そのシャツ、長すぎませんか?

「ドキッ!」、形態安定シャツだからって安心できませんよ!? 用途の異なるシャツが2種類、世間にあふれています。スーツに合わせる「ビジネスシャツ」、私服に合わせる「カジュアルシャツ」です。「この違いは分かるよ!」とお思いのアナタも、気を付けてください!

男性の10人に1人は、シャツで恥ずかしいことになっていますから。選び方・着こなし・メンテナンスの落とし穴を、スタイリスト森井が一刀両断!

■NG1.ビジネスシャツのカジュアル化?

「そのシャツ長すぎませんか!?」土日開催のセミナー・イベントに顔を出すとき、ご注意ください。私服男性の10人に1人は、ビジネスシャツを私服として着ています(汗)。用途が異なるので、全体がアンバランスになることは言うまでもありません。

しかし、ビジネスシャツのカジュアル転用を避けるべき本当の理由がコレ! 人間性を誤解されるリスクです。休日にビジネスシャツを着る人は、どういう性格に見えますか? 私服購入をケチる人、もしくは、違いを見抜けない人など、ネガティブな印象しか残りませんよね。

なぜ、ビジネスシャツだとバレるのか? その答えは明確です! シャツの裾が圧倒的に長いから。パンツからカジュアルシャツの裾を出す場合、着丈の長さがへそから15センチ程度が限界です。着丈の長さがへそから20センチ以上の場合、間違いなくビジネスシャツ! 長すぎるのでバランスが悪いのです、もちろん、デザイナーシャツは例外ですが。 また、シャツインの着こなしも安心できません。ジーンズにシャツインが似合うビジネスシャツは少数なので、チョイスが難しいのです。ビジネスシャツの転用ではなく、大人のカジュアルスタイルを磨きましょう!

■NG2.ビジネスシャツはアイロン派?

あなたはアイロン派ですか!? でしたら、今すぐクリーニング派に転向してください(笑)。女性はシャツのメンテナンス状況から、クリーニング仕上げか? 自分でアイロン掛けか? 母親のアイロン掛けか? この違いを見抜く天才です。

プロ仕様のパリッと感を出せなければ、母親にアイロンを掛けてもらっているのでは? というマザコン気質を疑われるかもしれません。一方、デキるビジネスマンの多くは、「賢者のローテーション」を活用しています!

これは、10枚のビジネスシャツを所持し、週末ごとに5枚クリーニングに預け、残り5枚をクリーニングから引き取るという循環を指します。毎日、クリーニングされたシャツを着ることで、お金で時間を買っているスマートな印象が手に入るのです。

また、形態安定シャツだからといって安心するのは早いかもしれません。形態安定であっても、多少シワは残るからです。勝負の日には必ずクリーニングを!

■NG3.シャツに胸ポケットが……

「えっ!? シャツに胸ポケットが付いているのは当然でしょ!?」と思っていませんか。世界標準では、シャツの胸ポケットはエレガントではない! と認知されています。そもそも、シャツとは下着が進化したものだからです。下着にポケットが付いているのは不思議ですよね!?

とは言え、胸ポケットが付いていないシャツの売れ行きは、日本では芳しくないようです。われわれ日本人は、シャツの胸ポケットに慣れすぎていて、ないことで不便を感じるからでしょう。

しかし、考えてみてください! 胸ポケットに社員証やタバコなど、胸ポケットがパンパンに膨らんでいるシャツは、実用性が強すぎて、印象としてはシャープではありません。

特に外資系に転職したアナタ! 世界標準のシャツを一枚確保してみてはいかがでしょうか? 国籍の異なる同僚と対等に渡り合うために!

<著者プロフィール>
森井良行
「ユニクロさえもカッコよく」をキャッチフレーズに、大人カジュアルとして、エレガントカジュアル(エレカジ)を提唱。渋谷・有楽町etc.ショップをまわり、その人だけに似合う服をコーディネートする買い物同行サービスの実績は、のべ3,000人を超え、97%の独身顧客が「女性にほめられた」という。公式サイト「エレカジ」ではコーディネート事例や「モテるファッションアイテム」を日々紹介中。
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