投資の記事をよく目にするものの、大きく損をしそうで怖い、と足踏みしている方は多いのではないでしょうか。今回の記事では、投資には大きく分けて2種類あり、すべての投資が怖いわけではないということをお伝えします。

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投資には大きく分けて2種類ある

投資には大きく2種類があります。一つは短期間で大きなリターンを狙う投資、もう一つは、10年20年の長期でじっくり資産を増やす投資です。同じ「投資」でも、これらは似て非なるものです。

具体的に違いを見てみましょう。

短期で大きなリターンを狙う投資はリスクが大きい

まず、短期間で大きなリターンを狙う投資(短期売買)です。よく「損をしそうで怖い」というイメージを持たれるのはこちらでしょう。

短期売買では、特定の株などをタイミングを見計らって売買します。広く分散するのではなく、「儲かりそうだ」と予想した資産に集中するのが特徴です。

短期売買が成功するかどうかは、予想通りに相場が動くかで決まります。この先値上がりすると思って買った株が予想通り値上がりすれば、大きなリターンを得られることがあります。しかし、逆に値下がりすると、大きく損をしてしまうこともあります。博打的な要素があることから、投資ではなく「投機」とも呼ばれます。

また、専門的な知識や投資に使う時間が必要になります。さまざまな情報を集め、相場の状況を常に確認し、いつ何に投資するかを見極めなければならないからです。

仮に一度成功したとしても、短期売買で勝ち続けるのはプロでも難しいことです。投資を仕事にしていたり、投資が趣味というわけでなければ、働く世代が長く続ける方法としては適さないと言えます。

長期でじっくり増やす投資はリスクが比較的低い

働く世代にお勧めしたいのは、10年20年をかけてじっくり増やしていく長期分散投資です。

長期分散投資は、世界中の株や債券、不動産などに幅広く投資し、じっくり持ち続けます。投資先を広く分散するので、特定の企業が不調でも、マイナスの影響はわずかで済みます。

リターンを生み出すのは、世界経済です。世界中の人々が日々行っている経済活動により、日々新しい商品やサービスが生まれています。一時的なアップダウンはあっても、今後も世界経済が成長し続けるという前提に立ち、じっくりと資産を増やすことを目指します。

専門的な知識を身に付けたり、投資先やタイミングを見極める必要はありません。一時的にリターンがマイナスになっても、焦らず投資を続けることが大切です。10年、20年という時間を味方に付けてじっくり増やす方法なので、働く世代が長く続けるのに適しています。

「投資が怖い」と感じている方は、まずは短期売買と長期分散投資の違いを理解していただくのがよいと思います。長期分散投資は、1年や2年という短期で大きく資産を増やす方法ではありませんが、働く世代が将来に備えるうえではとても理にかなった方法です。