JR東日本は5日、京浜東北線・根岸線(大宮~大船間)のE233系にATO(自動列車運転装置)を導入し、12月19日始発から順次使用開始すると発表した。乗務員が出発ボタンを操作すると、列車が自動で加速・減速し、駅の所定の位置に停車するしくみとのこと。
すでに横浜線から京浜東北線・根岸線へ直通する列車で昨年11月からATOの使用を開始しており、今年12月から京浜東北線・根岸線のE233系(10両編成)にもATOを導入する。使用開始に向けて、11月から一部の営業列車でATOを使用した乗務員の習熟訓練を行う。
ATOによる運転では、地上設備から「出発可能」の信号が列車に送られた後、乗務員が出発ボタンを押すことで発車する。走行中、ATOが勾配や曲線、制限速度を考慮して自動で加減速を調整するという。駅に近づくと自動的に減速し、停止位置の前後数10cm以内に停車。乗務員がドアを開け、乗降終了後に閉める。
今回導入する京浜東北線・根岸線では、自動列車制御装置(ATC)とATOを組み合わせ、制限速度を超えずに自動で駅間を走行し、駅の停止位置に停車させる運転方法を採用する。ATCは線路に流れる信号情報をもとに列車の制限速度を認識し、速度超過時に自動でブレーキを作動させる装置。ATOは出発から次の駅で停止するまで、基本的に乗務員が加減速の操作を行わずに走行することを可能にする。JR東日本は、システムによる加減速の調整で運転の安定性を高め、省エネルギー化と一定の乗り心地の実現につなげるとしている。
