猛暑が続き、火を使う料理がしんどくなってきました。こんな時期こそ缶詰を使った「缶たん料理」がよさそうですが、何か新しいレシピはないですか、博士?
「野菜がたっぷり食べられるデリ風缶たん料理はいかがでしょう。味の決め手はホタテです!」
デリカテッセン風の料理素材
昔からの定番商品がアップデートし、新しい価値をまとって登場してくるのが最近の缶界のトレンドであります。
今回紹介する味の加久の屋「DakeDeli(だけデリ)陸奥湾産ホタテ」缶シリーズもそれで、水煮(塩味)ばかりだったホタテ缶を、デリカテッセン風の料理素材として生まれ変わらせたシロモノであります。
味付けは「マリネ」「ガーリックバター醤油」「ガーリックトマト煮」の3種類あり、どれもホタテの名産地である青森県の陸奥湾産ホタテを使っている。今回は「ガーリックトマト煮」をピックアップしましたぞ。
ホタテは生前のお姿
開缶すると、真っ赤なトマトソースの海にホタテが浸かっている。ホタテは親指の先ほどのサイズで、貝柱の周囲にヒモをなびかせ、きちんと生前のお姿を保っている。数も6粒入りと、予想より多くて嬉しい(数は重さによって変わると思う)。
ホタテの表面に乗っているのはホール状のローズマリーである。ほかにローリエも入っているらしく、鼻を寄せればハーブの香りが豊かだ。
いかにもデリ、つまり洋風料理っぽい出来映えであります。
野菜と合わせる"だけ"
さて、このDakeDeli(だけデリ)缶の真骨頂は、野菜と合わせる"だけ"で"デリ"になるということ。だから名前が「だけデリ」なのだ。
今回ピックアップした「ガーリックトマト煮」の場合、ナスなどの野菜をフライパンで軽く焼き、火を止めたところに缶の中身を混ぜれば料理が缶成するという。
僕はフランパンを使うのが面倒だったので、魚焼きグリルであり合わせの野菜を焼いた。これに缶の中身を混ぜても問題はないはずだ。
ホタテがみずみずしい
かくのごとし。確かに混ぜるだけでデリっぽい出来映えになった。好みで黒コショウを加えたけど、基本的には缶の中身そのままでOKだ。
甘酸っぱいトマトソースはラタトゥイユのような味付けで、軽くニンニクも利いている。
オリジナリティーを缶(感)じるのは、トマトソースにホタテのうまみがたっぷり出ていること。ホタテ自体もプリプリ食感で、みずみずしさがちゃんと残っているのがいい缶(感)じ。
缶詰情報
味の加久の屋/DakeDeli陸奥湾産ホタテ・ガーリックトマト煮 85g 788円
同社の直販サイトなどで購入可