近年、各地でクマの目撃情報や被害が相次ぎ、大きな話題となっている。本来であれば人を避けるはずのクマだが、従来のクマとは異なる行動パターンや習性を持つ新しいタイプのクマたちが年々増加しているのだとか。

「眠れなくなるほど面白い 図解 クマの話」(日本文芸社)は、クマの多面的な魅力を図解とともにわかりやすくひも解いていく1冊。今回は、クマの常識から知られざる新事実まで、一部を抜粋してご紹介します。

■ヒグマのウンチからわかる季節ごとの食事メニュー

旬を楽しむグルメ派

森に落ちているヒグマのウンチを調べると、今がどんな季節なのか、その時期に何を食べているのかが見えてきます。

たとえば、春にはフキノトウや草の新芽、タケノコなどの繊維がたっぷり含まれ、青くさく、さっぱりとした草の香りが漂ってくるといいます。夏になると、サクランボやブルーベリーなどの果実の種が混ざり、発酵したような甘酸っぱいにおいが広がるようです。そして秋にはミズナラやハイマツの殻、ブナの実の皮、サケの骨やウロコが見られ、脂分の多い濃厚なにおいになることもあるのだとか。

ヒグマは季節ごとに食べ物を大きく変えるグルメ派の動物で、そのウンチはまるで「野外レストランのメニュー表」のようなものといえるでしょう。特に、冬眠前の秋には高カロリーな木の実、魚などを重点的に食べるため、においもより濃厚になります。

また、クマの種類によっても食べ物の好みは異なるだけに、ウンチのにおいも異なります。ホッキョクグマのように肉食中心の種では、ウンチに獣臭や脂のにおいが強く残るのです。一方、マレーグマやツキノワグマのように果実や昆虫を多く食べる種の場合は、ウンチのにおいも比較的軽めで、ときには甘い香りがすることもあるといわれています。


『眠れなくなるほど面白い 図解 クマの話』(山晃司 監修/日本文芸社)

最近では日本全国で目撃が相次いで発生したり、温暖化の影響で冬眠をしないクマも確認されたりすることから、話題に事欠かない今大注目の動物「クマ」。さまざまな角度からクマの生態と特徴を解説し、クマの知られざる魅力に迫る一冊。
眠れなくなるほど面白い 図解 クマの話