秋田県仙北市にある角館駅。JR東日本の秋田新幹線と在来線の田沢湖線、秋田内陸縦貫鉄道が乗り入れている。駅前にある「さくら小町」では、秋田の郷土料理が味わえる。今回おすすめするのは、秋田のB級グルメとして注目の「神代カレー」だ。
駅隣接のホテル「フォルクローロ角館」に併設されている「さくら小町」では、「稲庭うどん」(900円)、「比内地鶏の親子丼」(1,100円)、「八幡平ポーク丼」(1,100円)をはじめ、秋田の郷土料理が味わえる。
今回いただいた「神代カレー」(1,200円)は、2009年の全国B-1グランプリで4位となったメニュー。昭和30年頃に仙北市の神代地区で作られていた昔風のカレーと現代風のカレーがあいがけになっている。正式な名前は「あいがけ神代カレー」だ。
カレーが洋食としてこの地域に広まった当時は、肉の代わりに魚肉の缶詰や魚肉ソーセージを具とし、少量のカレー粉を大量の小麦粉で練り合わせてカレーのルーを作っていたといい、コクが少ないのでウスターソースを入れて食べるのが一般的だったという。
カレーにはミニサラダとみそ汁、さらに秋田名物「いぶりがっこ」が付いてくる。味わってみると、昔風のカレーはさらっとした食感であっさりした風味、現代風カレーはビーフカレーで上品な味わい。それぞれの味を楽しんだら、混ぜてみるも良し、ウスターソースを入れるも良し。これに温泉卵が加わると、さらに違った風味を味わえる。一度でさまざまな風味を味わえる逸品だ。
角館の観光や列車の待ち時間に立ち寄ってみて、秋田のB級グルメを味わってみてはいかがだろうか。