漫画『ワンピース』に登場するDr.ヒルルクは、チョッパーの名付け親で、医者への道を示した人物です。チョッパーとは1年しか一緒に暮らしておらず、回想でのみ描かれる故人のため登場回数はそれほど多くありません。にもかかわらず、ヒルルクは心に響く名言を数多く残しています。

そこで、今回はマイナビニュース会員の男女301名を対象に漫画『ワンピース』に登場するDr.ヒルルクの名言についてアンケートを実施。特に印象深い名言・名セリフをランキング形式で紹介します。

ヒルルクの名言ランキング

ヒルルクの名セリフの中で印象に残っているものを聞いてみたところ、ランキングはこのような結果になりました。

1位「人はいつ死ぬと思う…? 心臓を銃で撃ち抜かれた時……違う 不治の病に冒された時……違う 猛毒キノコのスープを飲んだ時……違う!!! …人に忘れられた時さ…!!!」(20.4%)
2位「まったく!!!! いい人生だった!!!!」(13.5%)
3位「お前はいい医者になれるぜ!!! おれが保証する!!!」(7.0%)
4位「この国におれが…桜を咲かせてみせる…!!!」(6.5%)
5位「よかった…病人はいねえのか…おれァてっきり……国の一大事かと…何だァおれがダマされただけか…」(6.1%)
6位「安心しろよチョッパー お前のキノコじゃ…おれは死なねえ」(5.7%)
7位「やれるさチョッパー お前はこんなに優しいじゃねェか…!!!」(4.8%)
8位「おれは決してお前を撃たねェ!!!!」(4.3%)
9位「つまりこの世に治せねェ病気なんてねェのさ!!」(3.9%)
9位「お前にだって何でもできるんだってよ…!!」(3.9%)
11位「なぜ泣くドルトン君」(3.0%)
11位「おれが消えても おれの夢はかなう 病んだ国民の心もきっと救えるさ…!!」(3.0%)
13位「おれのことを誰がどう言おうともおれはこの国を医者として救ってみせる!!」(1.7%)

ヒルルクの名ゼリフ一覧

ここからはランクインした名言や名セリフを詳しく説明していきます。

「人はいつ死ぬと思う…? 心臓を銃で撃ち抜かれた時……違う 不治の病に冒された時……違う 猛毒キノコのスープを飲んだ時……違う!!! …人に忘れられた時さ…!!!」

1位に選ばれたのは、ワンピースファン全員の心に残り続けているであろう、作品を代表する名言です。ヒルルクのこの死生観は、多くの方に希望を与えたのではないでしょうか。

死は誰にでも必ず訪れる運命ですが、大切な人を失う悲しみは簡単に受け入れられるものではありません。しかし、意志を受け継ぐ者がいれば、姿形は失っても心の中で生き続けられます。

喪失感に襲われた際、自然と思い浮かぶような心に寄り添ってくれる名言です。

【このセリフを選んだ理由】

・「名言としての格が高いから」(29歳男性)
・「自分も周囲の人たちに忘れられない人生を送りたいと思ったので」(38歳男性)
・「セリフに感動して以来、深い人生論として自分の心の中にあるので」(45歳男性)
・「人のかっこよさといったものが凝縮されていると思うので」(42歳男性)
・「どんな場面だったかを思い出せる、よい言葉だと思いました」(47歳女性)
・「人に忘れられたときに人は死ぬという言葉は真理だと感じたので」(42歳女性)

「まったく!!!! いい人生だった!!!!」

死期が迫るヒルルクは自害を選び、堂々とこの名言を残し散っていきました。死を覚悟したヒルルクに恐怖や後悔は一切なく、実に晴れ晴れとした最期を迎えています。

富や名声とは縁遠い人生を送ったヒルルクでしたが、長年の研究を完遂した彼のこの名言は心からの本音です。これほど美しい人生の幕の閉じ方が、ほかにあるでしょうか。少しの未練も残さず、命の限り生ききったヒルルクの生き様がかっこよすぎる名シーンです。

・「ドクターヒルルクの最後まで曲げぬ信念が伝わってくる最高のセリフ」(41歳男性)
・「自分も最期にそう言って終わりにしたい」(46歳男性)
・「人生をやりきるくらい頑張った、潔さよいかっこいい言葉だった」(45歳男性)
・「めちゃくちゃ泣けたシーンだから」(48歳男性)
・「最後に最高にかっこいいシーン」(49歳男性)

「お前はいい医者になれるぜ!!! おれが保証する!!!」

ヒルルクのために、傷だらけになりながらもキノコを採ってきたチョッパーにこの言葉をかけました。「人を助けたい」という優しさが原動力のヒルルクらしさが出ています。

当然、医者は知識や技術がなければ人を救えませんが、それらは努力次第で身につけられます。しかし、優しさや信念といった本質的な部分は、持って生まれた素質と言えるでしょう。自分でも知らない適性に気づかせ、チョッパーの背中を押した心強い名言です。

・「チョッパーとの信頼関係がすごく伝わる言葉だったので」(37歳男性)
・「ありきたりだけれどじんと響く」(43歳女性)
・「一番頼りになる頼もしい言葉」(47歳男性)

「この国におれが…桜を咲かせてみせる…!!!」

迫りくる余命に抗う理由を、Dr.くれはに打ち明けた際の名言です。病を患ったヒルルクがやり残したこととは、国を救うために、かつて見た“奇跡の桜”を冬島のドラム王国に咲かせることでした。

もうすぐ自分の命が尽きるときに、国民や国のことを考え行動できる民間人はなかなかいないでしょう。「ヤブ医者」と言われていたヒルルクですが、人を救いたいという思いは誰よりも強く、死の間際であってもその気持ちはブレませんでした。

・「強い決意を感じられたから」(47歳男性)
・「俺が桜を咲かせる。強い言葉だね」(29歳男性)
・「序盤の有名なシーンだから」(49歳男性)

「よかった…病人はいねえのか…おれァてっきり……国の一大事かと…何だァおれがダマされただけか…」

ワポルに騙され、守備隊に銃を向けられたヒルルクは、危険な状況など意に介することなくこの名言を発しました。自身が殺されそうになっているにもかかわらず、病人がいないことに安堵し涙する姿に、胸が締めつけられた方も多いはず。

人は、窮地に立たされると相手を思いやる余裕がなくなります。故意的に追い詰められると、怒りや憎しみを抱くこともあるでしょう。しかし、この名言からは決して人を恨まない器の広さが感じられます。

・「自分が騙されることよりも平穏無事のほうを優先できる心持ちでいたいと思ってるから」(46歳男性)
・「男の信念、優しさが強く表れた台詞だと思う」(45歳男性)
・「国を思う心と騙されたことを許す心意気」(49歳男性)

「安心しろよチョッパー お前のキノコじゃ…おれは死なねえ」

毒キノコのスープを飲み、いよいよ死が目前に迫った際に心の中でつぶやいた名言です。ヒルルクは、チョッパーが採ってきたキノコを口にすれば、数時間で死ぬことに気づいていました。それでもスープを飲んだのは、チョッパーの優しさが心の底から嬉しかったから。

チョッパーに責任を感じさせまいと自害するヒルルクの優しさに、涙した方も多いでしょう。

・「気遣いのセリフをかっこよく言っているので」(46歳男性)
・「なんだかんだで一番チョッパーのことを考えて言った言葉。間違えていたとしても自分のために命懸けで取ってきたキノコ。これが死ぬ原因だとしても、全く悔いはないという言葉だから」(49歳男性)

「やれるさチョッパー お前はこんなに優しいじゃねェか…!!!」

医者になりたいと打ち明けるチョッパーを抱きしめ、涙を流しながら伝えた名言です。「生きていてほしい」「よくなってほしい」その思いだけで、命懸けでキノコを採ってきたチョッパーの優しさに、ヒルルクも心を打たれていました。

どんなに腕のいい医者にも、どんなに優れた薬にも、治せない病気はあります。しかし、とびっきりの優しさが生きる力を与えることもあるでしょう。病は治せずとも、優しさが心の特効薬になることに気づかされる名シーンとなりました。

・「実際にテレビで見て感動したから」(43歳男性)
・「チョッパーの背中を押してくれた名言だと思っています。だからこそ今のチョッパーがあると思います」(41歳男性)

「おれは決してお前を撃たねェ!!!!」

人間を警戒しているチョッパーに、この名言を叫びながら敵意がないことを示しました。寒空の下、衣服をすべて脱ぎ捨て安心させようとするヒルルク。そこまでしてケガを治療しようとする姿勢に、患者を第一に想う医者らしさが感じられます。

苦境に陥るとすべてが敵に見えてしまうことがありますが、皆が皆、害を与えてくるなんてことはありません。つらいときでも「ヒルルクのようないい人もいるはず」と思えると、視野を広げられるでしょう。

・「優しさ全開のセリフだから」(39歳女性)
・「いい言葉だと思った。心に響いた。泣いた」(36歳女性)

「つまりこの世に治せねェ病気なんてねェのさ!!」

不治の病が治るという、奇跡のような体験をしたヒルルクだからこそ言える名言です。ヒルルクは以前、治療の施しようがない病を患っていましたが、山いっぱいに咲く鮮やかな桜を見た感動により、健康体に戻る経験をしています。

この奇跡も医術と感じたヒルルクは、桜とは無縁の冬島にも桜の奇跡をもたらそうと、30年も研究を続けていました。「病は気から」という言葉があるように、明るく前向きな気持ちを持つことが一番の薬になるのかもしれませんね。

・「気分的に落ち込んだときに励まされた」(49歳男性)
・「グサっときて子どもとよくまねしてました」(49歳女性)

「お前にだって何でもできるんだってよ…!!」

死期が迫り、1人で本懐を遂げようとするヒルルクでしたが、心の中ではチョッパーの未来を案じていました。ヒルルクは、冬島に桜を咲かせて国を救おうとすると同時に、無謀な研究を成功させてチョッパーに「不可能なことなどない」と伝えたかったのでしょう。

死を目前に控えても、残される相手のために命を使い、やり遂げることでチョッパーの背中を押そうとするヒルルク。どんな状況でも人を思いやれる心の広さに、感服します。

・「自分に当てはめても刺さる言葉だから」(38歳男性)
・「自分が好きなシーンだから」(43歳男性)

漫画・アニメ『ワンピース』とは

漫画『ワンピース』とは、2025年時点で『週刊少年ジャンプ』で連載中のバトルファンタジー作品。「ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)」を求め海に出た船長ルフィと、ルフィのもとに集まった仲間たちの航海を描いた青春冒険漫画です。

それぞれの夢を叶えるために航海を共にする麦わらの一味は、多くの死闘を越えていく中で強い絆で結ばれて信頼関係が深まっていきます。「悪魔の実」と呼ばれる果実を食べ、能力者となったキャラクターたちが扱う多種多様な異能も見どころの一つです。

原作は1,000話を超え、ついに最終章に突入しています。長年にわたり張り巡らされた伏線や謎が、一気に回収されるであろう今後の展開は必読です。

ヒルルクの名言や名セリフをランキング形式で紹介しました

チョッパーが「世界で一番偉大な医者」と慕うDr.ヒルルクは、国では荒療治を施すヤブ医者として知られていましたが、実は心優しい人物で作品を代表するほどの名言も残しています。

死とは、生命活動の停止ではなく、人に忘れられること。受け継ぐ者がいる限り、意志は生き続ける。この死生観に、心を救われた方も多いのではないでしょうか。

ヒルルクのように人を恨まず、後悔を残さない生き方で「いい人生だった!」と言える最期を迎えたいものですね。

調査時期: 2025年4月11日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 男女合計301人
調査方法: インターネットログイン式アンケート

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