トイプードルの子犬

均整がとれたスクエアな体形をしている


■トイプードルの歴史
トイプードルは、スタンダード、ミディアム、ミニチュア、トイと4種あるプードルのうちの、最小のサイズに位置します。

一般にはフランス原産とされることが多いプードルですが、実際には古くから世界の多くの地域で存在が確認されています。

“プードル”の名は、ドイツ語で「水の中でばちゃばちゃする」という意味の「プーデル(pudel)」に由来し、ヨーロッパ各地のウオータードッグ(水中作業犬)と近縁であることが推察されます。

トイプードルは、スタンダードプードルから、よりサイズの小さなものを求める動きが強まる中で、ミディアム、ミニチュアと小型化が進み、その誕生へと至ったものと考えられていますが、その歴史と経緯は必ずしも明らかではありません。

16世紀、フランスの上流階級の間では既にミニチュアプードルが飼われており、18世紀の後半にはトイプードルの存在も確認されています。プードルのサイズダウンが、ごく短い期間で行われたことは確かなようです。トイプードルは小型化され、美的な要素も加わることで、今日の愛玩犬としての地位を築くことになります。

日本では現在、非常に多くの頭数が飼われており、もっともポピュラーな犬種の一つとなっています。なお、トイプードルよりさらに小型のティーカップ・プードルは、公認の犬種ではありません。


■トイプードルの特徴と性格
体高と体長がほぼ等しい、均整がとれたスクエアな体形をしています。トリミングを施すことが一般的ですが、最近ではまるで動く子熊のぬいぐるみのようなテディベアカットが人気となっています。

プードルは知能の高い犬種であり、活動的な性質で知られています。サイズによる性格の差はほとんどなく、トイプードルもまた極めて賢く快活ですが、若干依存心が強く、甘えん坊な傾向も見られます。


■飼うなら…
ルックスのかわいさと性格のやさしさ、しつけのしやすさから近年、大人気のトイプードル。愛情を込めたスキンシップや、毎日の運動が必要です。また、定期的なトリミングやこまめなブラッシングなど、被毛の手入れも必須の犬種です。


■画像提供元
ペットショップ「COO&RIKU」