太平洋、日本海、オホーツク海に面し、一年を通して冷涼な気候の北海道。水産業のほか広大な大地では酪農や農業が盛んに行われています。温泉やグルメなど、観光地としての魅力も詰まった北海道ですが、ライバルとなるのはどの都道府県なのでしょうか。

  • 北海道のライバル県

    北海道のライバル県といえば?

本記事ではマイナビニュース会員を対象に「北海道のライバル県はどこだと思うか」についてアンケート調査を行いました。結果をランキングでご紹介します。

北海道に行ったことはある?

まずはじめに「北海道に行ったことがあるかどうか」を聞いたところ、回答は以下のようになりました。

ある…75.5%
ない…24.5%

今回のランキングは「ある」と答えた方からの回答を元にしています。

北海道のライバルだと思う都府県トップ8

次に、北海道のライバルだと思う都府県を聞いたところ、トップ8は以下のようになりました。

1位 沖縄県(43.7%)
2位 青森県(11.3%)
3位 福岡県(6.0%)
4位 京都府(4.0%)
5位 宮城県(3.3%)
6位 東京都(2.6%)
7位 山梨県(2.0%)
8位 岩手県(1.3%)
8位 長野県(1.3%)
8位 愛知県(1.3%)

ここからはランクインした都府県の簡単な概要と、アンケートに寄せられた「ライバルだと思う理由」をご紹介します。

1位 沖縄県(43.7%)

  • 北海道のライバル1位は沖縄

    北海道のライバルは沖縄県が1位とのアンケート結果

北海道のライバル都府県ランキング、1位は「沖縄県」でした。沖縄諸島や八重山諸島など、約160の島々からなる沖縄県。一年間の平均気温は22~24度で、真冬でも15度前後と温暖な気候が特徴です。雨が多いため、山には豊かな森林、海岸付近にはマングローブ林、海には美しいサンゴ礁が広がっており、年間を通して観光客に人気があります。

ライバルだと思う理由

「北海道は北の代表、沖縄は南の代表。どちらも観光産業が盛んなイメージがあるから」(44歳女性)
「東京から同じくらいに離れて特徴がまったく違うので、どちらへ行くか迷うから」(67歳男性)
「気候が真逆で、海の色も全然違う。文化も何もかも違うと思うから」(64歳女性)
「『旅行するなら北海道か沖縄か』という会話をよくするから」(43歳男性)

2位 青森県(11.3%)

2位は「青森県」でした。北海道とは津軽海峡を挟んで対峙しています。北海道と青森県を結ぶ深さ約240m、全長53.85kmの青函トンネルは、鉄道トンネルとして深さでも長さでも世界一。鉄道のほかにも青函フェリーや津軽海峡フェリーが運航しており、北海道にとってはまさに本州の玄関口とも呼べるのが青森県です。

ライバルだと思う理由

「北海道と青森県には、青函トンネル、連絡船、新幹線など、共有できることが多いから」(73歳男性)
「どちらも海産物が美味しいことで有名だから。近いので揚がる魚も似ている」(48歳男性)
「大自然に囲まれて、食べ物が美味しいというところも同じ」(45歳男性)

3位 福岡県(6.0%)

3位は「福岡県」でした。福岡市、北九州市と2つの指定都市をもち、工業、農林水産業、観光業とどの分野においても活力のある福岡県。福岡空港のほか、24時間運航が可能な北九州空港があり、観光だけでなく物流の拠点にも。本州の山口県とは海底トンネルや関門橋でつながってアクセスしやすく、海の幸などのグルメも充実しています。

ライバルだと思う理由

「美味しいグルメがたくさんある点が似ていると思ったから」(45歳女性)
「北海道も福岡県も、プロ野球の球団をもっているから」(47歳男性)

4位 京都府(4.0%)

4位は「京都府」でした。南北に細長くのびる京都府。舟屋の光景が広がり天橋立のある北部、寺院が点在して観光、経済、文化の中心地である南部など、地域性が豊かなところが魅力です。日本海に面する北部ではズワイガニなどの海の幸、中部では牛肉、南部では宇治茶などの名産品があり、古くから伝わる「伝統野菜」を楽しめるのも京都府ならでは。

ライバルだと思う理由

「大自然が魅力の北海道とはひと味違い、歴史の重みを感じられるから」(61歳男性)
「北海道と同じように有名な観光地であり、人柄ものんびりしているように感じるから」(64歳男性) 「札幌のライバルなら福岡と答えるが、北海道のライバル県としては、同じく観光が盛んな場所として連想される京都府」(55歳男性)

5位 宮城県(3.3%)

北海道のライバル都府県ランキング、5位は「宮城県」でした。宮城県といえば、三陸海岸に代表される豊かな漁場。かつて豊漁だったさんまは数が減っていますが、まぐろやかつおが数多く水揚げされるほか、かき養殖も盛んです。それに伴い、水産加工業も活発。また、「ササニシキ」「ひとめぼれ」「つや姫」といった人気のブランド米も生産されています。

ライバルだと思う理由

「東北最大の都市である仙台があり、観光が盛んでお土産やグルメも豊富だから」(59歳男性)
「北海道と同じように、プロ野球の本拠地があるから」(41歳女性)
「東北のなかでいちばん発展していると思うので」(45歳男性)

6位 東京都(2.6%)

6位は「東京都」でした。1603年、徳川家康が江戸幕府を開いたことから本格的な発展が始まった東京。面積は香川県、大阪府に次ぐ全国3位と小さいですが、そこに国内でもっとも多い約1400万人が暮らしています。経済や商業施設が立ち並ぶ23の特別区、居住環境に恵まれているほか登山やキャンプなどにも親しめる多摩地域、世界自然遺産の小笠原国立公園を含む島しょ地域など、3つの地域性から成り立っています。

ライバルだと思う理由

「大自然と大都会という、北海道と東京都の対比が興味深いから」(69歳男性)

7位 山梨県(2.0%)

7位は「山梨県」でした。山梨県は海のない内陸県で、県土の約8割が森林。富士山や八ヶ岳、南アルプスなど日本を代表する山々を抱えています。長い日照時間や盆地特有の昼夜の寒暖差などで、果物の栽培が盛んという特徴も。特にぶどうは日本一の生産量を誇り、ワイナリーの数も日本一。果物狩りができる観光農園や温泉地もあり、関東近郊から気軽にリフレッシュできる場所として人気です。

8位 岩手県(1.3%)

8位は「岩手県」でした。岩手県は北海道に次ぐ、全国で2番目に大きな県。太平洋に面して続くリアス式海岸は世界有数の漁場となっており、活気ある魚市場周辺では豊かな海の幸が味わえます。一方で、内陸部は盆地などの特性を生かし、米作りなどの農業や畜産業が盛ん。日本における食料基地のような存在です。

ライバルだと思う理由

「北海道とは、面積が大きくて畜産業が盛んな点が似ているから」(54歳男性)

8位 長野県(1.3%)

8位には「長野県」も入りました。日本アルプスといった山岳地帯、軽井沢や上高地などの山岳リゾート地、志賀高原、戸隠高原、野沢温泉、湯田中温泉など、土地の魅力が最大限に生かされた観光地をいくつも抱えています。長野市の善光寺や、松本市の松本城などの国宝は全国的にも有名です。また、長野県は「信州」とも呼ばれ、信州そばや信州みそなどこの土地ならではの食も楽しめます。

ライバルだと思う理由

「北海道も長野県も、自然が豊か、水がきれい、食べ物が美味しいという点が似ていると思ったので」(58歳女性)

8位 愛知県(1.3%)

8位には「愛知県」も入りました。東京都、神奈川県、大阪府に次いで、人口が4番目に多い愛知県。名古屋市を中心とした中京工場地帯では、自動車や航空機、機械・電機・電子部品などの重工業が盛んです。一方で、伊勢海老が有名な伊勢湾、あさりの養殖などが盛んな三河湾など、海の幸も充実。

北海道のライバル県は沖縄県という声が圧倒的多数!

北海道のライバル県だと思う都府県について、8位までご紹介しました。1位の「沖縄県」には約4割の票が集まり、続いて2位が「青森県」、3位が「福岡県」という結果になりました。

沖縄県が選ばれた理由として「北海道と同じように時間をかけて観光するリゾート地だから」という声が多く集まりました。どちらも交通手段として飛行機が使われることが多く、非日常感を味わえる南北のリゾート地という点で、ライバルと見なされているようです。

青森県は地理的に北海道と近いために海産物が似ている点や、「青函トンネル工事で苦労を共にしたから」という理由が挙がっていました。福岡県は、「プロ野球の球団を抱えている点が似ている」という理由が挙がっており、「札幌と天神の雰囲気が似ている」という声も。

大自然が魅力の北海道ですが、ライバル県として挙がったなかには東京都や愛知県など、大都市を抱える都府県もランクイン。ライバルと見なすのには、色々な視点があるようですね。

調査時期: 2024年8月19日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 男女合計200人(男性: 148人、女性: 52人)
調査方法: インターネットログイン式アンケート