近年、各地でクマの目撃情報や被害が相次ぎ、大きな話題となっている。本来であれば人を避けるはずのクマだが、従来のクマとは異なる行動パターンや習性を持つ新しいタイプのクマたちが年々増加しているのだとか。
「眠れなくなるほど面白い 図解 クマの話」(日本文芸社)は、クマの多面的な魅力を図解とともにわかりやすくひも解いていく1冊。今回は、クマの常識から知られざる新事実まで、一部を抜粋してご紹介します。
■足も速いし泳ぎも得意! 多才なアスリート
巨体に似合わぬ驚異の運動能力
巨体を揺らしてのっそり歩く。そうしたクマのイメージはほんの一面にすぎません。彼らは生活環境に合わせて、驚くほどの運動能力を発揮します。
なかでも、ヒグマは走る・泳ぐ・登るの三拍子そろった万能選手。特に注目したいのが、時速40~50kmという走力です。これは短距離走選手や自転車並みのスピードで、林のなかや起伏のある斜面でも速度を保ったまま走ることができます。泳ぎも達者で、川や湖を泳ぎわたるだけでなく、海を越えて離島に上陸した記録もあります。大きな前足を水かきのように使った、巨体に似合わぬなめらかな泳ぎ方をするのです。
そんなヒグマを超える泳ぎの達人が、ホッキョクグマです。氷に囲まれた北極圏で暮らすこのクマにとって、泳ぐことは移動手段であり、狩りのための必須スキル。カナダではGPS追跡されたメスの個体が、9日間かけて687kmを泳ぎ続けたという記録もあります。
もちろん、すべてのクマが万能というわけではありません。ナマケグマは、アリやシロアリを探してゆっくりと歩きながら暮らします。ジャイアントパンダもあまり動かず、竹を食べてのんびり過ごすのが基本スタイルです。彼らは走力や泳力に頼るのではなく、限られた食資源をうまく使う生存方法を選びました。
『眠れなくなるほど面白い 図解 クマの話』(山﨑晃司 監修/日本文芸社)
最近では日本全国で目撃が相次いで発生したり、温暖化の影響で冬眠をしないクマも確認されたりすることから、話題に事欠かない今大注目の動物「クマ」。さまざまな角度からクマの生態と特徴を解説し、クマの知られざる魅力に迫る一冊。
→眠れなくなるほど面白い 図解 クマの話


