「缶界に激辛ブーム到来かー?!」と雄叫びを上げる缶詰博士。その両手には真っ赤な缶詰がいくつも握られています。それ、みんな激辛なんですか?
「そうなんです。今年、激辛缶詰が次々と登場してきたんですハアハア」と、息も絶え絶えの博士。辛さのせいでしょうか?
「取りあえず、今回と次回は激辛さば缶を紹介します。そのあと命が続いたら他の激辛缶も紹介しましょうハアハア」。
突如やってきた激辛ブーム
最近コロナ禍の話ばかり書いてる気がするが、今回の騒動もコロナ禍が原因かもしれない。騒動というのは、缶詰業界に突如やってきた激辛ブームのことであります。
家に閉じこもる生活が続く中、人々は刺激を欲している。ゆえに食事にも刺激が欲しい。だから激辛缶が登場してきた……のかも知れない。
論より証拠、まずはこちらの激辛缶を紹介。伊藤食品の「あいこちゃん辛鯖味噌煮」で、今年1月に発売された。
ちなみに、あいこちゃんというのは伊藤食品のキャラクターである。いつもはうつろな目をしており、そのうつろさが現代人の荒んだ心を癒やしてくれるのだが、この辛鯖味噌煮ではちょっと悪そうな、もとい嬉しそうな顔をして火炎放射している。
あいこちゃんは今年で10歳。可愛い盛りである。
(オレ、本当は辛いの苦手なんだよなー)と思いつつ開缶。
缶汁が赤い。底が見えない。これ、赤唐辛子の赤ですよね。もう、このビジュアルだけで頭頂部から汗が流れてくる。
食べないとダメかなー。ダメだよなー。これでも缶詰博士だもんなー。
かくのごとし。中身をすべて深皿に開けてみた。この時点で辛い匂いが発散しており、発汗は更に激しくなった。
意を決して試食。以下はその(命懸けの)レポートである。
缶汁
最初に甘みが来てホッとする。それから辛さが来るけど、透き通った辛さで爽快感がある。後味もいい……と思ったけど、ラフに飲み込んだら咳き込んだ。
辛い、死ぬほど辛い。
さば
脂が乗っていてさば本来のうまみがある。あるけど、中心部まで辛い味が沁みこんでまんべんなく辛い。次第に苦みを感じてきて、味がよく分からなくなった。動悸が激しい。頭がぼーっとしてきた。
と、先日のメモを元にここまで書いたら、その辛さを思い出し、またまた頭頂部から汗が流れてきた(食べてないのに)。
辛いもの好きにはオススメできるし、辛いもの苦手な人にはオススメできない。誠に分かりやすい缶詰であります。
缶詰情報
伊藤食品/あいこちゃん辛鯖味噌煮 190g 24缶 8294円(1缶346円)
直販サイトやスーパーなどで購入可