Level1 : I like it.

これは、今更言うまでもなく「わたしはそれが好き」というもの。で、もしこれをもう一段強調して「凄く好き」と言うとしたら、

Level2 : I like it very much./I like it so much./I like it a lot.

などが思いつくと思うんですが、ではこれをさらにもう一段、強調度を上げて言うならどうでしょう?

Level3 : I like it very very much./I like it so very much./I like it a whole lot.

いかがですか、「凄く」という感覚、Level2よりさらに上がった感じがしますよね。では、これよりもさらにもう一段、強調度を上げたいとしたら、こんどはどう言えばいいんでしょう?

"like"を"love"や"adore"などに代えて、"I love it."とか"I adore it."などと言えば、当然「好き」という度合いは上がります。でもここではそれは無し。"like"をそのままで、Level3よりも「好き」だという度合いを上げるには……??

それは :

I so like it.

という言い方!!

強調語としての"so"は普通なら目的語(object=ここでは"it")の後に来るといった流れですが、それをあえて主語(subject=ここでは"I")と動詞(verb=ここでは"like")の間に挟むことで強調度合いは一気に最上レベルに達するんです。そしてこのときの"so"は日本語でいうところの「超」または、それ以上なんです。

これは否定のときも同様。「それは好きじゃない」をもっとも強い度合いで言うなら、

I so don't like it.

これで、強いて日本語に置き換えるなら「わたしそれ全然(全く)好きじゃない」または、それ以上となり、"I don't like it at all."や"I hate it."を遙かに超える、とてつもなく強い否定強調になるんです。ただし"I so hate it."と言ってしまえば、そちらの方が強く感じるかも知れませんけど(^0^)!!

では今度はbe動詞での場合を見てみましょう。たとえば、"He is kind."。これを肯定強調の最上レベルとして言うなら、

He is so kind.

be動詞があるときは一般動詞のときのように主語とbe動詞の間に"so"を挟むことはしないんです。でもこれだったら「"He is very kind."と言うのとそれほど変わらないじゃない!」と思われるでしょう。確かに見た目ではそうです。でもご安心あれ、こんなときは表現力! "so"の部分を"He is so kind." のように強く大げさに、そしてちょっぴりゆっくり目に言うことで一件落着です。当然ながら"so"を強く言えば言うほど強調の度合いは上がります。

で、否定形の場合はと言うと、

He is so not kind.

というように、be動詞(be verb=ここでは"is")と否定を表す副詞(adverb="not")の間に挟んで言えばパッチリ。これで"He is not kind at all."や、普通に言う"He is so mean."よりは強い否定になります。ただし"He is so mean."のように言われてしまえば話は別ですけど…二が(^0^)!!

今回紹介したとてつもなく強い強調表現は、だいぶ前に若者中心にはやり、その後日本で言うところのOL層に支持され、今では誰もが(男女大人子どもに関わらず)使う一般表現の仲間入りを果たしたものなんです。皆さんも良かったら是非使ってみてください。

ではまた次回

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