外回りの営業担当などではなく、内勤がベースとなっているビジネスマンであれば、毎日の昼食には自前のお弁当を用意するということもあるだろう。節約や栄養面のことを考えて、外食はなるべく避けているという人もいるかもしれない。全4回にわたってお送りしている「お昼(ランチ)って何を食べていますか? 働く男女500人に聞いてみた」。3回目となる今回の「お弁当編」では、気になる会社員のお弁当事情を聞いてみた。
Q.昼食にお弁当を持参する頻度はどれくらいですか
1位「お弁当は持参しない」(35.3%)
2位「週に4~6回」(18.5%)
3位「毎日」(15.1%)
4位「週に2~3回」(14.7%)
5位「週に1回程度」(9.4%)
6位「2週間に1回程度」(3.8%)
7位「月に1回程度」(3.0%)
Q.昼食に持参したお弁当は誰が作ることが多いですか
1位「自分」(57.8%)
2位「パートナー(妻/旦那/彼女/彼氏)」(32.3%)
3位「親/家族」(9.8%)
Q.お弁当はいつ作られたものですか
1位「当日の朝」(74.2%)
2位「前日の夜」(22.8%)
3位「週に一度、まとめて作る」(3.1%)
Q.お弁当の具材はどのようなものが多いですか
1位「簡単に作れるもの」(43.1%)
2位「冷凍食品」(25.2%)
3位「前日の夕飯の残り」(21.5%)
4位「レトルト食品」(7.1%)
5位「その他」(3.1%)
Q.お弁当のおかずでよく食べるものは何ですか
1位「卵焼き」(29.5%)
2位「唐揚げ」(20.9%)
3位「ウインナー」(11.7%)
4位「焼肉/しょうが焼き」(7.7%)
5位「ハンバーグ」(7.4%)
6位「その他」(6.5%)
7位「煮物」(5.8%)
8位「サラダ」(3.4%)
9位「ミートボール」(3.1%)
10位「肉巻き」(1.8%)
11位「エビフライ」(1.2%)
12位「麺類」(0.9%)
Q.昼食時、お弁当と一緒に飲むことが多いのは何ですか
1位「緑茶」(40.0%)
2位「麦茶」(18.8%)
3位「水」(16.3%)
4位「ウーロン茶」(11.4%)
5位「その他」(4.9%)
6位「飲まない」(3.7%)
7位「炭酸飲料」(2.2%)
8位「紅茶」(1.2%)
8位「ジュース」(1.2%)
10位「牛乳」(0.3%)
Q.昼食時、お弁当を持参するメリットは何だと思いますか
・「食費が安く抑えられる。職場の外に出る必要がなく、休憩時間を最大限利用できる」(42歳男性/教育/事務・企画・経営関連)
・「お金がかからない。まとめて作るので平日は楽。身体にいい。自分で作る楽しさ」(23歳女性/海運・鉄道・空輸・陸運/事務・企画・経営関連)
・「お昼に食べるものを悩まなくていい。買い物に時間をとられない。列に並ばなくていい。節約できるのがいい」(45歳女性/コンピューター機器/IT関連技術職)
・「やはり節約になることと、愛情を感じること。好きなおかずがたくさん入っていること。何処ででも食べられること」(47歳男性/総合商社/事務・企画・経営関連)
・「安い。自席から移動することがない。自分だけが好きなものを(連続して)食べられる。時短でいける」(53歳男性/政府系・系統金融機関 公共サービス関連)
・「出かけたり、何人かを誘ったりする時間がもったいない。カロリーも低く抑えられる」(57歳女性/官公庁/事務・企画・経営関連)
・「栄養バランスの良い食事がとれる。同じバランスを保つために購入すると倍以上のコストがかかるので、安上がり。家族からも安心される」(67歳男性/建設・土木/建築・土木関連技術職)
・「外食する場合は移動時間や混雑時の待ち時間などがかかってしまいますが、お弁当でしたら休憩室などですぐに食べられますので、ゆっくりとできるメリットがあると思います。昼食にかかる費用も、外食するのと比べて節約できると思います」(52歳女性/サービス/その他・専業主婦等)
Q.昼食時、お弁当を持参するデメリットは何だと思いますか
・「朝起きて作るのがしんどい。メニューが偏ってしまう」(42歳男性/サービス/その他技術職)
・「荷物が重くなる。遅く帰っても洗い物をしなくてはいけない」(45歳女性/コンピューター機器/IT関連技術職)
・「外食するのと違って一人になることが多く、同僚とコミュニケーションが取れない」(34歳男性/その他/IT関連技術職)
・「作るのに時間がかかりますので朝は慌ただしくなり、朝食がゆっくり食べられないなどのデメリットがあると思います。持ち運びもかさばりますし、おかずもレパートリーが少ないとワンパターンになりがちです」(52歳女性/サービス/その他・専業主婦等)
・「夏場はお弁当が傷みやすいので、怖いです!」(56歳女性/流通・チェーンストア/販売・サービス関連)
・「急にお昼に誘われた時に行けない」(32歳女性/通信関連/事務・企画・経営関連)
・「作る手間がかかるのがデメリットかなと思います。それと、手作りだと他人に見せるのは恥ずかしくなりますね」(35歳男性/ビル管理・メンテナンス/その他・専業主婦等)
・「出来立てが味わえない。前日の夕食と同じおかずになってしまう」(62歳男性/教育/その他技術職)
・「通勤時の荷物になってしまうことや、食べた後のお弁当の容器を忘れて帰ってしまうこと。またお弁当がある時に限って昼食に誘われてしまう」(47歳男性/総合商社/事務・企画・経営関連)
・「時々物足りないと感じて、スナックやお菓子も食べちゃう」(47歳男性/教育/専門サービス関連)
・「パートナーに負担がかかる」(36歳男性/サービス/専門職関連)
・「外出しないので気分転換にはならない」(29歳女性/生命保険・損害保険/事務・企画・経営関連)
■総評
調査の結果、 マイナビニュース会員のビジネスマンの「昼食にお弁当を持参する頻度」は、1位の「お弁当は持参しない」(35.3%)を除けば、「週に4~6回」(18.5%)が最多となった。以下、3位「毎日」(15.1%)、4位「週に2~3回」(14.7%)と続いた。ちなみに本連載の第1回「スタイル編」で聞いたビジネスマンの昼食のスタイルは「お弁当を持参」(29.6%)が最多で、2位「コンビニで購入」(24.0%)、3位「外食」(20.2%)、4位「社員食堂」(12.6%)の順番だった。
「お弁当は誰が作ることが多いか」という問いでは、「自分」が57.8%と半数を超える票を集めた。2位「パートナー(妻/旦那/彼女/彼氏)」(32.3%)と合わせると、全体のほぼ9割に達する。「お弁当はいつ作られたものか」では、1位「当日の朝」(74.2%)が最多となった。2位は「前日の夜」で22.8%。「週に一度、まとめて作る」(3.1%)という人もわずかならがいた。おかずをまとめて作っておいて、冷蔵や冷凍をしておくイメージだろうか。
「多く用いるお弁当の具材」については、1位「簡単に作れるもの」(43.1%)、2位「冷凍食品」(25.2%)、3位「前日の夕飯の残り」(21.5%)、4位「レトルト食品」(7.1%)が多かった。当然のことだが凝ったもの、時間のかかるものは避けられているという結果となった。
「お弁当のおかずでよく食べるもの」は、1位「卵焼き」(29.5%)、2位「唐揚げ」(20.9%)、3位「ウインナー」(11.7%)、4位「焼肉/しょうが焼き」(7.7%)、5位「ハンバーグ」(7.4%)と、お弁当のおかずの定番メニューが並ぶ。また、6位の「その他」(6.5%)には、「ふりかけと梅干」「焼き魚」「カレー」「おにぎりのみ」などが寄せられている。「昼食時、お弁当と一緒に飲むことが多いもの」は、1位「緑茶」(40.0%)、2位「麦茶」(18.8%)、3位「水」(16.3%)がトップ3に。この3つで全体の4分の3を占めている。
「昼食時、お弁当を持参するメリット」については、「食費を節約できる」「移動や行列に時間を取られない」「 メニュー選びの手間や同行者との意見調整が不要」「どこでも食べられる」「好きなものが食べられる」「栄養バランスやカロリーなどを調節できる」「作った人の愛情を感じられる」などが主なものとして挙がった。
反対に「お弁当持参のデメリット」では、「重い/かさばる」「調理や後片付けが手間/時間がかかる」「夏場は傷みやすい」「メニューが偏りがち」「昼食に誘われた時に困る」「気分転換ができない」「出来立てが味わえない」などの声が寄せられている。外食と違い、お弁当持参では同僚や上司とのコミュニケーションの機会に乏しいという意見もあり、ビジネスマンならでは問題意識と言えるだろうか。
ビジネスマンの昼食のスタイルとして、約3割ともっとも支持されている「お弁当を持参」。その秘密は、やはりコストの安さや栄養バランスの良さ、貴重な昼休み時間を節約できることなどにあるようだ。特に外食と比べた場合にはその「安さ」の魅力は明らかで、家計費のための節約を考えるのならば「お弁当」は極めて有力な選択肢となるだろう。
一方、作る手間や洗い物のことを考えると、お弁当持参に二の足を踏む人も多いかもしれない。今回の調査では、お弁当は自分で作るという人が6割近くおり、忙しい朝や仕事で疲れた帰宅後にお弁当の準備をするのは確かに辛い。
またアンケートの中には、お弁当を作ってくれるパートナーの苦労を思い遣って「デメリット」とする声もあった。ただパートナーも、食べてくれる人のことを想いながら、美味しく栄養バランスのとれたお弁当を作っているはずだ。お昼に愛情たっぷりのお弁当を食べられるというのは、何物にも代え難い「メリット」と言えるかもしれない。
次回は、最終回「コンビニ編」をお送りする。
調査時期: 2019年7月26日~2019年7月31日
調査対象: マイナビニュース会員(会社員)
調査数: 500人
調査方法: インターネットログイン式アンケート
※写真と本文は関係ありません