「彼女になってもらおう」とがんばってデートに誘い、何度か二人きりで出かけたりしていた相手と、けっきょくうまくいかず、付き合うには至らなかった――そんな経験をされたことのある方は、たくさんいらっしゃることと思います。

このようなことがあったとき「相性が悪かったんだろう」というのが、大きな理由であることも多いものです。が、相性うんぬんという前に、相手への対応がまずかったという可能性もなくはないかもしれません。

たとえば、女の子の場合ですと、このような間違いをしてしまうことがよくあります。

デートをするとき「家まで車で迎えに行くよ」と男の子が言ってくれたのに、気を遣って「ううん、大丈夫。私が○○くんのうちとか、近くまで行くから」と言ってしまう。

これは、友人同士という観点からみると、美しく正しい行動といえますが、恋愛目線でみると「ううん、そんなに弱気な姿勢でいいの?」と疑わずにおれない感じです。

先日、知人の英語教師Mちゃん(26才)が、まさにこのようなことを話していました。

「付き合ってるかどうか微妙な関係の彼から『軽井沢へ一泊で旅行しない?』って言われて、やったーって舞い上がっちゃったんですよね。私が旅行の手配も全部して、車で彼を家まで迎えに行って。彼はワインが大好きだから、夜、外に出るときも、私はお酒を飲まずに、自分で運転して。軽井沢から東京まで、往復運転して、至れりつくせりでがんばったんですけど…。帰ってきてから、連絡してもなんか電話に出てくれないし、メールに返事もくれないし、けっきょく自然消滅されちゃいましたー」

この話を聞いた彼女の友人たちは、みな一様に、

「それはふられる(逃げられる)に決まってるよ。なんていうか、それじゃ、便利な女でしかないじゃん」

とMちゃんに言ったそうです。私としても、便利……とまでは言いませんが、なんというか「女の子を追いかけさせる楽しみを、男の子から奪っちゃった感じがするよね」 と言いたい気持ちになりました。

実際に周囲を見てみても、恋愛上手な女の子はデートをするとき、当たり前のように、男の子に自分の家まで迎えにきてもらっていたりして「なんでそんなに強気なの?」という態度を取っている人が多いものです。

「初デートの待ち合わせ場所をどこにするか?」で恋愛に不器用な女の子かどうかがわかる……彼の彼女への気持ちの強さがわかる……といってもいいかもしれないほどです。

ですから、女性は初デートの待ち合わせ場所を、彼の家の近くにする(よほど、何かの理由がない限り)とか、お互いの家の中間地点にするのはあまりよくないことではないかと私は考えています。男の子って、相手の女の子に対して「気持ち」があればあるほど「彼女のために何かしてあげたい」と考える、そういうやさしさがあると思うので。

というわけなので、男性の方の場合は、女の子と反対に、初デートの待ち合わせ場所を自宅と彼女宅の中間地点に設定したり、自分の家の近くにしたりするのはあまりよろしくないような気がします。

「彼女への熱い思いは、今のところバレたくない。だから、何とかしてフツウの友だちっぽい態度を取るぞ」と心配したくなる気持ちもわかります。フツウに友だちっぽい態度を取ろうとがんばるあまり、このような設定になってしまった部分もあるでしょう。

しかし、せめて最初くらいは恋の駆け引きをするつもりで、また、彼女をググッと引き寄せるためにも、「キミのためにここまでするよ」というところを女の子に見せてあげてもいいと思うわけです。

自分はここまでがんばった、こんなにも一生懸命にやったという気持ちがあれば、たとえ彼女との恋がうまくいかなくても、後悔することは少なくなるはずです。これから先は「やりすぎたかもなぁ」と思うところをそいでいってシンプルにしていけばいいのです。

その他、男性がしてしまいがちな対応としては、

  • 気恥ずかしいので、初デートのときに、ダブルデートやグループデートを設定する。けっきょく、その日は男子同士で固まって過ごしてしまい、彼女のことはあまりわからずじまいで終わってしまっていた。
  • 初デートのとき、次の約束を取り付けること、彼女の気持ちをたしかめようとすることにやっきになり、その日のできごとやデート自体を楽しめずに終わってしまう。
  • 自分の「よさ」をアピールするため、彼女に共通の知人男性の悪口や「あいつは女たらしだからやめたほうがいい」というようなことを言ってしまった。他者を否定することで、自分のよさをアピールする方法を取ってしまっていた。

というようなものがあります。

デートのときに、彼女への対応の仕方、自分の姿勢を少しかえるだけで、恋の行方が変わっていたかもしれない可能性はじゅうぶんにあるものです。基本的に、男性は少し相手に気を遣うくらいの気持ちで接してあげればいいかな……。そんな気がします。


こんにちは、酒井です。この間、たまたま「六花亭のホワイトチョコレートが食べたい…」と思っていたら、なんと思いがけない人から、北海道のおみやげにと六花亭のホワイトチョコレートをもらってしまいました。おいしかった。ありがとうございます。では、またね。