7月3日に成田=ナンディ線を就航するフィジー・エアウェイズ。日本路線再開は9年4カ月ぶりのことだ。再開を目前に、ひと足早くフィジー・エアウェイズのフライトを体験しようと香港=ナンディ便でフィジーへ飛んだ。
タッチパネルにUSBポートも完備
同社は南太平洋に位置するフィジー共和国が運航する国営の航空会社。今回の日本路線は、成田空港とフィジーへの玄関口となるナンディ国際空港を火・金・日曜日の週3便/飛行時間約9時間で結ぶ、フィジーへの唯一の直行便となる。運航スケジュールは、往路のFJ350便(21:25成田発/翌09:05ナンディ着)、復路のFJ351便(13:25ナンディ発/19:30ナンディ着)であり、機材はエアバスA330-200/300型機が予定されている。
香港=ナンディ線の機材はA330-200。日本線で使用されるだろう飛行機と同じタイプだ。ビジネスクラスとエコノミークラスの2クラス制で、今回搭乗したのはエコノミークラス。エコノミークラスは双通路を挟んで2-4-2席が配置されている。シートにはブランケットと枕があらかじめセットされ、前ポケットに収納されたヘッドセットには歯ブラシセットが入っていた。各席にタッチパネルのパーソナルスクリーンがあり、USBポートも完備している。
今回は、往路はFJ391便(16:55香港発/07:05ナンディ着)、復路はFJ392便(08:20ナンディ発/14:50香港着)に乗った。機内食は、往路はディナーと朝食、復路は朝食とランチが提供された。
機内食からもフィジーの歴史が分かる
サービスが始まってまず目を奪われたのが、カートに並んだフィジーウォーターだ。ラグジュアリーホテルやリゾートでよく見かける、あのハイビスカスがデザインされた青いボトルがずらり。エコノミークラスでも、フィジーウォーターが惜しみなくどんどんサービスされ、それだけでちょっとぜいたくな気分になる。
往路のディナーと復路の朝食、ランチは3種類から選択。というのもフィジーでは先住のフィジー系のほか、歴史的な背景によりインドからの移民が約4割と多く暮らしている。宗教上の理由などでベジタリアンも一般的で、事前予約しなくてもベジタリアンメニューがデフォルトなのだ。
イギリスの統治下にあったためビール文化が定着していて、フィジー産ビールは2種類搭載されている。ほぼ100%フィジー人というクルーのサービスは、ゆっくりだが丁寧でフレンドリーだ。「機内からゆったりした時間を楽しんでください。エンジョイ、フィジータイム!」。明るい声の機長のアナウンスがキャビンに流れた。
※記事中の機内食は、2018年5~6月の香港=ナンディ線で提供されたもの