旅行や出張に行くときや、急に帰省しなければならなくなった時。「愛犬や愛猫を、どうしたらいいの?」と戸惑うことがあると思います。食事や水、トイレの問題。病気になったらどうしようなど、飼い主さん同士で情報交換しても、なかなか正解が分からないですよね。かといって、改まって獣医さんに聞くのも、ちょっとためらう……ここでは、そんな留守中の対応を全5回に分けてご紹介。3回目はペットホテル編です!

これまでのお話はこちら

  • ペットホテルに泊まる時の注意点は?

ペットホテルの特徴って?

急なお出かけ時、真っ先に頼りになるところといえば、ペットホテル。まだ使ったことがない方も、一度は利用してみたい! と思っているのではないでしょうか。

ペットホテルは大きく分けると、「日中預かり」と「お泊り」、2つのパターンがあります。「日中預かり」は、宿泊せず日帰りで数時間利用するタイプ。「お泊り」は宿泊が基本で、お店によっては泊まれば泊まるほどお値打ちになる「連泊割引き」を設けているところもあります。

ペットホテルのサービスは、ご飯やお散歩、トイレなど日常のお世話の他に、トリミングも一緒に行ってくれるところが増えています。筆者も、ペットホテルで「お泊り」時にトリミングをお願いしたことがあります。シャンプーできれいになって、良い匂いもして、ふわっふわでペットが帰ってくるので、「お任せして良かった!」と大満足。すごく嬉しくなりました。

ペットホテルを選ぶポイント

数あるペットホテルの中から、「これ!」といったホテルを見つけるのは大変……。ここからは、自分に合ったペットホテルの選び方をご紹介します。

ペットホテルを探すときは、近隣の町を探すのが基本。PCやスマホを使って、「自分が住んでいる市区町村の名前」や「ペットホテル」のワードを入力して検索してみましょう。さらに、各店舗のサービス内容や条件をチェックして、自分の条件に合うところをいくつかピックアップしておきます。

ペットホテルに限らず、ホームページのイメージと実際のお店の雰囲気が違うことって多いですよね。そのギャップを確認するためにも、目星を付けたお店には、実際に見学するのをおすすめします。ペットが泊まる部屋の広さや衛生面は、ホームページで見るよりも直接見たほうが、ぐっと判断がつきやすくなります。

どうしても見学に行けない場合は、電話やメールを使って、気になるお店に質問してみましょう。お店の対応が丁寧かどうかも判断基準の一つになります。

それから、もう1つおすすめなのが、いきなりペットを預けてお泊りさせるのではなく、事前に日帰り利用をしてみること。スタッフがどのような対応をしてくれるのかも分かりますし、ペットにとっても「あなたは、こういう場所で泊まるからね!」と場所を覚えてもらう、良い練習になります。

ペットホテルの予約時はココに気をつけよう

お泊りするペットホテルを決めたら、次に気をつけたいのが予約するタイミング。

特に、繁忙期に預ける場合は注意が必要です。ゴールデンウイークやお盆休み、年末年始など、私たちがよくお出かけする繁忙期は、ペットホテルも繁忙期になります。どのホテルも部屋数に限りがあるため、日にちが迫った「お泊り」だと予約が取れないことも……。

さらに、人気のホテルだと、1か月先まで予約がいっぱい! なんてことも、しばしば。そうならないためにも、余裕をもって3か月前に予約をとっておくのが安心です。「しまった、予約が取れない」なんてことがないように、「常に余裕を持って予約する」ことを念頭に置いといてくださいね。

ホテルを予約したら、キャンセル料についての確認もお忘れなく。当日や前日など急なキャンセル時には、キャンセル料がかかるケースがよくあります(宿泊料金の50%がキャンセル料となってしまうことも!)。お店によっては、1週間前からキャンセル料が発生することもあるので、ここはしっかり確認しておく必要があります。

お泊り時に必要になるもの その1:ワクチン証明書

ワンちゃんも猫ちゃんも、初めてペットホテルを利用するときは、必要になるものがあります。それが、下記のようなワクチンの証明書。

・狂犬病予防接種の証明書(犬)
・混合ワクチンの予防接種の証明書(猫)

さらに、証明書に加えて、「接種時期が1年未満」を条件にしているお店もあります。お手持ちの証明書が古くなっていないか、事前に接種日をチェックしておくようにしましょう。

  • 予防接種の証明書は、接種日も要チェック

ペットホテルを利用するしないに関わらず、普段から急なお出かけやペットの体のことも考えて、予防接種の注射は毎年打っておくことが大切。「いざ」というときのためにも、1年に1度は、ワクチンを打っておいてくださいね。

お泊り時に必要になるもの その2:ご飯やおやつ

証明書の他に、ペットホテルに持っていく必要があるものは、ご飯やおやつです。「え、ご飯って、持っていく必要があるの?」と不思議に思われるかもしれませんが、普段お家で食べているものをそのままあげたほうが、ペットの体調も崩れません。

ペットの食事を準備する時間がない人や持っていくのを忘れてしまった人は、お店側で用意しているご飯をあげてもらいましょう。その際には、無料か有料か、お店ごとにシステムが違うので、確認しておく必要があります。

他に、持っていくと便利なもの

ワンちゃんを預ける場合、お店のほとんどが「お散歩サービス」を行ってくれます。ワンちゃんにとって、普段と同じリードやハーネス、首輪をしているほうが、安全に違和感なくお散歩ができます。1泊程度ならお店が用意してくれるものを使うのもアリですが、長期のお預けなら余計なストレスを増やさないように、普段使っているものを持っていくのがおすすめですよ。

それから、お薬(目薬や飲み薬)が習慣になっているペットは、お薬も持っていくようにしましょう。お店によっては、「歯磨き」まで有料オプションでやってくれるケースがあります。ペットの普段のケアを継続したいときは、一度お店の方に相談してみるといいでしょう。

事前の準備でみんな安心!

ペットホテルを利用するには、なんといっても事前の下調べが重要。実際に利用する前には、下調べをして環境をチェックしたり、信頼できるスタッフさんかを慎重に見極めてから利用してくださいね。

ペットが元気に過ごしてもらえるように、万が一病気になってしまった場合やケガをした場合の対応についても確認しておくと安心ですよ。