イライラ、肩こり、だるさ……病院に行くほどではない不調を感じてる人は多いもの。その原因のひとつとして「自律神経の乱れ」が考えられます。
今回は自律神経の名医、順天堂大学医学部・小林弘幸教授による『カラダの不調が9割消える! 自律神経の整え方見るだけノート』(宝島社)より「サウナの効果」についてお届けします。
■サウナで自律神経と血流を整える
サウナで「整う」感覚も、自律神経の働きが関係しています。無理せず実践して、血管を鍛えましょう。
近年ブームとなっているサウナは、自律神経のバランスを整える手段としても注目されています。まず高温のサウナ室でカラダをしっかり温めると、副交感神経が優位になって血管が広がり、全身の血流が促進されます。次に水風呂や冷たいシャワーでカラダを冷やすと、交感神経が働いて血管がキュッと収縮。この温冷交代浴の刺激が「血管の筋トレ」になり、血管をしなやかに保つ効果が期待できるのです。
血管の収縮と拡張を繰り返すことで血流がよくなり、カラダのすみずみの毛細血管にまで血液が届くようになると、新しい血管が生まれる「血管新生」も促されると考えられています。水風呂で血管が収縮した後に外気浴でカラダを落ち着かせると、徐々に血管が広がり、深いリラックス状態——いわゆる「整う」感覚が得られるのです。ただし、無理は禁物。血管系の疾患がある人は、ヒートショックのリスクがあるため、必ず医師に相談してから行いましょう。


