JRグループ各社が2020年3月14日に実施するダイヤ改正で、新たに高輪ゲートウェイ駅(JR東日本)、御厨駅(JR東海)、南伊予駅(JR四国)の3駅が開業。松山貨物駅(JR貨物)が移転・リニューアル開業する。一方、JR北海道などが駅の廃止を発表している。

  • 高輪ゲートウェイ駅は2020年3月14日のダイヤ改正に合わせて開業。山手線・京浜東北線の全列車が停車する(2019年11月の報道公開にて撮影)

高輪ゲートウェイ駅は田町~品川間に開業するJR東日本の新駅。2面4線のホームを有し、山手線と京浜東北線(快速含む)の全列車が停車する。駅舎は折り紙をモチーフとした障子を連想させる大屋根の下、吹抜け空間や大きなガラス面を設け、駅と街が一体的に感じられる空間とした。JR東日本グループの「やってみよう」を盛り込んだ駅として、最新の駅サービス設備の導入や実証実験も進める予定とのこと。

御厨(みくりや)駅は東海道本線袋井~磐田間に開業するJR東海の新駅。2面2線のホームと橋上駅舎を設け、東海道本線と東海道新幹線をまたいで新駅の南北を結ぶ自由通路も整備される。JR四国の新駅、南伊予駅は予讃線北伊予~伊予横田間に開業。JR松山駅付近連続立体交差事業に伴う車両基地・貨物駅等周辺整備対策事業の一環として、愛媛県伊予市の要望により設置された駅で、約90mのホームと上屋(約10m)、スロープ(約20m)、券売機を設けた。上下計53本の普通列車が停車する。

松山貨物駅もJR松山駅付近連続立体交差事業にともない、現行の松山駅(貨物)を予讃線北伊予~伊予横田間へ移転し、駅名を改称した上でリニューアル開業。コンテナ車を最大13両まで扱えるコンテナホームを有し、新たな貨物上屋も設置される。これにより、駅構内でウィングボディタイプのトラックによる持込・取卸作業が可能となり、積替ステーションとしても利用できるという。

その他、常磐線では佐貫駅の駅名を「龍ケ崎市駅」に改称。今年春に臨時駅として開業したJヴィレッジ駅は常設駅とし、沿線地域の利用者の利便性を向上させる。

一方でダイヤ改正に合わせ、廃止となる駅も。JR北海道は根室本線古瀬駅、釧網本線南弟子屈駅の2駅について、利用者の少ない駅として廃止することを発表。JR東海も参宮線の臨時駅、池の浦シーサイド駅を廃止すると発表した。