「アメリカンじゃなくて、アメリカーノ!?」

そもそも、食後にコーヒー飲むシーンがめちゃくちゃ多くないですか?
そしていつもだいたいアイス・アメリカーノ。サイズも大きめ。

  • イラスト/みつほし

実は韓国、カフェ大国と呼ばれるほどコーヒー好きが多いんだそうです。2023年1月に韓国農水産食品流通公社が発表した韓国全国のコーヒー及び飲料店業の店舗数はなんと9万9,000店。韓国でも人気のあるスターバックスの店舗数で比較すると、東京都内390店に対して、ソウルには約590店もあるとか!

ドラマを見ていてもランチの後にコーヒー、残業の差し入れにコーヒーと、とにかくコーヒーが出てくるシーンが多い。そして、それは大抵「アイス・アメリカーノ」だって気づいていましたか? これ、アメリカンをイタリア語で言ってみたわけでなく、アメリカンコーヒーとは別物なんです。アメリカンコーヒーは和製英語で、浅煎りの豆をドリップしていれたすっきり味のコーヒーのこと。対してアメリカーノは、エスプレッソを水やお湯で割ったもの。味はどちらもすっきり薄味なので、アメリカンと似ていると感じるかも!?

韓国ではドリップコーヒーよりもエスプレッソが先に根づいて、主流がアメリカーノになったそうです。韓国のコーヒーチェーンのメニューを見ると、一番上に「エスプレッソ」や「アメリカーノ」があることが多く、ホットかアイスを選びます。

愛の不時着』や『賢い医師生活』にも出てきたカフェ「Angel in us Coffee」のアメリカーノの量を調べてみると、Sサイズ355ml、レギュラー473ml、ラージ591ml。「スターバックス」のトールサイズが350 mlということなので、やっぱり韓国のコーヒーの量は多い! ドラマでは忙しいお医者さんなどが「ショット追加で」と注文するところも見かけます。エスプレッソだから、ショットでカフェインを増やすことができるんですね。

賢い医師生活』シーズン1の7話で、ミナ(アン・ウンジン)が買ってきたコーヒーを「アア、トゥア、ラテ」と説明している場面があります。『私の解放日誌』の2話で同僚たちとコーヒーを注文しているシーンでは、若い女性が「“アア”を」と素っ気なく言うシーンも。これは2019年に流行語になった省略語で、「アア→アイス・アメリカーノ」「トゥア→トゥゴウン(温かい)・アメリカーノ」という意味。字幕では「アメリカーノ」となっている場合もありますが、よ〜く聞いてみると「アア」「トゥア」と聞こえてくるかも。

⇒他の「韓国ドラマあるある」もチェック!