「ランチタイムはどこのお店も混雑しているけど、いちいち並んでる時間なんてない」「お昼の時間ぐらいゆっくり過ごしたい」「昼食でも身体にいいメニューを選びたい」……このように、都心部のオフィス街には「ランチ」に関する悩みを抱えたビジネスマンが溢れかえっている。「ランチ難民」という言葉が生まれてしまうほどその現状は深刻だ。本連載では、この問題を解決するべく、オフィスで活用できるさまざまなサービスを紹介していく。
“席チカ”コンビニで最先端の購買体験
今回紹介するのは、オフィスに無人のコンビニを設置する「600」というサービス。「無人のコンビニ」とは、商品が並べられた冷蔵庫のことを指している。お菓子やお弁当、飲料はもちろんのこと、文房具や日用品まで購入できるという品揃えの豊富さは、まさにコンビニそのもの。また、クレジットカード決済に対応しているという点も大きな特徴のひとつだ。
設置する冷蔵庫のサイズは、幅60cm、奥行き55cmとコンパクトで、電源さえ確保できれば自由に置き場所が選べる。導入さえしてしまえば、運用は専任のコンシェルジュに丸投げでOK。ユーザーの要望や購買データを細かく把握し、設置場所ごとに最適な品揃えを実現してくれるとのこと。
「ダイエット中なので低糖質なものを」「仕事でよく必要になる日用品が欲しい」など、ユーザーからはLINEやSlackを通じて商品のリクエストを受け付けており、100社100通りのカスタマイズが可能だ。
冷蔵庫内の商品には、電波などを用い非接触で情報をやりとりするRFIDタグというものが付けられている。そのため、冷蔵庫の扉に設置された専用の端末にクレジットカードを通し、購入したい商品を取り出すだけで、料金は自動的にクレジットカード決済となるわけだ。
導入にあたっての初期費用は25万円で、月額使用料は5万円。現在は東京23区内のみでサービスを提供しているが、今後は23区以外にも対応エリアの拡大を図るという。また、オフィス以外に、コワーキングスペースやホテルなど、さまざまなスポットへのサービス展開も検討しているとのこと。
「キャッシュレスで商品を購入できる無人コンビニ」という、最先端のサービスを提供する「600」。商品のラインナップをリクエストできるのも心強い。これまでわざわざ外出していた時間や手間も、同サービスを活用することで省けるようになるかもしれない。