SA・PAは地元の銘菓やグッズなどのお土産を買えるのが魅力。しかし、地元で採れた新鮮な野菜や海の幸を都会よりもリーズナブルでゲットできるのも見逃せません。
今回は、NEXCO西日本の「やさい村」を紹介します。
「やさい村」はどこにある?
「やさい村」は、SA・PAにおいて地元農家が採れたての新鮮な野菜を産直価格で提供する生鮮野菜直売所です。NEXCO西日本管内には、「やさい村」を出店しているSAとPAが、6カ所(平成23年11月現在)あります。
そのすべての魅力を余すところなくお伝えしましょう。
京野菜を楽しむなら桂川PAへ
まずは名神高速道路下り線の桂川PA(京都府)です。下り線という立地から、大阪-神戸等に帰る際に休憩がてら立ち寄って、その日の夕食の材料を買い求める利用者もいるそうです。
取り扱っているのは、九条ねぎやナスといった地元の京野菜を含めて約30種類です。かぶら蒸しや、ナスだったら素材の味を生かしたまる炊きなどがオススメの調理法です。
土日祝の13時から18時までの営業ですので、週末はのんびり京都散策と京野菜を味わうのもいいですね。
トマトを食べずして奈良を語るなかれ
西名阪自動車道上り線の天理PA(奈良県)では、奈良県大和郡山で生産された食材を中心に販売されています。なんとその数は80種類に届く品揃え。
特にいちごの栽培が盛んで、初春には採れたての「あすかルビー」を求めて多くの人が訪れます。さらに、初夏から並び始める「治道トマト」は、樹で熟した本物の完熟トマトで糖度と酸味が絶妙なバランスを保つ味わいです。
そんな治道トマトを使った寒天ゼリーは絶品です。こちらも営業は土日祝のみとなっています。
カボチャだけどそうめん、これ如何に?
中国自動車道上り線の赤松PA(兵庫県)では、午前中に収穫、午後に販売を基本的なコンセプトに、地元の旬で新鮮な採れたて野菜をリーズナブルで提供しています。
生産者とお客様が調理方法の話をするなどして、積極的にコミュニケーションを取っているのが特徴です。四季を通して山菜が豊富なため主力商品としているほか、一年を通して50~60種類以上の野菜・果物を取り扱っています。
珍しいものでは、「そうめん南京」が夏場に登場します。料理方法は茹でると糸のようになり、お酢であえると暑い夏にはさっぱりしていて箸がすすむとか。
そして同時期にお目見えする「赤じゃがいも」は、ポテトサラダには最高です。茹でるとホクホク感と色が黄色で甘味もあり美味しい逸品です。
こちらは月・水・木と土日祝の営業で、平日休みの方にもお勧めのスポットです。
龍野西SAは新鮮野菜をお値打ちで提供することに力を入れています
次に紹介する山陽自動車道上り線には3カ所のやさい村があります。龍野西SA(兵庫県)では、地元の農家の人たちが採れたての新鮮な野菜を自ら直接持ち寄って販売しています。できるだけ多くの方に味わっていただくため、低い売価に設定しているのも魅力です。
季節によりますが、約60~90種類の野菜を販売しており、ホウレンソウやトマトはもちろんのこと、特産の黒豆や網干メロンなど、数多く野菜を取り揃えています。
オススメの調理法は、ナスを斜め輪切りにし、油で炒めて、味噌をつけたシンプルなもの。お酒のつまみにもピッタリです。
毎年、年1回12月の第2日曜日には記念イベントを開催し、日ごろのお客様への感謝をこめて豚汁を無料で提供しています。イベントに参加して美味しい豚汁を味わったら、具材になっている野菜たちをお土産にしてみては?
こちらも営業は土日祝限定です。
「フルーツ王国」だけじゃない岡山を味わえる吉備SA
吉備SAで取り扱う商品はすべて地元岡山県産のものです。
四季折々の新鮮な野菜や、フルーツ王国岡山を代表するマスカットや白桃も販売しています。
季節や天候により変動はありますが、野菜・果物を20種類程度取り揃えています。7月~10月には白桃をはじめ、多くの種類の果物が並びます。皮ごと食べられて糖度も高いシャインマスカットはお土産はもちろん、贈答品としても喜ばれる人気のフルーツです。
さらに、ほかではあまり見かけることのない「発芽ニンニク」を取り扱っています。こちらは素揚げして塩をふるだけで、おいしく栄養満点の一品になります。
吉備SAではウェルカムゲートを設置しており、一般道からも利用が可能です。営業は基本的には土日祝のみです。
生産者の顔が見える安心と低価格が評判
山陽自動車道の最後のやさい村は広島県の小谷SAです。地元東広島市の生産者が作った新鮮な野菜と果物を取り扱っています。夏野菜は新鮮な朝取りで、生産者が自分で売値を付け、顔の見える販売スタイルにしているのが特徴です。
7月に販売されている野菜だけで、キューリ、ナス、トマト、ナンキンなど35~40種類くらいあります。生産者からのオススメの調理法は、ナンキンを使った天ぷらやスープに加え、外せないのがキュウリの漬物です。また新鮮なトマトで作ったジュースは格別。一度お試しあれ。小谷SAもウェルカムゲートが設置されています。ただし、「やさい村」の営業はお昼までなのでご注意を。
食欲の秋のシーズンです。週末の小旅行として、各地域の「やさい村」を巡ってみるのも楽しいかもしれませんね。