■15年ぶりにリニューアルした「みちのく祭りや」へ
「青森ねぶたの間」は限定1室でしたが、もっとたくさんの人が青森のお祭りを体感できる場所があるんです。
それが、2022年4月にリニューアルオープンした「みちのく祭りや」。ここは、青森の主要・青森四大祭り(青森ねぶた祭、弘前ねぷた祭り、五所川原立佞武多、八戸三社大祭)を一度に楽しめるショー会場です。
入り口からすべて一新。ゲートに掲げられた「みちのく祭りや」の文字は、うわぐすりを一切使わない青森の伝統技法を使った「津軽金山焼」。会場へ続く階段には、ねぶた師の立田龍宝(たつたりゅうほう)さんが手掛けた木製の切り絵が並びます。
ショーの写真は撮れませんが、「みちのく祭りや」自体の撮影はOK。青森らしさ全開のスポットなので、たくさん写真を撮っておきましょう。
筆者のおすすめは、紙と光のアート作品として作られた珍しい「白ねぶた」。階段をのぼった会場手前のフロアに置かれているので、チェックしてみてくださいね。
以前はショーを見ながら食事が楽しめるレストランでしたが、リニューアル後はショーだけの会場に。席数も202席まで増えました。
新しい会場は、ステージエリアと客席エリアがひとつづきになっているので、今までより臨場感がUP! ステージが横長になったことで、どの席に座ってもステージが近くに感じられます。
ちなみに、ボックス席は一番後ろなので、後ろの人を気にせずに鑑賞できます。
いよいよ、約1時間の公演がスタート。ストーリーの構成は、夏が短く寒い冬が続く青森をテーマに、冬を乗り越えてため込んだエネルギーを夏祭りで爆発させる……というもの。
影絵の演出や和太鼓、津軽三味線の演奏に加えて、プロジェクションマッピングとリンクしたストーリー性のある演出が魅力です。これまでに見たことがないような型破りのプログラムに、ドキドキ・ワクワクが止まりません。青森をたくさん感じられて、見ているだけで元気になれます!
途中、黄色い虎の格好をした踊り手が、客席エリアを駆け回るシーンも。虎舞の虎には、獅子舞と同じように、かまれると無病息災のご利益があると言われています。運が良ければ、頭をかんでもらえるかもしれません!
「ラッセラー、ラッセラー!!」大きな掛け声とともに、青森ねぶた祭の山車が登場すると、会場のボルテージは最高潮。まるで本物の祭りに来たような熱気をビシバシ感じられます。
この山車は、女性初のねぶた師・北村麻子さんが作り、2019年のねぶた祭で実際に運行されたもの。力強い中に女性らしい優美な雰囲気がふわっと漂い、ひときわ目を引く作品になっています!
最後は観客も舞台に上がって、一緒に踊りながら会場を盛り上げます。ちょっと勇気が入りますが、旅の思い出を深めたい方は、ぜひ立候補してみてください。忘れられない時間になりますよ!
ちなみに、ショーに出演している演者さんは、普段レストランやフロント業務をこなしている「青森屋」のスタッフ。館内で見かけることがあれば、「あっ、あのときの……!!」と嬉しくなります。
ショーの後は、写真撮影タイムが設けられてます。舞台上の山車に近づけるので、ぜひ写真を撮ってくださいね。先ほどまで会場を盛り上げていた、大きな山車がすぐそこに。間近で眺められて、大興奮です!
■夕食はかっちゃ(お母さん)がもてなすビュッフェレストランで
ホットなのは、お祭りだけではありません。「のれそれ食堂」も青森愛であふれた、美味しい&楽しいスポット。
こちらは「かっちゃのぬくもりご飯」をコンセプトにしたビュッフェレストラン。入ってすぐの場所に、割烹着を着たかっちゃ(お母さん)が笑顔でお出迎えしてくれます。
「のれそれ食堂」では、熱々の炉端焼きをはじめとした約60種類のメニューをめいっぱい楽しめます。
ビュッフェコーナーを一回りしてみると、宝石箱をひっくりかえしたようなすごい品揃え。どれもこれも美味しそうです!
とはいえ、おなかには限界があります。おすすめは身が引き締まって甘いホタテのお刺身、まぐろをにんにくじょうゆで漬け込んだ「鮪の漬けまんま」、青森の郷土料理「いかめんち」、八戸の郷土料理「せんべい汁」、青森の特産品で海のパイナップルと言われるホヤ、りんごの天ぷらなど。青森らしいメニューは、ぜひ食べ忘れのないようにしてくださいね(※お食事の内容は、仕入れ状況により変更になる可能性があります)。
すっきり美味しい地酒の宝庫・青森県。「のれそれ食堂」でも、青森県内から集めたさまざまな日本酒を楽しめます。
この日の相棒は、六花酒造の吟醸酒「じょっぱり」。ホヤと一緒にぐいっと一口呑めば、華やかな香りと優雅な味わいが口の中いっぱいに広がります。「くぅ~、しみじみ旨い!」合わないわけがありません。
お祭り・食ときたら、忘れていけないのが温泉。「星野リゾート 青森屋」には、「元湯」と「浮湯」と呼ばれる2つの大浴場があります。「元湯」は日帰りの利用も可能ですが、「浮湯」は宿泊者限定。ゆったり、のんびりした空間で極上の浮遊感と開放感を味わえます。
泉質は肌に優しいアルカリ性単純温泉。メタけい酸が多いトロッとした温泉で、源泉かけ流しなのが嬉しい! ただし、この泉質はクレンジング効果が高いので、湯上り後の"保湿ケア"もお忘れなく。すっぴんになったお肌に潤いをあげることで、ぷるぷるお肌へリセットできますよ。
■青森の熱い夏を体感しに「星野リゾート 青森屋」へ
恥ずかしながら、これまで筆者は青森のお祭り未体験でした。しかし、「みちのく祭りや」のショーを見た後は、「本物をこの目で見てみたい!」と強く思うほど、青森愛がぐっと増しました。
滞在中は、ワクワクの連続。旅を終えた後は、心と体が元気になれた気がします!みなさんもこの夏、大きな感動に出会える「星野リゾート 青森屋」へ訪れてみてください。
■Information
星野リゾート 青森屋
【場所】青森県三沢市古間木山56