コスモエネルギーホールディングスは10月10日、日帰りエコツアー「アファンの森で、いのちあふれる森づくりを体験しよう」を開催した。当日は、COSMOエコ基金やプロジェクトパートナーであるC.W.ニコル・アファンの森財団の活動を学ぶ座学のほか、アファンの森の散策や森づくり活動の体験などが行われた。

  • アファンの森で行われた日帰りエコツアーの参加者たち

    定員を超える応募者の中から抽選で選ばれた14名が参加。会場はアファンの森(長野県上水内郡信濃町)

COSMOエコ基金は環境活動にどう役立っている?

日帰りエコツアーはCOSMOエコ基金の活動の一環であり、COSMOエコ会員を対象にした限定ツアーだ。

COSMOエコ基金が支援するプロジェクトパートナーの活動を実際に体験することで、COSMOエコ基金への出資者であるCOSMOエコ会員に、コスモとプロジェクトパートナーの共創を感じてもらうことを目的とする本ツアー。近年はコロナ禍の影響もあって実施が見送られていたが、今回は3年ぶりの開催となった。

  • 森の中に建つアファンセンター

    活動拠点となるアファンセンター

舞台となったアファンの森は、作家・環境保護活動家であった故C.W.ニコル氏が、「日本本来の美しい自然環境を取り戻したい」という想いのもと、1986年に森づくりを始めた場所だ。以来、40年にわたってさまざまな生き物や植物が暮らせる環境づくりが続けられており、COSMOエコ基金は2014年度からその活動を支援してきた。

  • COSMOエコ基金を活用したアファンの森の取り組みを紹介するパネル

    COSMOエコ基金を活用したアファンの森の取り組み

COSMOエコ基金の支援を受ける前と後で、どんな違いがあるのか。日帰りエコツアーの開催に先立って、C.W.ニコル・アファンの森財団 事務局長の大澤渉さんに聞くと、「森づくりの活動自体は当初からブレずに行っていますが、COSMOエコ基金のご支援をいただくことでプラスアルファの活動ができるようになりました」(以下、カッコ内は大澤さん)と話してくれた。

  • C.W.ニコル・アファンの森財団 事務局長の大澤渉さん

    「今年はニコルが森づくりを始めて40年の節目の年ですが、その約3分の1はCOSMOエコ基金のご支援をいただきながら一緒に進めています」と大澤さん

活動を続ける中では、重点的に資金を投入しなければならないタイミングが出てくる。例えば森の道づくりであれば、重機のレンタルや作業に従事する人員など、投資のような資金が必要になるケースだ。COSMOエコ基金の助成金は、こうした森づくりにおける、ある意味で間接的な部分にも柔軟に充てられるため、とても活動がしやすいという。

COSMOエコ基金の助成期間は1年が基本だが、プロジェクト選定時に3年間のプランを提出・審査しているため、1年目の目標が達成されていれば引き続き支援を受けることが可能だ。さらに、再応募の形で原則として3回まで(最大9年間)継続助成を受けることもできる(アファンの森のように、活動内容や実績などを鑑みて例外的に3回を超えて継続助成するケースもある)。

「森づくりは、1年や2年といった短いスパンで目に見える成果を出すのは大変難しい。その中で、すぐに結果を求めず長期的に支援をいただけていることは、すごくありがたいことです」

また、COSMOエコ基金は、コスモエネルギーグループの拠出金に加えて、COSMOエコ会員からの寄付金によって成り立っているところが大きな特徴だ。いわば一般の人からお金を預かっているともいえるわけだが、そうした助成金を使うことに対して、何か感じるところはあるのだろうか。

大澤さんに尋ねると、「森づくりにおいて、COSMOエコ会員の皆さんが実際に何かをしたわけではないのかもしれません。でも、皆さんのおかげで私たちが活動できていることが伝わって、私たちの活動をより身近に感じていただけるといいなという思いは強いかもしれないですね」と打ち明けてくれた。

かつての荒れた姿から激変したアファンの森で自然を満喫

ここからは当日の模様を、写真とともにレポートする。

今回の日帰りエコツアーは、大きく座学とアファンの森散策の2部構成で実施された。

長野駅から大型バスに乗ってアファンセンターに到着した参加者たちを前に、COSMOエコ基金 理事の蒔田康一さんは次のようにあいさつした。

「コスモエネルギーグループが取り扱う石油は、エネルギーとインフラを支える一方で、環境に負荷を与えていることも事実です。そうした石油を扱うからこそ私たちは、いち早く環境活動に向き合い、真摯に取り組んできました。そのひとつの形がCOSMOエコ基金です。本日はアファンの森の森づくりを通して、あらためてCOSMOエコ基金の活動を知っていただく機会にしていただければと思います」

  • 参加者にあいさつするCOSMOエコ基金 理事の蒔田康一さん

    「COSMOエコ基金は、来年25周年という非常に大きな節目を迎えます。これもひとえに、COSMOエコ会員の皆さまの寄付と温かい思いに支えていただいた結果だと思います」と話した蒔田さん

続いて、COSMOエコ基金 事務局の山本美緒さんがCOSMOエコ基金の概要や仕組み、COSMOエコ基金の公式LINEなどを、大澤さんがアファンの森での活動や森で暮らす多様な生き物たちなどを紹介していった。

  • COSMOエコ基金について説明する事務局の山本美緒さん

    「コロナをきっかけにCOSMOエコ会員の皆さまに直接ご参加いただける機会が減ってしまっていましたが、今回やっと日帰りエコツアーを開催することができました。こうした場を増やしていくことで、一緒に環境活動を支援していただける仲間をたくさん増やしていきたいと考えています」と山本さん

  • アファンの森の活動について説明する大澤渉さん

    活動を始める前のアファンの森を「この森に行こうとは思わないぐらい、荒れている状態だった」と振り返った大澤さん

その後、昼食を挟んで、午後からはアファンの森の散策に向かう。参加者たちは3組に分かれ、それぞれの組にC.W.ニコル・アファンの森財団の大澤さん、安藤耕さん、石井敦司さんが加わった。大澤さんたちはガイドとして先導し、参加者たちはアファンの森の生態系や、活動によって森がどのように変わったのかを目の当たりにしながら学んでいった。

  • アファンの森に入る前に靴の汚れを落とす参加者

    参加者たちは、外来植物を持ち込まないよう靴についた汚れを落としてからアファンの森に向かう

  • 大澤さんがガイドを務めたA班

    大澤さんが担当したA班の様子

  • 安藤耕さんがガイドを務めたB班

    安藤さんが担当したB班の様子

  • 石井敦司さんがガイドを務めたC班

    石井さんが担当したC班の様子

  • 定点観測用の網に入ったドングリ

    今年はドングリが豊作とのことで、定点観測用の網の中にもたくさんのドングリが入っていた

  • 山椒の実の香りを確かめる参加者

    アファンの森に自生する山椒。参加者はその実の香りを嗅いで確かめた

  • ツキノワグマの爪痕が残る木

    アファンの森にはツキノワグマも生息。途中の木には爪痕が残されていた

  • 木に設置されたフクロウの巣箱

    アファンの森にはフクロウの巣箱が設置されている。ここでフクロウが子育てをし、5月ごろに巣立っていくそうだ

60~90分ほどかけてアファンの森を散策し、「サウンドシェルター」に到着。続いて、森づくり活動体験として、参加者たちは森にある池周辺の藪刈りを行った。

  • アファンの森のサウンドシェルター

    3方を壁で囲み、前方のみを開けた構造の「サウンドシェルター」。ここに座って耳を澄ますと通常よりも自然の音がよく聞こえ、まるで森と一体になったかのような気分に

  • 藪刈りをする参加者たち

    藪刈りに勤しむ参加者たち。普段あまり経験しない作業だけに、最初は悪戦苦闘する姿も

  • ヘルメットを着けて藪刈りをする参加者たち

    ヘルメットを着用し、池の周辺に生い茂った藪を刈り進めていく

60分前後の時間をかけて行われた森づくり活動体験。作業前は藪が生い茂っていた場所も、作業を終える頃にはすっかり視界が開けていた。

  • 藪刈り前の池の周辺

    藪刈り前(before)

  • 藪刈り後の池の周辺

    藪刈り後(after)。池の水面が見通せるようになった

  • 藪刈りを終えた池の周辺

    作業後の池の周辺。森の中に明るさが戻った

アファンの森の散策を終えて、アファンセンターに戻った参加者たち。ここで再び各班に分かれ、この日の振り返りを行った。

  • アファンセンターで振り返りを行う参加者たち

    日帰りエコツアーで感じたことを互いに話し合う参加者たち

  • 班ごとに振り返りを行う参加者たち

    班ごとに、この日の体験を振り返った

  • 感想を共有する参加者たち

    参加者同士で感想を共有し合う場面も

名古屋市から参加した22歳の2人に話を聞くと、「藪刈りは日頃やらないことなので、面白いなと思いながら作業していました」「山椒の実を取ってそのまま食べるという体験はしたことがなかったので、新鮮で面白かったです」という声が聞かれた。

ちなみに、COSMOエコ会員になったきっかけは、「COSMOカードを作る時に、COSMOエコカードがあると聞いて。“エコ”が付いているカードだと環境活動に寄付ができるというので、それなら、COSMOエコカードの方がいいかなと思って選びました」とのこと。今後も機会があれば、日帰りエコツアーのようなイベントに参加したいと話していた。

今回の日帰りエコツアーでいえば、申し込みはCOSMOエコ会員限定で、ツアー自体の費用は無料だった(集合場所までの交通費は自己負担)。今後もこうしたイベントを企画していくそうなので、環境活動を自分事として捉え、貢献していきたい人にはCOSMOエコ会員への入会がオススメだ。

もし、いきなりCOSMOエコ会員になるのはハードルが高いと感じるなら、支援する団体の国内外でのさまざまな活動やイベント情報などを発信している、COSMOエコ基金の公式LINEの友だち追加から環境活動への取り組みを始めてみてはいかがだろう。