今回紹介するのは、JR小山駅の宇都宮線(東北本線)上りの12・13番線ホームにある立ち食いそば「きそば」。東北新幹線・宇都宮線・両毛線・水戸線が乗り入れる小山駅は、北関東のターミナル駅で利用者も多く、駅構内のコンコースにはカフェや売店が充実してが、「小山駅と言えばきそば」と、そば目当てに訪れるファンも多いという。
だしが染みこんだ天ぷらが玉子に出会う
戦後まもなく開店し昔ながらのスタイルを貫く、「これぞ立ち食いそば!」という店舗。厨房に対して3面のカウンターがあり、次々にやってくるテキパキとお客をさばいていく。かつては両毛線と水戸線のホームにも店舗があったが、現在はここの店舗のみになった。
一番人気は、天ぷらそばに玉子をトッピングした「天ぷら玉子そば」。黒くて醤油の味が濃いつゆが染み込んだ天ぷらは絶品で、さらに玉子が入ることで味わいがマイルドになる。これぞ立ち食いそばの王道メニューだ。天ぷらそばは370円、玉子のトッピングは50円。ちなみに、月見そばに天ぷらのトッピングをしても値段は同じである。
限定メニューは個性が光る
季節限定のメニューも充実しており、かつてはそばパスタなど個性的なメニューもあり話題を博した。そして、今オススメなのは限定メニューの「ひもかわうどん」だ。ひもかわは群馬県桐生市の名物で、きしめんのような平打ちうどんの一種で、普通のうどんと比べると幅が広くつるんとした食感が特長だ。
そばと比べてゆで時間がかかるため、提供までには少々時間がかかる。群馬名物のひもかわに新生姜を練りこんでおり、モチモチした独特の食感が味わえる麺と生姜の風味がマッチした逸品。さらにトッピングで新生姜追加すると、生姜を堪能できる。値段は430円で、生姜のトッピングは100円。
王道から斬新な限定メニューまで味わえるい「きそば」。消えつつあるホームの路面店の雰囲気に浸りつつ、麺をすすってみてはどうだろうか。
※価格は税込