旅行や出張に行くときや、急に帰省しなければならなくなった時。「愛犬や愛猫を、どうしたらいいの?」と戸惑うことがあると思います。食事や水、トイレの問題。病気になったらどうしようなど、飼い主さん同士で情報交換しても、なかなか正解が分からないですよね。かといって、改まって獣医さんに聞くのも、ちょっとためらう……ここでは、そんな留守中の対応を全5回に分けてご紹介。初回は、マシーンを駆使したお留守番編です!

  • マシーンを使えばお留守番も安心?

留守中、家の中で注意しておくこと

マシーンを登場させる前に、まずは留守中の対策、基本の「き」について少し触れておきます。

最も気をつけなければならないのが、ペットがいる部屋の室温です。「猫はコタツで丸くなる~」という歌があるように、猫は寒さが苦手。飼い主さんは、あの手この手で"寒さ対策"をしているのではないでしょうか。我が家も猫を飼っていますが、冬はエアコンに加えて、猫用ホットカーペットが大活躍! いつでも猫がぬくぬくできるように万全を期しています。

逆に、犬は一般的に暑さよりも寒さに弱いと言われています。実家にいたワンちゃんも、夏になると、舌を出してハァハァ……。とはいえ、「もう暑いって、どうにかしてくれワン!」とは言えませんから、やっぱり飼い主さんが目を配ってあげる必要があります。

  • 暑さ寒さ対策はエアコンで

そんな暑さ&寒さ対策をするために、それぞれのペットに適した温度を維持できるエアコンを活用しましょう。大体の目安ですが、エアコンの温度は、夏は約25~28度で設定。湿度に弱い子なら、冷房ではなく、除湿モードにするのがオススメです。冬なら暖房モードで約22~23度を目安にするといいでしょう。

そして、いたずらされたくないものは、床の上やジャンプして届きそうな場所に置いておかないようにすることも忘れずに。特に猫は、生まれつき上下運動が得意。やんちゃ盛りの成長期には、人よりも高く(2mぐらいまで!)ジャンプすることもあります。目に見える所だけでなく、高い所のものにも注意してくださいね。

それから、私たちがリラックスするとき当たり前のように使っているアロマも、犬や猫にとって中毒症状を引き起こす危険な場合があります。ペットと同じ部屋に置いていないから大丈夫! と思って油断していると、何かのキッカケで偶然ペットがその部屋に入ってしまうことも……。アロマは常に出しっぱなしないように心がけると、リスク回避に繋がります。

また、飼い主の匂いがするタオルや毛布は、ペットに安心感を与えるアイテムのひとつ。留守番中も、寝床の近くに置いてあげると、安心してよく眠ってくれるかもしれません。

自動給餌器のおすすめは?

自動給餌器の種類は大きく分けると、2つ。1つ目は、主にカリカリ(ドライフード)が入れられる「ストックタイプ」です。事前に多めにフードを入れておけば、飼い主さんが決めた時間になると、1食分ずつ出てきます。毎回フードを準備する手間がありませんのでとってもラクですよ。

2つ目は、1色分ずつトレイに分けて準備する「トレイタイプ」。数回分しかセットできませんが、ウエットフードも入れられるため、柔らかいご飯が好きな子にはおすすめです。

さて、ここからは猫と一緒に暮らす筆者が「実際に使ってみて良かった!」「これはぜひ使ってみたい!」と思ったものを、順番に3つご紹介します。

その1.BOX型トレイタイプ「わんにゃんぐるめ」

  • 「わんにゃんぐるめ」

トレイタイプの自動給餌器「わんにゃんぐるめ」は、タイマーでセットした時間になると、自動で扉が開くアナログな仕組み。使い方が超シンプルで、機械音痴の人でもサクッと簡単に操作できます。フードは、カリカリ、ウエット、どちらのタイプもOK。トレイの横に保冷剤も入れられます。「わんにゃんぐるめ」は、シンプルイズベストという言葉が似合う1台です。

デメリットは、扉が開くときの「ガシャン」音が大きいこと。我が家の猫は、ビビりまくってなかなか自動給餌器に近付いてくれませんでした。「この音は、美味しい音だ!」と理解してくれるまで時間がかかるケースもあるので、根気よく使って慣れさせましょう。

その2.丸型トレイタイプ「オートペットフィーダー」

「オートペットフィーダー」は、飼い主さんの声を録音できる、円型トレイタイプの自動給餌器。あのお掃除ロボット「ルンバ」に似たデザインで、見た目がかわいい! こちらは、定時になるとトレイが回転して餌が出てくる仕組みです。数回分ご飯をあげられ、プラス飼い主さんの声で「ご飯ですよ~」と伝えられます。

電池とUSBケーブル、両方対応している点も便利。基本的な性能は満足だったんですが、我が家の猫は、お腹を空かせたとき、蓋をこじ開けてしまいました……(笑) 力の強いペットには不向きかもしれません。

その3.カメラ付き、スマホ遠隔操作対応「カリカリマシーンSP」

  • 「カリカリマシーンSP」

今後、ぜひ使ってみたいのが、いつでもどこでもペットの様子が見られるカメラ付き、スマホ遠隔操作対応の自動給餌器。カリカリマシーンSP、ペットフル、PETLIBROなどが有名で、ライブカメラを起動すれば、ペットにお話しできたり、鳴き声も聞けちゃいます! 双方向の対話ができるのが、嬉しいですよね。

こちらのタイプは、ストッカーにカリカリを入れておけば、給餌時間の設定や量の変更も、お好みで変えられます。さらに、広角の内蔵カメラ付きであれば、防犯にも役立ちそう!

ただ、気になるのが、ネット環境が悪くてオフラインになった時や急な災害時で停電になった時。WiFiが切断されても、電池を使った自動給餌器に切り替わるのか、サポートに連絡できるのか、など緊急時の対応もしっかり確認した上で、利用したいですね。

留守中もロボットに大興奮!?

  • 「バレム ペット フィットネス」

最近では、海外で大ヒットした「バレム ペット フィットネス」や「Ebo(イーボ)」など、AI機能を持ったペット専用スマートロボットが、日本に続々と上陸。専用アプリをBluetoothと連動させてスケジューリングしておけば、留守中もペットと遊んでくれます。

AI機能搭載のロボットなら、すぐおもちゃに飽きちゃう子も、退屈せずに遊んでくれそう! また、お留守させられて不機嫌になりがちな子には、おやつがポーン! と飛び出す仕掛けを使うと良さそうですね。

マシーンを使えばペットのお留守番も安心

日帰りや1泊2日のライトなお留守番なら、マシーンを活用しない手はありません。AIをより身近に感じる今の時代。スマートにペットを見守りながら、不安を放出! 飼い主さんも楽しみながら、旅や仕事に集中できますよ。