前回は、初対面の挨拶の際に名刺が見つからず、ポケットやカバンを焦って探し続ける姿は信用を失います! という話をいたしましたね。今回はその続編。まだまだある名刺交換のマナーについてお伝えしてまいります。

どっちが大事? 名刺交換と挨拶

見つからない名刺入れ捜しは、ある程度のところで諦めることも大切です。サッと切り替え、相手の方へ向かい挨拶することを優先しましょう。

いつまでも汗をかき必死で探している姿を、既に名刺を手にしている方に見せ続けるのは失礼ですし、決して格好のよいものではありません。名刺がなくとも、初対面の方にはすぐに挨拶をすることが大切なのです。

そんな所から出さないで!

名刺入れを入れるべき場所は、ジャケットの内ポケットか、ビジネスバッグの中、の2ケ所。NGなのは、ジャケットの胸ポケットと両サイドのポケット、そして、ズボンのサイドポケット、後ろポケットです。

後者はスーツの型が崩れるので、スマートなビジネスパーソンとしては避けたいですね。ワイシャツの胸ポケットも同様です。また、ウエストラインより下の位置にしまうのは、いただいた相手の名刺に対して失礼にもあたります。

3ステップのお辞儀で見栄えアップ!

名刺なしのお辞儀の所作には、ある程度気を使っている方も多いのですが、名刺を手にされるとお辞儀は二の次になってしまうようです。では、あなたが一段と格好よく映る、名刺交換時のお辞儀3ステップを伝授いたしましょう。

名刺を渡すことだけを目指すのではなく、先ずは、相手に「初めまして」という挨拶言葉を添えて30度程のお辞儀をしっかり行い敬意を表します。名刺交換はそれからです。

ほどよき距離まで相手に近づき、そこで15度程度のお辞儀をしながら名刺を渡し、そしていただきます。しかし、これで終わりではありません。

その位置から少々下がり、再度30度ほどのお辞儀で「よろしくお願いいたします」など締めの言葉をおっしゃって下さい。

30度→15度→30度。

この3ステップのお辞儀でデキるビジネスパーソンの名刺交換が完成するのです!

次回は、さらに詳細なマナーやスマートな名刺交換についてお伝えいたします。