近年はシンプルな券面のクレジットカードが増えており、デザインを差別化できる要素が少なくなっているが、その一方で色のバリエーションはじわじわと増えてきている。今回は特に人気の高いピンク色のカードを紹介する。

付帯サービスを追加できる「楽天PINKカード」

「楽天PINKカード」は女性にうれしい特典が多い「楽天カード」として2015年に発行開始。その名の通り券面はピンク色が基調になっており、通常デザインのカード情報は裏面に記載されている。このほかに、お買いものパンダ、ミッキーマウス、ミニーマウスのキャラクターを配したデザインカードも発行されている。

  • 「楽天PINKカード」の通常デザイン、お買いものパンダデザインはVisa、Mastercard、JCB、American Expressの4ブランドから選択可能。ミッキーマウスデザインとミニーマウスデザインはJCBのみ選択できる。

カードのサービスとしては基本的に「楽天カード」と同一で、年会費は無料。利用額に応じて楽天ポイントが貯まり、通常は月合計100円につき1ポイントの1%還元。楽天市場での買い物に使った場合は楽天カード特典として1%のポイントが加算されるため、通常のカード利用分の1%、通常の楽天市場利用で貯まる1%と合わせて、最低でも3%のポイントが貯まる。なお、通常の楽天カード利用分、通常の楽天市場利用分、楽天カード特典分のポイントは、それぞれ付与ルールが異なるため、詳しくは公式サイトで確認してほしい。

このほかにも楽天グループのサービスを利用することでポイント倍率がアップするSPU(スーパーポイントアッププログラム)の条件を満たすと、楽天市場では最高14倍のポイントを獲得可能(2022年4月現在)。ほかにも毎月5または0がつく日にキャンペーンにエントリーのうえ楽天市場を利用すると2%のポイントが加算されるなど、随時開催される各種キャンペーンを併用すれば、さらにポイント倍率をアップさせることができる。

「楽天PINKカード」独自のサービスとして、有料で付帯サービスを追加することもできる。「楽天グループ優待サービス」では、楽天市場での買い物が500円オフ、Rakuten TVで対象作品が20%オフなどのクーポンが毎月利用可能。初回登録時には楽天トラベルの国内宿泊予約で1,000円オフのクーポンも利用できる。「ライフスタイル応援サービス」では映画、カラオケ、マッサージ、英会話スクールなど、幅広いサービスで割引などの優待が受けられる。

「楽天グループ優待サービス」も「ライフスタイル応援サービス」も、それぞれ月額330円。対象外商品や最低購入額などの利用条件が設定されている場合もあるので、自身の利用状況を見て加入を検討しよう。このほかに女性特有の疾病による入院・手術・放射線治療に対する保険にも格安で加入できる。

自動で1%オフになる「P-oneカード<Standard>」

「P-oneカード<Standard>」は2022年2月からローズピンクの券面が新たに追加され、従来より発行されていたブルーの券面と2種類から選べるようになった。カード番号などは裏面に記載されている。

  • 「P-oneカード<Standard>」はVisa、Mastercard、JCBの3ブランドから選択できるが、現在Mastercardは申し込み受付停止中

年会費は無料で、毎月の請求時に利用金額の1%が自動で割引されることが特長。割引額は取引ごとに計算され、電子マネーへのチャージやETCカード利用分など、一部対象外の取引がある。

キャンペーンや特定サービスの利用時には別途ポイントが貯まることもあり、ポイントはキャッシュバックや他社ポイント・マイルなどに交換可能。FamiPayギフトやファミリーマートクーポンに交換した場合は、最大で1ポイント=4円相当になる。たとえば楽天市場で買い物をする際に「ポケットモール」を経由すると、1,000円利用(一部商品や消費税・送料などは対象外)につき2ポイント(=8円相当)が貯まるため、1%割引と合わせて1.8%の還元率を得られる。

また、6カ月ごとの利用金額に応じてポイントのプレゼントがもらえる「ポイント・ランクアップ」のサービスもある。対象期間は5月1日から10月31日まで、11月1日から翌年4月30日までとなっており、参加登録をして期間中に25万円以上50万円未満利用すると300ポイント。50万円以上100万円未満では600ポイント。100万円以上150万円未満では1,000ポイント+5人に1人抽選で2,000ポイント。150万円以上では1,500ポイント+5人に1人抽選で3,000ポイントになる。

たとえば半年間で25万円利用した場合は、1%オフの特典で2,500円の割引、「ポイント・ランクアップ」で300ポイント(=1,200円相当)になり、合わせて1.48%の高い還元率を得られる。150万円利用で抽選に当たった場合は、1万5,000円の割引と4,500ポイント(=1万8,000円相当)で、還元率は2.2%までアップする。

18歳から39歳まで限定の「JCBカード W plus L」

「JCBカード W plus L」は18歳から39歳まで限定で申し込みできる女性向けカード。39歳までに入会すれば、40歳以降も継続して利用できる。

ピンクを基調とした券面のほかに、ホワイトの券面と、写真家・映画監督の蜷川実花が監修するブランド「M / mika ninagawa」とコラボレーションしたデザインも選択可能。カード番号などは裏面記載で、ピンクとホワイトの券面はJCBのロゴが虹箔になっていることも特徴。光の当たる角度によってロゴが異なる色で輝いて見える。

  • 「JCBカード W plus L」は3種類のデザインから選択できる

年会費は無料。月間利用合計額1,000円につき2ポイントが貯まり、ポイントはキャッシュバックや他社ポイント・マイルなどに交換可能。nanacoポイントへの移行やJCBプレモへのチャージには1ポイント=5円相当で交換できるため、1%還元で利用できる。また、ポイントは東京ディズニーリゾートのパークチケットや各種ディズニーグッズにも交換できる。

JCB ORIGINAL SERIESのパートナー企業を利用した際はポイント還元率がアップし、たとえばセブン−イレブンやAmazon.co.jpは1,000円につき4ポイントの2%還元。スターバックス(スターバックス カードへのオンライン入金・オートチャージ、Starbucks eGiftの購入)は1,000円につき11ポイントの5.5%還元になる。

ほかにもコスメ、ファッション、グルメ、旅行など、女性向けを中心に協賛企業による優待が多々あり、ギフトカードなどが抽選で当たるプレゼント企画も定期的に開催。女性疾病保険にも格安で加入できる。

2種類のポイントが貯まる「大丸松坂屋カード」

縦型のデザインを採用しているのが「大丸松坂屋カード」。ピンク、ブルー、さくらパンダの3種類のデザインがあり、カード番号は4桁4列で視認性の高い「Visaクイックリード」で記載されている。

  • 「さくらパンダカード」もピンクが基調のデザインになる

年会費は2,200円で、大丸・松坂屋のポイント、QIRAポイントの2種類のポイントが貯まる。大丸・松坂屋で利用した際は、大丸・松坂屋のポイントは普通商品であれば100円(本体価格)につき5ポイント(特価品・食品・喫茶・レストランは1ポイント)、QIRAポイントは200円につき1ポイント。Visa加盟店で利用した際はQIRAポイントのみ貯まり、200円につき1ポイント。全国25カ所のQIRAポイントプラス対象店ではポイントが2〜3倍になる。

大丸・松坂屋のポイントは、半年間で5,000ポイント以上獲得すると、ボーナスポイントが加算される。半年間は入会日から起算され、5,000ポイント以上1万ポイント未満の獲得であれば対象ポイントの20%、1万ポイント以上1万5,000ポイント未満であれば50%、1万5,000ポイント以上であれば100%を加算。つまり1万5,000ポイント以上貯めるとポイントが2倍になる。なお、博多大丸利用によるポイントや、キャンペーンでプレゼントされるポイントなどは対象ポイントに含まれない。ポイントは大丸・松坂屋の店頭や大丸松坂屋オンラインショッピングで1ポイント=1円として利用可能だ。

一方のQIRAポイントは大丸・松坂屋のポイントに等価で交換できるほか、Amazonギフト券、Tポイント、WAONポイント、楽天ポイントにも交換可能。食品や家電品など様々な交換商品も用意されている。

以上、今回は一般カードのなかから選んで紹介したが、最近はゴールドカードでもピンクを取り入れたデザインが増加中。気になる人は「セゾンローズゴールド・アメリカン・エキスプレス・カード」、「新生アプラスゴールドカード」、「ラグジュアリーカード Mastercard Gold Card」を検索してみてほしい。なお、「楽天PINKカード」や「JCBカード W plus L」は女性向けカードとして発行されているが、男性でも申し込み可能。まわりの人とは違うデザインのカードを持ちたいという人は、ぜひ申し込みを検討してほしい。

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