幼い子を持つママにとって、「ママ友」は時にとても心強い存在だ。さまざまな情報を得られたり、子育てのサポートをしてもらえたり、忙しい日々の息抜きにおしゃべりを楽しんだりと、さまざまなメリットを得られる。

ただ場合によっては、そんなママ友との関係が「ああ、なんか違うかも……」と感じられる瞬間があるかもしれない。今回は、子どものいるマイナビニュース女性会員263人にアンケートを実施し、「ママ友と一緒にいることのデメリット」を聞いた。

  • ママ友と一緒にいるデメリットって、なにがある?

    ママ友と一緒にいるデメリットって、なにがある?

Q.あなたには「ママ友」がいますか?

「はい」(67.3%)
「いいえ」(32.7%)

Q.「はい」と答えた人にお聞きします。ママ友と一緒にいることでデメリットを感じた経験はありますか?

「はい」(62.7%)
「いいえ」(37.3%)

Q.ママ友と一緒にいることのデメリットを教えてください

■「気を遣う/人間関係が面倒」

・「派閥があったり、少し変わったママ友がいると、どっちの味方になるかなどでもめたりするときがある」(38歳/鉱業・金属製品・鉄鋼/事務・企画・経営関連)
・「子どもを通しての付き合いで、気を遣うことがある」(48歳/文具・事務機器関連/事務・企画・経営関連)
・「気を遣う場面が多々あり、我慢を強いられる」(37歳/その他/その他・専業主婦等)
・「合わない友人とは一定の距離を置いている。やはり価値観の違いは大切だと思う」(44歳/教育/公共サービス関連)
・「いろいろな情報を得るために、共感できなくても当たり障りがないように返事をしてしまう場合もある。めんどくさいなど思う時があった」(49歳/その他/その他・専業主婦等)
・「急に不機嫌になる、ワガママがいる」(49歳/その他/その他・専業主婦等)

■「距離感が難しい/誘いを断りづらい」

・「子どものためを思い、誘いを断れなかったりする」(44歳/その他/その他・専業主婦等)
・「企画したパーティーなどの出席が面倒」(45歳/その他/その他・専業主婦等)
・「子どもを預かるなど断りづらく、気を遣う」(38歳/その他/その他・専業主婦等)
・「べったりな関係は苦手なので、情報はありがたいが他人の詮索などはしたくない」(42歳/その他/その他・専業主婦等)
・「集まりに参加しないと何か言われそうということや、グループラインが鳴り止まない時があること」(29歳/生命保険・損害保険/事務・企画・経営関連)
・「気乗りしない時の誘いでも断りづらく、自分の時間を持てないことがある」(40歳/輸送用機器/事務・企画・経営関連)
・「一人で行動したい時も、『声をかけたほうがいいのかな』という雰囲気で、単独行動がしづらい時がある」(38歳/その他/その他・専業主婦等)

■「陰口を言われる/噂を広められる」

・「意外に陰口が多くて、人の失敗談を聞かされて困ります」(41歳/その他/IT関連技術職)
・「家の事情を話すと、すぐに広められてしまう」(45歳/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)
・「やっぱり長く付き合うと好き嫌いや相性がいろいろ出てくるし、気を遣って会っていないと陰口をたたかれる」(40歳/食品/技能工・運輸・設備関連)

■「マウントを取られる」

・「ちょっとした自慢を聞かされる」(40歳/電力・ガス・エネルギー/事務・企画・経営関連)
・「中には自分自身のことしか言わないママがいて、気疲れしてしまった経験がある」(47歳/その他/その他・専業主婦等)
・「子どもや自分の自慢話が多い。マイホーム自慢。歳下は下に見られる。育児以外の悩みは吐露できない」(21歳/その他/その他・専業主婦等)

■「その他」

・「あまり信用しすぎると裏切られることがある」(43歳/その他/その他・専業主婦等)
・「料理をおごってもらった後の清算の時に、お金をちょろまかされる」(34歳/インターネット関連/その他技術職)
・「仲良くなったと思ったら、ねずみ講と呼ばれるものに勧誘されそうになった。子ども同士が仲良くなっても、こういうことをされるともう会いたくなくなってしまうので、せっかく仲良くなれたのにもったいないと思う」(35歳/繊維・アパレル/販売・サービス関連)
・「子どもの成長の違いを感じて凹む」(42歳/ガラス・化学・石油/技能工・運輸・設備関連)
・「『選挙でこの人に入れて』と頼みに家にまで来たり、何か不思議なパワーがあるからとかで、お金を要求してきたりする人がいた」(48歳/その他/その他・専業主婦等)
・「昼ランチにお金を使う」(47歳/その他/その他・専業主婦等)

■総評

調査の結果、全体のおよそ3分の2に当たる67.3%が、幼い子を持つ母親の友人=「ママ友」がいることがわかった。その中で、ママ友と一緒にいることでデメリットを感じた経験がある人は62.7%。過半数の人がなんらかのデメリットを経験しているという結果となった。

ちなみに同時に聞いたアンケートでは、80.2%が「ママ友といるメリット」を感じていると答えていて、単純比較ではメリットの方がデメリットを上回るという結果となっている。

そのデメリットの内容を聞いたところ、「気を遣う」あるいは「人間関係が面倒」や、「距離感が難しい」「誘いを断りづらい」「陰口を言われる」「噂を広められる」「マウントを取られる」などのエピソードが寄せられた。

さまざまな切り口で語られてはいるものの、総合するとこれらはほとんどがママ友との「人間関係」の難しさを訴えるものだ。ママ友は、子どもが同じ幼稚園や保育園、学校に通っているという共通点はあるものの、それ以外はとくに共感できる存在とは限らない。結局のところは、子どもを介した関係――。そんな事情がうかがえるコメントが目立つのだ。

これは、ママ友が幼なじみや学生時代からの友人、同期入社の同僚などに比べて「友人関係」の熟成の期間や密度に欠けがちで、そのマイナスの側面が出た結果と言えるだろう。防衛策として、必要以上に関係を深めないでいることを心がけてる人も多いようだ。

ただ、寄せられたエピソードで気になったのは、「お金をごまかす」「宗教に勧誘される」「マルチ商法に誘われる」「選挙の投票を頼まれる」などといった、もしかしたらより大きなトラブルにつながりかねないものが見られたことだ。単純に「気が合わない」程度ですめばいいのだが、深刻な揉め事に発展する可能性のある場合は、ママ友だからと過信せずにより慎重に対処したいものだ。

調査時期: 2020年4月1日~2020年4月6日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 263人
調査方法: インターネットログイン式アンケート

※写真と本文は関係ありません