全国的にうだるような暑さが続いている。単に「蒸し暑い」程度であればいつもの夏のことと笑い飛ばせるが、今年は40度近い気温が何日も続いており、相当にヤバい。かく言うこの日も午前中から35度近くまで上昇。
そんな中、何を思ったか日傘を差しながら有名ラーメン店の開店を90分待つという暴挙に出てしまった筆者は既に汗まみれ。「着替えはなくともとにかく汗をスッキリ流したい!」ということで、向かった最寄りの銭湯は大田区池上の「桜館」である。東急池上線「池上」駅から徒歩6分。緑色に塗られた外壁がちょっと個性的なビル型銭湯である。
別館でラーメン&お好み焼きも
玄関前の小路を挟んで向かいにはラーメン屋やお好み焼き屋が。桜館の公式ページによれば「別館」とのことだ。なるほど、看板にも「桜館」の文字が入っている。平日の開店はお昼の12時、ちょうどその頃に到着した。
板鍵の下足箱から中へ。券売機が2台設置されているのでこちらでチケットを購入。ロビーは、テレビ、アイス・ドリンクケースや座るところなど。この日はお休みだったが、2階は飲食フロアになっており、軽食やビール、かき氷なども楽しめるとのことだ。お風呂は月の前後半で入れ替わり。今日は右(壱の湯)が男湯、左(弐の湯)が女湯になっていた。
脱衣所はゆったり、冷房がほどよく効いており、扇風機も「強」で回っていて、快適だ。ロッカーは縦長タイプが3面分。中央に腰掛けが組まれ、隅角上にテレビが設置。ほか、洗面台やコインドライヤー、デジタル体重計、冷水機など。平日のこの時間とはいえ、やはりこの暑さのせいか、既に先客は10人近くいた。
夏の銭湯でも長居したくなるのは訳がある
壱の湯は3階構造。まず1階は洗い場と主浴槽、サウナ、水風呂、天然温泉の黒湯。2階がスチームサウナ。3階が展望露天風呂となっている(サウナは別料金)。湯はどれもかなりぬるめに設定されており、体感で40度くらいのような印象だ。黒湯もしかりで、さらに広いので長湯する人が続出。色もかなり濃い。手を3cm沈めると見えなくなるくらいだ。
サウナは今回は利用しなかったが、水風呂は機械冷却なのか、キンキンに冷えており、最高に気持ちいい。3階の露天風呂も悪くないが、この季節は太陽からできるだけ遠ざかりたいかもしれない(笑)。
「昼の銭湯」+「夏の水風呂」、最強の組み合わせで大満喫させていただいた。お風呂からあがったら、水分補給を必ず忘れずに。身体に負担のない範囲で楽しんでいただきたい。
※イメージ図は筆者の調査に基づくもので正確なものではございません