楽しいイベントや旅行、高額な買い物をする時など、思い切ってお金を出せる時もあれば、悩み、なかなか決められないということもありますよね。何度もお店に足を運び、「やっぱりやめた」いや、「やっぱり買おう」と迷ったこと、私は何度もあります。
このように悩んだ時にどう判断すれば、無駄遣いせず上手にお金を貯めることができるでしょうか? そんな時に考えてもらいたいシンプルな目安が2つありますので紹介します。
ニーズとウォンツの違いを見極める
よくマーケティングの話などでも使われる表現ですが、「ニーズ=必要」、「ウォンツ=欲しい」と捉えてください。ニーズであれば今後生活で必要なものなので、当然、買っても良いということになりますが、ウォンツの場合は「欲しいけど今はそれほど必要ではない」ということになります。
このどちらに該当するか? 買うべきかどうか悩んだ時に、冷静に考える後押しとなります。
また、特に高額な買い物を検討している際には「必要なものを後回しにして、欲しいものを優先しようとしていないか?」と確認することもできます。
最新のゲーム機を買った途端、洗濯機が故障となれば、大きな出費が続いてしまいますよね。こんな展開も避けることができそうです。
3つのモノサシで考える
ただ、この2択だと、生活に関係ない支出のほとんどがウォンツに該当してしまいます。そこで、「消費」「浪費」「投資」の3つのモノサシで測ってみるのも良い方法です。
消費は日々の生活などで使うもの、浪費はいわば無駄遣い、そして投資は将来の自分への投資となるもの。
例えば本を買う場合も、ニーズとウォンツの2択であれば、今は必要ないけど欲しい「ウォンツ」になるかもしれません。ですが、本で教養を身に付けることは将来への「投資」と色分けをすることも可能でしょう。
そして毎月一定額の投資は当然すべきと考え、その分、「浪費」を極力控えるという意識を持つだけでもお金の使い方が変わりそうです。
例えば仕事で使うスーツは必要なもので、日々消耗もするため、「ニーズ」であり「消費」に該当しそうです。定期的に購入する理由として最もらしいですが、何着も持っていて、気付けば買ったのにあまり着ていないスーツがあるかもしれません。
そういう状況でしたら、ただデパートで見かけて欲しくなっただけの「ウォンツ」で、そして「浪費」となる可能性もあります。このように冷静に考える機会となります。
ただ、冷静な自分に再び火をつけるかのように、「こういう高品質なスーツを身に着けることで、もっと大きな仕事ができるようになるのでは」と、ついつい「投資」であるかのような発想をしてしまいがちです。
もちろんそれぞれの価値観なので、どれが正解とは決められません。よって、そんな時は他の誰かに同じ質問をしてみてください。配偶者や友人などできれば数人に聞くことで、配偶者からは「浪費」だと厳しい指摘があるかもしれませんし、友人からは自分では気づかなかった思わぬ指摘をもらえるかもしれません。
無駄遣いを防ぐ考え方
・「ニーズとウォンツ」または「消費・浪費・投資」どれに当たるか色分けすることで、本当に今買う必要性がどれだけあるのか少し冷静に考えてみましょう。
・冷静になっているつもりでもやはり主観が入ってしまう。何人かに同じように色分けをしてもらいましょう。
その結果、スーツではなくもっと有意義なお金の使い方が見つかるかもしれません。私は自動販売機の前やつい立ち寄ったコンビニで、時々こんなことを考えることがあります。
喉がどれだけ渇いているのか? 本当に缶コーヒーでなければならないのか? ちょっと冷静になることで「浪費」を防げたことが何度もありますよ。ぜひお試しください。