2024年7月26日、JCBは2024年秋以降に、最高峰カード「JCB ザ・クラス」に付帯するカードとして「メタルカード(金属製のクレジットカード)」を発行すると発表。これを受けて、「カッコよすぎ」「何年も待ってた」など、SNSでも大きな反響があった。

JCBがついにメタルカードの発行に踏み切った背景と、メタルカードに込めたこだわりとは? 株式会社ジェーシービー イシュイング本部 販売促進部の司茂真理子氏に話をうかがった。

  • JCB ザ・クラス会員限定の金属製「メタルカード」

背景に「金属製のカードがほしい」の声

――JCBとして国内初のメタルカード発行となりますが、「JCBザ・クラス」でメタルカードを導入した理由は?

「JCBザ・クラス」はJCBカードの中でも最高峰の位置付けで、ほかのプレミアムカードの会員様が目指してくださるような招待制のカードです。

年に1度厳選したアイテムをお選びいただける「ザ・クラス メンバーズセレクション」や人気レストランで1人分が無料(2名以上の利用)になる優待サービスなど、さまざまな付帯サービスをご用意していますが、まずは最高峰のカードをお持ちいただいている会員様にメタルカードをご提供したいという思いがありました。

JCBザ・クラス会員様から「金属製のカードがほしい」というお声を多くいただいていたことも、メタルカードの導入を後押ししました。

――金属製のカードを要望する声が多かったとのことですが、メタルカードを持つことにどのようなメリットがあるのでしょうか。

メタルカードの発行を発表した際、X(旧Twitter)でもかなりの反響がありました。「カッコいい」「メタルカードを待っていた」など、ポジティブな声が非常に多かったので、持つこと自体にメリットを感じていただいているのではないでしょうか。

持っているだけで気分が高揚することに加えて、使う際にステイタスカードであることが相手にも伝わるので、より特別感を感じていただけると思います。会食など人が集まるシーンで話のきっかけになることも、メタルカードが歓迎される理由のようです。

アイコニックなペガサスと金属ならではの重厚感

  • 手に持ってみるとずっしりとした重厚感が感じられ、プラスチックカードとは「別物」であることがわかる。

――カードの素材とデザインに関してのこだわりを教えてください。

素材の詳細については公表できないのですが、手に持ったときに金属ならではの重量感をしっかりと感じられる素材と配合にこだわっています。

デザイン面では、金属の質感を生かすためにツヤを残しつつ、「ヘアライン加工」と呼ばれる、髪の毛のような細い線がまっすぐに並ぶ加工を施し、視覚的にも金属であることが伝わりやすいようにしました。

ペガサスを象徴的に大きく配置しているのも、このメタルカードの特徴です。ペガサスは1990年にJCBザ・クラスの発行を開始して以来のアイコンで、愛着をお持ちの会員様も多いので、過去のカードデザインのリニューアルの際に寄せられたご意見も踏まえて、ペガサスを前面に出すデザインにしました。

――プラスチックカードと機能面での違いはありますか?

決済機能自体はプラスチックカードと大きくは変わりませんので、暗証番号での決済のほか、タッチ決済も利用できます。ほかの多くのクレジットカード同様、カードそのものにQUICPay(クイックペイ)TMは搭載していませんが、スマートフォンにカードを取り込んでいただくことで、Apple Pay、Google Pay(TM)もご利用いただけます。

ただし、ATMや駅の券売機など、カード全体を機械に取り込むような端末では使用できないため、キャッシングはご利用いただけません。そのため、場面に応じて使い分けができるよう、JCB ザ・クラスに付帯する2枚目のカードとして発行する形としました。

――クレジットカードには有効期限がありますが、メタルカードも更新制なのでしょうか?

現時点では詳細をお伝えすることはできないのですが、メタルカードにも更新があり、その際は手数料を頂戴することになります。

メタルカードでさらに高まる「JCBザ・クラス」の体験価値

――今回のメタルカード導入は、JCBにとってどのような意義がありますか?

お客様からポジティブな声が多数寄せられているので、メタルカードの導入がJCBザ・クラスのブランド価値向上につながることを期待しています。

JCBザ・クラス メタルカード
年会費:無料
発行手数料:カード1枚につき3万円(税別)
発行形態:JCB ザ・クラスに付帯する2枚目のカードとして発行
申し込み方法:会員専用WEBサービス「MyJCB」より申し込み(※)
申し込み対象:JCB ザ・クラスの本会員とその家族会員
※詳細は別途2024年秋以降の案内