今回は、銀座のクラブに通うお金持ちにとっての「お金を使わないポイント」「お金を使うポイント」について解説します。お金持ちがお金を稼ぐために実践していることを真似るのも、お金持ちになるための近道かもしれません。

とはいえ、資産運用や今イチオシの株などに関しては全くの素人で、専門的なお話はできません。しかし、銀座のクラブという場で日々お金持ちと接していく中で見えてくることはたくさんあります。

では、さっそく解説します。

  • ※画像はイメージ

お金持ちはタバコを1箱ずつ買わない

お金持ちは無駄な時間を省くためのサービスには気持ちよくお金を使います。例えば、高速道路や有料特急電車などです。移動にかかる時間を短縮することで、より多くのお仕事をこなせますし、デートや家族団らん、趣味に費やす時間を増やすこともできます。

徒歩1分でアクセスできるコンビニを利用せずに、「手数料の110円がもったいないから」というだけの理由で、わざわざ遠くの銀行窓口まで行く(しかも並ぶ)、なんてことはもちろんしません。

皆さんの周りにもいませんか? ATMで1万円ずつお金をおろしたり、交通系ICカードに1,000円ずつお金を入れたり、スマートフォンの格安プランを利用して毎月通信制限を食らっていたり、ちんたらちんたらと無駄な時間を過ごしている人が……。

こういった方はお金持ちにはなれないと断言できます。「時は金なり」です。時間はお金そのものです。無駄に過ごしてはいけません。

同じ理由でお金持ちはタバコを1箱ずつ買ったりしません。カートンでまとめて購入します。

お金持ちは賭け事で勝負をしない

お金持ちは賭け事で勝負をしません。勝率の低いギャンブルに財産を費やすのは、お金の価値を低く見積もり、ないがしろにしていることと同義です。

私の愛読書のひとつ、真鍋昌平先生の代表作である漫画「闇金ウシジマくん」には、35歳のパチスロ依存症のフリーターが登場します。彼は、多数の金融機関から限度額ギリギリまで借金をし、生活もままならず、闇金業者・ウシジマくんから法外な高利でお金を借りてしまいます。

登場人物たちが、パチスロにハマり、せっかく苦労して稼いだはずのお金をものの数分で使い切ってしまう様子に恐怖しました。

趣味や時間つぶし感覚でパチンコ店に立ち寄ったり、馬券を買ってみたりする程度ならまだ見過ごせますが、使ってはいけないお金(家賃や住宅ローンなど)にまで手を出したり、ましてや「(ギャンブルで)このお金を増やすんだ!」と大勝負に出るのは危険です。

お金の価値を低く見積もり、ないがしろにし過ぎです。

パチンコに限らず、おかしな投資詐欺などギャンブル性の高い、いわば博打的な儲け話に飛びついてしまうのも、お金を軽んじることと一緒です。闇バイトなんてもってのほか。

お金持ちは賭け事で勝負をせず、コツコツと信用を積み上げ、資産を形成しています。そして、単純にものすごく働き者です。「寝ずに働け!」ということを善しとする時代ではありませんが、お金持ちは寝る間も惜しんで働いています。

真面目にコツコツ働く。一攫千金を狙うより、よほど勝率が高いと言えます。

お金持ちはまず歯を白くする

お金持ちには、外見を整えるための自己投資にもお金をかけていらっしゃる方が多いです。

例えば、歯のホワイトニングやヒゲ脱毛、スキンケアなどです。ブランド品で着飾るより、清潔感を身に着けることがビジネスにおいては大切です。お相手に不快感を与えないよう身だしなみを整えるのは、円滑なコミュニケーションをはかる上では必須条件です。

また、お金持ちの中にはジムや接骨院などに通って健康維持を徹底していらっしゃる方も多くいらっしゃいます。まさに「身体は資本」です。

話は少しそれてしまいますが、「そもそも身体の作りが違うんじゃないか?」と思ってしまうくらい、お金持ちの皆さんは身体が丈夫です。胃がヒリヒリするような局面を乗り越えたその日も、きちんと食事をして、数時間の睡眠でメンタルも体調も回復してしまうなんて、気の小さい私にとってはバケモノとしか思えません。

億万長者ほどゲンを担ぐ

そしてお金持ちに意外と多いのが、ゲン担ぎを重んじる方です。女の子たちがノリでタロット占いにハマったり、縁結びの神社に参拝したりするよりよほど熱心に目に見えないものの力を敬っているように感じます。

ファッション的には「それってどうなの?」と言いたくなるような大きな天然石のブレスレットを身に着けていたり、毎朝神棚の掃除を欠かさなかったり、中には滝行に挑戦する猛者も……。いわばスピリチュアルガチ勢です。

イチロー選手が朝昼兼用のブランチとしてカレーを食べていたエピソードはあまりに有名ですね。ゲームに影響を及ぼしかねない不確定要素を入れたくない、という思いから、毎日決まったものを食べていた、というわけです。

お金持ちにとっての天然石のブレスレットや神棚の掃除、滝行などは、イチロー選手の実践していたルーティンに共通するのかもしれません。良い結果が出た際のプロセス、成功パターンを繰り返すことで「よし、これでうまくいく」と自己暗示をかけているのでしょう。

会社を経営していらっしゃる方は、ご自身の家族だけでなく、従業員の家族の生活まで背負っているのですから、そのプレッシャーの大きさは計り知れません。神仏におすがりしたくなる気持ちは理解できます。

お金の力をもっと信じてみよう

今回は現役ホステスの視点で、お金持ちにとっての「お金を使わないポイント」「お金を使うポイント」について解説しました。

お金持ちは「時は金なり」」というマインドを重んじ、時間の無駄を嫌います。また、勝率の低い賭け事で勝負するようなことはしません。コツコツと真面目に働くことこそが成功への近道だと理解しています。そして、外見を磨くための自己投資やゲン担ぎにもお金を惜しみません。

皆さんはお金があったら何をしたいですか? お金があったらしたいことが、具体的に思い浮かぶ人ほどお金持ちになれます。やみくもに走るより、目標に向かって歩く方が堅実ですから。

ふむふむ……お金があったら毎日焼肉を食べたいのですね。それも良いでしょう。ですが、お金で幸せにできるのはご自身だけではありません。お金があったら、大切な人に毎日焼肉をご馳走することもできますよ。

お金の力をもっと信じてみましょう。毎日焼肉を食べるのはちょっと胃もたれがしそうですが、大切な人の笑顔を思い浮かべると、コツコツと真面目に働くのがより楽しくなるはずです。