育児に励む専業主婦のpinkyさんが、家庭内介護について知ってほしいことや介護・育児にまつわる豆知識などを紹介する4コマ漫画連載「ときどき介護のち育児へ」。今回は「宝探しゲーム」に関するお話です。

おばあちゃんが移動させた物をこっそりと……

認知症のウメおばあちゃんがデイサービスへ行かない日は定期的に部屋へ様子を見に行っていましたが、見に行く度に物が移動していることがしょっちゅうありました。

「お客さんが来るから」「(自分の家ということを忘れて)もう帰るから」などの理由で部屋を片付けることもありました。

おばあちゃんはポットや急須などをテーブルに置いておけば、一人でお茶を淹れて飲むことができ、そのお茶のセットがないと後々不安になるということが分かっていました。

「何かがなくなった」とおばあちゃんに言ってしまうと、自分で移動させた記憶はなくなっているので、「誰かが持っていった」と大騒ぎになってしまいます。そういう事情もあり、移動した物はさり気なく探し、元の場所へ戻していました。

毎回毎回、「どこにあるのだろう? 」と、まるでおばあちゃんとの「宝探しゲーム」をしているようでした。今となってはいい思い出です。


筆者プロフィール: pinky

現在は育児に奮闘する専業主婦。結婚を機に夫の自宅で同居生活を開始した。介護の仕事をしていたが、仕事を辞めて2013年8月より約2年間、夫の祖母の介護を務めあげた後、2016年2月に出産。日々の生活をつづったブログ「家事ときどき介護」を随時更新中。