社会に出た瞬間から、“割を食ってる”気しかしない――。人口だけは多いのに、正社員枠はほぼ皆無。報われなさすぎるあの頃と、今も続く理不尽の数々、それでもなんとか生き抜いてきた……そんな「超氷河期世代」の“リアルな声”を、今こそ可視化していこう。
正社員を諦めて派遣社員に…
●「100社以上応募したが、説明会に呼ばれることはほとんどありませんでした」(50歳女性/ソフトウェア・情報処理)
当時の就職活動では、応募しても説明会にすらたどり着けないというのが、超氷河期世代にとっての“当たり前”。書類は通過しない、連絡すら来ない。そんな日々が続く中で、多くの就活生が正社員になることをあきらめざるを得なかった。
●「応募しても、面接にも呼ばれないことが多かった。正社員を諦めて派遣社員として働くようになったが、その後のリーマンショックで派遣切りにあった」(47歳男性/ガラス・化学・石油)
企業が新卒採用を極端に絞っていた時代、「とりあえず働く場所を」と、不本意ながら非正規の道を選んだ人たち。正規雇用の“枠の外”にいた彼らにとって、職歴の空白は意欲や能力とは関係なく、レッテルとして貼られていった。
そして、次なる荒波がリーマンショック。社会に出るタイミングが悪かっただけで、キャリアを積むことさえ許されないような理不尽さに、たびたび直面。努力だけではどうにもならない構造のなかで、それでも何とか働き続けてきた人たちがいる。これは、今も続く社会の課題だ。いまこそ、その姿に光を当てるべき時がきている。
調査時期: 2025年5月12日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数:365人
調査方法: インターネットログイン式アンケート