何度洗っても落ちない、急須の茶渋。「こんなものかな」と思いながら使い続けていましたが、ふと「いつもの“オキシ漬け”できれいになるかも」と思い立ちました。
そこで今回は、急須をオキシ漬けして、茶渋がどこまで落ちるのかを検証。お手入れの手順や、驚きの仕上がりについてお伝えします。
急須のあちこちにこびりついた茶渋
寒い季節になると、温かいお茶を飲む機会が増え、急須を使う場面も多くなります。しかし、正しいお手入れ方法を知らないまま使い続けていたため、愛用の陶器の急須には、いつの間にかしつこい茶渋が残っていました。
外側から見ると、それほど汚れているようには見えません。しかし、フタを開けてみると……。
フタとの接触部分には、かなりの茶渋が付着しています。また、内側をのぞいてみると、こすっても落ちなかった茶渋が残っているのも確認できました。
さらに、お茶の注ぎ口にも茶渋が付いていました。細かい部分は洗い方がわからず、どうしてもお手入れしにくい箇所です。
急須を裏返してみると、ここにも取れない茶渋がありました。
そして、フタの裏側の茶渋もなかなか頑固です。オキシ漬けによって、これらのしつこい茶渋はきれいになるのでしょうか。
急須のオキシ漬けのために用意したもの
まずは、今回のオキシ漬けで準備したアイテムをご紹介します。
・きれいにしたい急須
・オキシクリーン
・48℃くらいのお湯
・洗い桶(容量8リットル)
・泡立て器
・ビニール手袋
泡立て器は、オキシクリーンを入れたお湯をかき混ぜるために用意しましたが、他のものでも代用可能です。また、オキシクリーンを素手で触ると手荒れしてしまうことがあるため、ビニール手袋やゴム手袋を着用してお手入れしましょう。
なお、茶こしは金属製のため、変色や劣化を防ぐ目的で今回はオキシ漬けせず、通常の洗浄のみにとどめました。
急須を丸ごとオキシ漬けしていく
それでは、さっそく急須をオキシ漬けしていきます。オキシクリーンを使用する際は、40〜60℃のお湯が適温です。今回は、普段よりやや高めの約48℃のお湯を6リットル、洗い桶に用意しました。
オキシクリーンの使用量は、お湯4リットルに対してキャップ1杯が目安です。今回は6リットルのお湯を使うため、キャップ1杯半のオキシクリーンを投入。泡立て器を使って、粉がしっかり溶けるまでよくかき混ぜます。
そして、急須全体がオキシ溶液にしっかり浸かるようにしました。しばらくすると、気泡とともに急須からはがれ落ちたと思われる茶渋のかけらが、お湯の中に浮かび上がってきます。その光景に、「これはかなりきれいになるのでは? 」と一気に正直想像していませんでした期待が高まりました。このまままずは1時間ほど、様子を見ていきます。
1時間が経過すると、これまで濃い色の茶渋が付いていたフタとの接触部分は、かなりきれいな状態になりました。観察していると、茶渋は徐々に薄くなり、茶色から黄色へと変化したあと、最終的には汚れのない状態へと変わっていきます。
しかし、一度急須を取り出して確認したところ、底の部分にはまだ茶渋がやや残っていることがわかりました。底が上になるよう急須をひっくり返し、再度オキシ溶液に入れて、さらに30分ほど置くことにします。
オキシ漬け後の急須はどうなっている?
30分後、急須をオキシ溶液から取り出しました。水で洗い流しながら、わずかに残っていた茶渋を食器用スポンジで軽くこすります。 すると、残っていた茶渋もするっと気持ちよく落ちていきました。そして……。
茶渋のない、見違えるほどきれいな急須に生まれ変わりました。これまで濃い色の茶渋がこびりついていたフタとの接触部分も、嘘のようにすっきりしています。
どうしても茶渋が落ちなかった内側やお茶の注ぎ口にも、汚れは見当たりません。
はじめは落ちきらなかった底の汚れも、途中で急須をひっくり返してオキシ溶液に漬け直したことで、とてもきれいになりました。
フタの汚れも見事に落ちました。長年悩んでいた急須の茶渋が、オキシ漬けだけでここまできれいになるとは、正直想像していませんでした。
オキシ漬けで急須の茶渋は完ぺきにきれいになる
今回の検証では、急須のしつこい茶渋も、適切な方法でオキシ漬けを行うことでしっかり落とせることがわかりました。一度で落ちきらない場合でも、浸ける向きを変えるなど少し工夫するだけで、仕上がりは大きく変わります。
「こんなにしつこい茶渋、どうやったら落ちるのだろう」と悩んでいる方は、ぜひ一度オキシ漬けを試してみてください。大きな手間をかけることなく、急須を気持ちよく使える状態に戻せるはずです。
新年を迎えるにあたり、急須をはじめとした普段使いの食器も、すっきりきれいに整えておきたいものです。お気に入りの器で淹れる一杯のお茶が、いつもより心地よく感じられるかもしれません。
なお、急須の素材や装飾によっては、オキシ漬けに適さない場合があります。鋳鉄製のものや金彩が施された急須などは避け、事前に素材を確認したうえで行うようにしましょう。












