過労自殺しかけた経験を描いた書籍「『死ぬくらいなら会社辞めれば』ができない理由」の著者である汐街コナさんが、会社から身を守るための処世術などを紹介する漫画連載「会社につぶされないために」。今回のテーマは「法律や就業規則を知っておく2」です。

  • 漫画連載「会社につぶされないために」のワンシーン
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まずは調べてみましょう

最近、報道でパワハラ被害に遭った方のお話などを見ますと、「そんな雇用契約は無効なのに」と思うことがあります。

契約書にサインをしていると、その内容を絶対に守る義務があると考える方もいるようですが、契約書より法律の方が優先されるので、法律に反するような内容を定めた契約書は無効となります。

実際にどの法律が公序良俗に反するのか、あるいは強行法規(当事者の意思にかかわらず、法として画一的に適用される規定)なのかというのは、明確に決まっていないものもあり、弁護士さんなどに相談しなければわからないものもあるようです。それでも、「こんな条項は守るのが難しい」という内容があった場合、ネットでもいいので、まずは調べてみるのが大事だと思います。

また、そもそも雇用契約書を結ぶ時点で、内容をよく確認し、守るのが難しそうな条項がたくさんある場合は、会社に交渉するか、交渉も難しい場合は入社を再考するのも必要だと思います。無茶な内容の雇用契約を結ばせようとする会社は、かなりの高確率でブラック会社だと思います。