「缶詰は食べ物が詰まっているだけじゃない。真心も込められている!」というのが缶詰博士・黒川氏の決め台詞。
この連載でも、7大アレルギー物質を使わない缶詰や、かむ力が弱い人のために開発されたものなど、様々な缶詰を紹介してきました。
今回は「買うことで子どもたちを支援できる」スープ缶のお話です。
子どもを救うキャンペーン
「レッドカップキャンペーン」をご存じだろうか。赤いカップのマークが付いた商品を買うと、その売上げの一部が学校給食の支援に回される仕組みで、飢餓や貧困にあえぐ子どもたちを救おうという一大キャンペーンであります。
対象賞品は日清「チキンラーメン」やカンロ「カンロ飴」など数多くあり、缶詰ではキャンベルジャパンの濃縮スープ缶が参加している。
折しも冬。熱々のスープが恋しい時期だし、どうせ買うなら子どもたちの役に立つものがいい。
キャンペーンの象徴
ちなみに、レッドカップというのはWFP国連世界食糧計画(国連WFP)が給食を入れる際に使っている容器のこと。
赤くて大きなカップで、子どもたちはそれで豆やトウモロコシなどの料理を食べている。その赤いカップがキャンペーンの象徴になっているわけ。
キャンベルの濃縮スープ缶は7種類あり、すべてがレッドカップキャンペーンの対象になっている。今回はその中から「クリームマッシュルーム」をチョイスした。
いかにもダシが出てそう
フタを開けるとプルプルに固まったスープが現れる。濃縮タイプなので、これを牛乳や水で薄めて温めるのだ。
立ち昇るのはマッシュルームの芳醇な香り……というか、乾燥させたキノコに共通の濃い香りだ。いかにもダシが出てそうな匂いであります。
分かりやすくてイイネ!
キャンベルの濃縮スープ缶を薄めるときには、牛乳であれ水であれ、空き缶1杯分を足せばOK。分かりやすくてイイネ!
その際、缶の内側にくっついているスープをスパチュラなどでこそげ落とすといい。中身が残らないし、空き缶を洗うときに楽ですぞ。
ミルキーかつ濃厚
かくのごとし。熱々になったところで器にうつし、細かく切ったトーストをクルトンとして浮かべた。
このスープは塩味がしっかり利いていて、ミルキーかつ濃厚だ。マッシュルームのダシが出まくりなのが嬉しい。写真では分からないけど、細かくなったマッシュルームもたくさん入っております。
煮込んで味を濃くする
かくのごとし、その2。同じスープをかき混ぜながら煮込むと(ほんの2〜3分)、水分が飛んであっという間にドロドロになる。そこに茹でたペンネとブロッコリーを足して耐熱容器にうつし、パン粉を振りかけて魚焼きグリルで焼けばグラタンの缶成!
水分が飛んで味が濃くなっているので、ブロッコリーやペンネは味付けする必要がない。あとは好みで溶けるチーズを加えてもよし。好きなスパイスで風味付けするもよし。僕はナツメグと黒コショウを加えるのが好みであります。
缶詰情報
キャンベル/クリームマッシュルーム 305g 280円(希望小売価格)
スーパーやネットショップなどで入手可