ノートPCサイズの荷物もラクに持ち運べるリュックは、アウトドアのみならず「普段使い」としても定着。

ところが、防水や軽量など機能を売りにしたものも多く、カジュアル過ぎるデザインが街着に合わせづらいケースもあります。「選び方」や「合わせ方」によっては、全身が野暮ったい印象に陥ってしまいませんか?

今回は「リュック姿を街着になじませる」知恵を『38歳からのビジネスコーデ図鑑』(日本実業出版社)の著者が解説します。

  • リュック姿が「野暮ったい」印象を与えるポイント

    リュック姿が「野暮ったい」印象を与えるポイント

リュックの質感にこだわろう

リュックといえば、化学繊維のメッシュで編まれた質感のものを連想される方も多いのでは。軽量や防水効果も期待できるため、機能としてはおすすめです。ただタウンユースのカジュアルウェアに合わせるには難しい質感であることも見過ごせません。

スポーツブランドやアウトドアブランドの製品でよく見かけますが、ダウンジャケットなどのカジュアルアウターに合わせると「よりアウトドア感が極まる」ため、アスファルトや高層ビルに占められた都心部では周囲と浮いてしまいます。

だからといってウールコートで合わせるとなると、リュックはスポーツ感が強すぎるのです。

そこでリュックの質感に工夫を凝らしましょう。例えばレザーやラバーの質感の製品では、リュックのカジュアル味を抑える効果を期待できるもの。

ちなみにラバーの質感は、完全防水の効果も期待できますし、艶がないマットな見栄えによって、リュックの生活感も消えるのです。

  • 生活感がないラバー素材のリュック

    生活感がないラバー素材のリュック

リュックと服色をなじませよう

スポーツ感が強い生地感のリュックは、「ウールコートになじませづらい」とお伝えしましたが、意外にもレザーやラバーのリュックはウールコートと相性抜群。というのも厚手フェルトのようなウールコートならば、リュックの重みがコートに加わっても、フォルムが崩れづらいからです。

ただし、リュックと服の色合わせによっては、それでも悪目立ちしてしまいます。

例えば正面から見た姿が、リュック紐でたすき掛けしているように見えるケース。リュック紐とコートの色のコントラストが強すぎるときに生じる現象です。特にリュックの定番カラーであるダークカラーのものに明るいコートを合わせたときに起こります。

カジュアル味が強いアイテムだからこそ、「リュックの質感」と「合わせるコート色」にこだわることで、リュック姿を街着になじませましょう。