気になるけどなかなか聞きづらい『生理(月経)のギモン』。本連載では、そんな生理(月経)にまつわる悩みを産婦人科医であり、宮の沢スマイルレディースクリニック院長の馬場敦志先生に聞いてみました。

今回は「生理中の性交渉」について。控えた方がいいと言われるけど、それは一体なぜなのでしょうか?

■生理中(月経中)の性交渉は危険?

――生理(月経)のときに性交渉はしても良いのでしょうか?

月経時の性交渉はおすすめしません。

月経は厚くなった子宮内膜がはがれ落ちて起こるものですが、腟や子宮内部は月経時、いつもよりデリケートで傷つきやすい状態になっています。そのため月経中に性交渉をすると、細菌感染症などのリスクも上がります。

また、月経痛や出血などによって体調がすぐれない時もあるかと思います。無理をして性交渉に応じないようにしましょう。

ちなみに、月経中に性交渉した場合にも、妊娠する可能性はゼロではありません。妊娠を希望していない場合には、感染予防のためにもコンドームを使用したり、ほかの避妊法も忘れず行うようにしましょう。


いかがでしたでしょうか? 気になることや不安なことがあれば、専門医に相談するようにしてみてください。それでは、また次回!

監修者 : 馬場 敦志 先生


馬場 敦志

筑波大学医学専門学類卒業。現在は、札幌市にある「宮の沢スマイルレディースクリニック」院長を務める。

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