子どもの成長は、嬉しいもの。しかし、成長と共に子どもの物が増えていき、整理や収納に頭を悩ませている方も多いのではないでしょうか。筆者も2人目の子どもが生まれ、子どもの物が増えていくスピードに驚きました。「このままでは、子ども部屋が物であふれてしまう!」と焦った私の、我が家の整理方法をお伝えします。
物が増えると、探し物に時間がかかる
物が増えたことを実感したのは、子どもの言動からでした。「ママ、●●はどこにあるの?」「ママ、▲▲が無くなっちゃった」。そんな風におもちゃや文房具などを探すことが増えてきました。子ども自身も物がたくさんあるせいで、部屋のどこに何があるのか把握できなくなっていたのです。
「これでは子どもが整理下手になってしまうのでは」と危機感を覚え、物を減らしたいと考えました。探し物に時間をとられてしまうなんて、時間の無駄ですものね。「時は金なり」という言葉もチラつき、一念発起することにしました。
とはいえ、毎日それなりに整理整頓はしていたつもりでした。では一体、何が原因で物が増えてしまったのでしょうか? 部屋を見渡すと、おもちゃなどの他に子どもの作品が多いことに気づきました。工作や絵などの子どもの作品は、子どもが一生懸命作ったもの。本人も思い入れが強いことが多く、捨てるのを嫌がるケースもあります。
子どもの作品用に一時的な保存場所を用意する
工作や絵などの作品は、一時的に保存する場所を確保しましょう。子どもの作品を飾って置ける場所があるといいですね。子ども本人が大切な作品をそこに置けばいいので、部屋が散らかることがありません。我が家の子どももお気に入りの作品を手元に残しておけるので、満足そうでした。また、絵は壁に貼るようにしていました。壁に貼りきれなかった絵は大きな袋に重ねてまとめて入れることで、厚みが薄くなり、隙間に収納することができました。
子どももはじめは、私が子どものために折った折り紙の作品ですら捨てることを拒否していました。しかし、一度に10枚以上折り紙を折る日もあるので、全部取っておいたら大変です。そこで、蓋のついたクラフトボックスを用意し、その中で納まる範囲のみを取っておき、入らない物は捨てる約束をしました。子どもなりに考え、選別していました。このように、一時的に保存しておきたい物にはクラフトボックスを活用する方法が効果的でした。
お気に入りの作品は長期保存に分類する
よくできた作品やお気に入りの作品は、長期的に保存したいと思うこともあります。そんな時は、長期保存用の箱などを用意し、しっかりと保存管理しましょう。一時的に保存していた物からの移動もあるでしょうし、保育園や幼稚園、学校で作った作品を持ち帰ってくることもありますね。一年に一度はこの長期保存の箱も整理するようにしましょう。
子どもの作品だけでなく、子どもが小さかった時の思い出の品(ファーストシューズ・お気に入りの衣類・初めてのおもちゃや贈り物)も、なかなか捨てられないとママ友の間でも話題になります。
我が家でもシューズボックスに靴が入らない……と思ったら、小さい頃の思い出の靴がたくさんありました。サイズが小さいから邪魔にならないと思っていましたが、数が多いと場所を取ります。子どもはどんどん成長しサイズアウトしていきますから、どうしても保存しておきたいならファーストシューズくらいにしておくのがよいでしょう。
どうしても保存する場所がない時は
保存する場所を確保できない時は、写真に撮り、写真として手元に残しておくのがお勧めです。物だけを撮るのもいいですが、例えば子どもに作品を持たせ一緒に撮っておくと、我が子がその作品を作った頃にどれくらいの年齢だったのか一目でわかるのでお勧めです。
我が家の思い出の靴も、今の子どもの足と比べるような形で写真を撮ったのですが、その大きさの差に驚きました! 歩き始めた1歳くらいの頃はあんなに小さい足だったのかと、感慨深いものがありました。小さい靴や服はあまりに可愛く、手元に残しておきたい気持ちもありましたが、欲しいと言ってくれた友人のお子さんへお譲りすることにしました。とても喜んでいただけたので、良かったです。
上記のようなことを一通り経験してできたのが、以下の4つのルールです。
1.保管期限・容量は決めておく
2.作品などの中で残す物は基本的に子どもが決める(思い出の品は、子どもと相談)
3.箱がいっぱいになったら整理する(捨てる物・残す物に分類する)
4.迷ったら写真に残す
このルールを守れば、保存場所に限りがあっても、部屋からあふれるという事態は防ぐことができます。
子どもに関する物は、親として思い入れのある場合も多くなります。どうしても手元に残しておきたくなりますが、スッキリ快適に暮らせることが基本です。それ以上にものを溜めこまないように、整理整頓していきたいですね。
平井祥子
オフィスFP Lino 代表 理系出身の元エンジニアで2児のママ。結婚後、家計管理や資産運用などで行き詰まり、ファイナンシャルプランナーの資格を取得。夫の転勤のため正社員を退職。徳島と大阪で子育てをしながらママ向けにお金の情報を発信中。マネー講座・働き方や仕事と家庭の両立に悩む女性の個別相談を中心に活動し、お金の面からママや女性が『自分らしいライフスタイル』をつくるサポートをしている。ホームページ「ママと女性のお金と人生設計」を運営。2級FP技能士/マイライフエフピー認定ライター
イラスト=オオノマサフミ