前回の記事では、投資を始める前に最低限知っておいていただきたい、トラブルを避けるための考え方をお伝えしました。

記事を読んでくださった方の中には、「では、実際に始めるにはどうすればいいの?」と疑問を持たれた方もいらっしゃると思います。

今回の記事では、投資を始める際に知っておいていただきたい投資という行動の意義について、お伝えしたいと思います。

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投資の本質は、社会の成長にお金を投じること

現在の世の中では、日々、「投資」に関する情報が多数発信されています。メディアによる情報だけではなく、個人でSNSや動画を使って発信するケースも増えてきました。

投資に関する情報が増えている中で、さまざまなものが投資として紹介されています。投資に興味はあっても、自分が何を選べばよいのかわからず始められないという方も多いのではないでしょうか。

まずは本来の投資の意味を理解して、王道の方法に取り組むことをおすすめします。投資を行うことは本来、社会の中で必要な人にお金を届けて、社会全体を成長させることに貢献する、非常に意義の大きな行動です。

投資する対象は、株や債券が基本であり、投資先を世界全体の国や企業に広げることで、世界経済の成長に貢献し、その恩恵を受けることが期待できます。

投資することで、世界中の働く人とともに豊かになる

企業は投資してもらったお金を使って、活動に必要な設備を整えたり、人を雇ったりします。そして、社会にとって有益なモノやサービスを提供して利益を得られれば、その一部は投資してくれた人に還元されます。結果として、企業で働く人、顧客、投資家といった関わる人々が、それぞれ豊かになっていきます。

投資をすることで、自分自身が働くことで得る対価だけでなく、世界中の優良企業で働く人たちが努力して生み出した利益の一部を、自分も受け取ることができます。自分で働きながら、同時にお金にも働いてもらっていると考えましょう。

特に日本ではまだまだ、「お金は自分で働いて稼ぐもの」という考えを持っている方が多いように感じます。しかし、自分が働かずに利益を得ることは、決して悪いことではありません。自分が過去に得たお金を他人に活用してもらうことで、社会全体にプラスの効果を生み出すのが投資なのです。

できるだけリスクを抑えて投資を行う方法もある

投資というと、お金が減るかもしれないリスクに注目が集まりがちですが、リスクをできるだけ抑える方法もあります。

リスクを抑える方法の一つが、分散投資です。成長のためにお金を必要としている企業は世界中にあります。世界に幅広く分散して投資することで、特定の国や地域の状況などによって大きな損失を被るリスクを抑えながら、投資を行うことができます。

世界全体の人口は、今後も数十年にわたって増加することが予測されており、世界経済は成長を続けると考えられます。投資対象を世界全体とすることで、リスクを抑えられ、長期的に利益を得られる可能性も高まります。

投資にはリスクが伴うことを理解したうえで、リスクだけでなく、本来の投資の役割やメリットにも目を向けてみていただきたいと思います。