イライラ、肩こり、だるさ……病院に行くほどではない不調を感じてる人は多いもの。その原因のひとつとして「自律神経の乱れ」が考えられます。
今回は自律神経の名医、順天堂大学医学部・小林弘幸教授による『カラダの不調が9割消える! 自律神経の整え方見るだけノート』(宝島社)より「自律神経が整う入浴法」についてお届けします。
■首まで浸かる全身浴で自律神経を整える
入浴は、睡眠の質の向上に大きな役割を果たします。正しい入浴法をマスターして、スムーズに入眠する準備を整えましょう。
シャワーだけでもカラダを清潔に保つことはできますが、疲労をリセットして自律神経を整えるには、湯船に浸かる習慣をつけましょう。ただし自律神経は急な温度変化に弱いため、熱すぎるお湯や長湯は逆効果で、交感神経が過剰に優位になってしまいます。ぬるめのお湯をカラダにかけて慣らした後、首まで浸かり、さらに半身浴へと移行する入浴法がおすすめです。
お湯の温度は39℃前後が目安です。まずカラダを洗った後、肩から全身にぬるめの湯をかけてから、ゆっくり湯船に浸かります。首は自律神経をつかさどるセンサーがたくさんある重要な部位なので、5分程度、しっかり首まで浸かることがポイントです。その後は、半身浴を10分程度行いましょう。これによって湯冷めしにくくなり、風呂上がりの温度変化にも対応しやすくなります。


