の株価より)
株主優待利回り=2.76%

美顔器や化粧品などを展開している「ヤーマン」(6630)はどうでしょうか。

株主優待100株・5,000円相当の自社商品
株主優待利回り(%)=5,000円÷66,600円×100 (2019.12.13時点の株価より)
株主優待利回り=7.5%

アパレルメーカーの「オンワードホールディングス」(8016)。

株主優待100株・公式サイト「オンワード・クローゼット」の取扱商品20%割引券
利用期間は1年間で6回(1回の購入限度額30万円)
割引券は換金できないため株主優待利回りの計算はできません

「すかいらーく」の優待利回りは2.76%ですが、金券を発行している企業としては高い利回りを誇っています。多彩なレストランを全国に展開しているので、商品券の利用度から考えてもお得な気がします。

「ヤーマン」の優待利回りは7.5%と高いのですが、ヤーマンの商品を普段使っていない場合は、お得感がないかもしれません。しかし、ヤーマン愛用者にとっては嬉しい優待商品となりますので、かなりお得だと感じられるでしょう。

「ヤーマン」と同じようなことが「オンワードホールディングス」にも言えます。割引券なのではっきりした優待利回りは算出できませんが、お気に入りブランドがあるならば、年6回使用できる買い物割引券はお得感を味わえるのではないでしょうか。

優待内容が金券や自社商品の場合は優待利回りが計算できますので、よりお得な株主優待をもらいたい場合は、意識しながら購入してみましょう。

利回りが良すぎた場合の注意点

株主優待利回りが10%以上の銘柄は少ないので、そのようなケースでは優待内容・株価を必ずチェックしてください。上記でも書きましたが、優待内容が自社商品や自社サービスである場合、その企業の商品やサービスをよく利用しているのならばいいのですが、全く利用しない場合は株主優待利回りが高くても意味がありません。また株価が安ければ利回りが高くなることがありますが、値下がりの要因はさまざまです。業績不振で下降気味であったのなら、廃止・改悪につながることも考えられます。

株主優待を不安なく楽しむためにも、銘柄チャートや優待内容をよく確認してから購入しましょう。

筆者のおすすめ株主優待

今回は「便利系」「食べ物系」「おもしろ系」に分けて紹介していきますので、優待銘柄選びの参考にして下さい!

「便利系」アシックス (7936)

  • アシックスの株価推移(2019.12.12)

    アシックスの株価推移(2019.12.12)

昨今は健康ブームですが、特にランニングを始める方が注目するのがアシックスのシューズ。私も普段から愛用していますが、「機能性を選ぶなら!」というユーザーにアシックスは根強い支持を受けています。海外でもその高機能シューズの人気が上昇し注目される銘柄です。

  • アシックスの優待割引券

    アシックスの優待割引券

  • アシックスの優待内容

    アシックスの優待内容

権利確定日 6月・12月
投資金額の目安 180,400円(2019.12.13時点の株価1,804円より)

「食べ物系」フルッタフルッタ (2586)

  • フルッタフルッタの株価推移(2019.12.12)

    フルッタフルッタの株価推移(2019.12.12)

アサイーをはじめとするアマゾンフルーツの飲料や冷凍食品等を販売しているフルッタフルッタ。アサイーは造血作用が評価されるも、会社の決算状況は赤字で上場廃止の危機に陥っています。優待狙いも要注意な銘柄ではあります。

  • フルッタフルッタの商品

    フルッタフルッタのオリジナルドリンク

100株以上で3,000円相当の自社製品詰め合わせ(年2回)

権利確定月 3月・9月
投資金額の目安 35,900円(2019.12.13時点の株価359円より)

「おもしろ系」セレスポ(9625)

  • セレスポの株価推移(2019.12.12)

    セレスポの株価推移(2019.12.12)

スポーツイベントなどの企画・設営を行うセレスポ。2019年のラグビーワールドカップや2020年の東京オリンピックのテストイベントも受注しており業績はうなぎ上りです。

抽選で「自社関連イベント・スポーツ競技大会・公演」チケット、最近ではゴルフトーナメントや明治座での観劇が対象となっています。

権利確定月 3月
投資金額の目安 284,300円(2019.12.13時点の株価2,843円より)