
10月22日に開催される2026年のプロ野球ドラフト会議。大学球界からも、全国大会やリーグ戦で力を示してきた投手たちがプロ入りを目指す。本稿では、宮原廉(近畿大)、有馬伽久(立命館大)ら選手名鑑に掲載した大学生投手28人を取り上げる。左投手8人、右投手20人の実績や球種、投球の特徴を寸評でチェックしたい。[1/3ページ]
ドラフト会議観るならU-NEXT!
1巡目から育成指名終了まで一挙生配信!
[PR]
大学生の左投手(8人)
伊藤 愛希(吉備国際大/左投左打)
倉吉総合産高時代は、甲子園出場経験のない県立校を中国大会出場、3年夏の鳥取大会準優勝に押し上げた好左腕。
大学では球威向上に成功し、昨年末の侍ジャパン大学日本代表候補合宿にも召集された。
高校、大学を通じて際立つのは、故障離脱なく投げ続けられるタフさ。
勝負の4年春秋のリーグ戦では失点する場面が散見されるが、一定の球威があり、しぶとく投げ続けられる左投手は貴重。育成OKの意向で、貪欲にプロ入りを目指す。
孫 俊郎(岐阜聖徳学園大/左投左打)
東海地区屈指の大学生左腕。中国にルーツをもち、素質の高さは島田樟誠高時代から注目された。
大学では入学後の左ヒジ疲労骨折などケガに悩む時期もあったが、万全ならスライダー、カットボールといった横の変化球や、スピンがかかった回転のよいストレートを左打者の外に投げ込む。
今年8月の中日2軍との交流試合では3回4失点も、プロ9球団のスカウトが熱心に視察。
球速も上がっており、左投手としての価値を一層高めていきたい。(文=尾関雄一朗)
米沢 友翔(関西大/左投左打)
全日本大学選手権で54年ぶり優勝の立役者になった左腕。金沢高時代から県内では好投手として注目されていた。
昨年までは肩や肘の怪我に悩まされて、リーグ戦未勝利だったが、今季はエースとして大車輪の働きを見せる。
力強いストレートで空振りを奪うことができる140キロ台後半のストレートが持ち味。
今秋は開幕前に左手指人差し指の皮がめくれた影響で出遅れており、復調が待たれる。今春以外の実績は少ないが持っている能力は申し分ない。(文=馬場遼)
星野 世那(大阪商業大/左投左打)
高校時代は山田陽翔(西武)の控えも大学で急成長を遂げた左腕。
投球フォームをコンパクトに修正すると、制球力が向上し、一昨年の全日本大学選手権で早稲田大相手に9回途中無失点の好投を見せてブレイクした。
最速151キロのストレートと打者の手元で沈むチェンジアップが持ち味。
橋本侑樹(中日)や伊原陵人(阪神)などを育てた富山陽一監督は「左ピッチャーではナンバーワン」と評価しており、上位指名の可能性もありそうだ。(文=馬場遼)
常深 颯大(大阪経済大/左投左打)
球の出どころが見えにくいフォームから140キロ台中盤のストレートとスライダーやツーシームなど多彩な変化球を操る技巧派左腕。
明石商高時代にはエースとして2年秋に4強入り。大阪経済大では1年春からリーグ戦に登板している。
先発に定着した2年春には3勝1敗、防御率0.69の活躍で新人賞にあたる平古場賞のタイトルを獲得。
投球術に長けており、即戦力で活躍できる実戦派。左腕不足に悩むチームには獲得をオススメしたい投手だ。(文=馬場遼)
有馬 伽久(立命館大/左投左打)
奪三振能力の高い左腕。愛工大名電高ではエースとして3年夏に甲子園8強を経験。
立命館大では1年春からリーグ戦に登板し、昨年には侍ジャパン大学代表に選出されるなど、順調に実績を積み重ねてきた。
昨年の明治神宮大会では大会新記録の10者連続奪三振をマーク。
最速151キロのストレートと打者の手元で曲がるツーシームでカウントを整え、曲がりの大きなスライダーで三振を奪う。入学以来の目標であるドラフト1位指名なるか。(文=馬場遼)
飯田 泰成(関西学院大/左投左打)
実戦力が高い左腕。春日高時代は夏の福岡大会中に新型コロナウイルスに感染して、チームも5回戦で出場辞退するという苦い経験をした。
関西学院大では1年秋にリーグ戦デビュー。2年生で全日本大学選手権に出場するなど、下級生から先発の柱として活躍している。
最速148キロの球威があるストレートを軸にカットボールやチェンジアップを巧みに操り、確実に試合を作れる投手。
即戦力左腕が欲しい球団にはオススメの人材だ。(文=馬場遼)
渡辺 和大(慶應義塾大/左投左打)
キレのある最速151キロのストレートとスライダーが武器。
高校3年夏の甲子園では高松商高のエースとして浅野翔吾(巨人)らとともに8強入り。制球力やゲームメイクにも長ける。
大学でも1年秋からリーグ戦登板を続け、今春7勝でベストナインと最優秀防御率のタイトルを獲得。大学選手権では準決勝で8者連続の15三振を奪うなどして準優勝。侍ジャパン大学代表にも選出された。
だが10月19日の登板で左肩を故障。その影響が心配されている。
10月22日に開催される2026年のプロ野球ドラフト会議。大学球界からも、全国大会やリーグ戦で力を示してきた投手たちがプロ入りを目指す。本稿では、宮原廉(近畿大)、有馬伽久(立命館大)ら選手名鑑に掲載した大学生投手28人を取り上げる。左投手8人、右投手20人の実績や球種、投球の特徴を寸評でチェックしたい。[2/3ページ]
ドラフト会議観るならU-NEXT!
1巡目から育成指名終了まで一挙生配信!
[PR]
大学生の右投手(20人)
岡村 洸太郎(愛知学院大/右投右打)
力投型のサイドハンド。創志学園高では3年夏の岡山大会決勝で完封勝利を挙げ、チームを甲子園に導いた。
大学では先発に救援にとフル回転。惜しくも優勝を逃した3年春のリーグ戦最終節では、2日連続で完投し自責点1と熱投。
3年秋は10年ぶり優勝の原動力となり、MVPを受賞した。
独特な腕の角度からクセのあるストレート、大きく横に曲がるスライダーを投げ込み三振を奪う。スタミナや変則的な投球スタイルはプロでも武器になりそうだ。(文=尾関雄一朗)
岡田 雅樹(愛知工業大/右投右打)
魅惑の素材型右腕。高校時代は自宅から通える公立の古豪・愛知商でエースになり、3年春に県8強入りした。
大学で最速152キロまで出力がアップ。重心の位置が低いフォームから長い腕を縦に振り下ろし、ストレートが打者のバットを突き刺す。
現状、使える変化球は限られ、その精度にも課題は残す。
しかし今後のきっかけ次第では、ストレートと縦の変化球のみでもプロの打者から三振の山を築き、リリーフとして相手を制圧する姿が描ける。(文=尾関雄一朗)
小金井 凌生(青森大/右投右打)
質の高い直球と大きく曲がるスライダーが光る長身サイド右腕。神奈川県出身で、日体大荏原高ではエースを務めた3年夏に東東京大会で準優勝した。
熱心に声をかけてくれた三浦忠吉監督のもとでプロを目指そうと大学から青森へ。
1年時から登板機会を得ると、昨年の大学選手権で東海大相手に5回2失点と好投してスカウトの注目を集めた。
今春のリーグ戦では5戦5勝、59奪三振、防御率1.29と好成績を残しており、評価はうなぎのぼりだ。(文=川浪康太郎)
木村 駿介(青森大/右投右打)
150キロに迫る力強い直球を武器に持つサイド右腕。東奥義塾高時代は野手としての出場が多く、投手としては4番手だった。
当時の同期には中田歩夢(巨人)や今秋ドラフト候補の角田楓斗(富士大)がいる。
優秀な同期に刺激を受けてプロを志し、大学で大きく成長。昨年はクローザーを任され、大学選手権では最速149キロを計測した。
好きなプロ野球選手は角中勝也(ロッテ)で、角中同様、泥臭く、ガッツ溢れるプレースタイルも魅力だ。(文=川浪康太郎)
斉藤 主眞(青森大/右投右打)
球速以上の威力を感じる直球とスライダー、スプリットなどの変化球を織り交ぜて試合を作る右腕。
幼少期は地元・北海道の日本ハムや父が応援する巨人の試合を見て育ち、自然とプロへの憧れを抱いた。
北星学園大付高ではエースナンバーをもらえず、プロの夢を諦めかけたが、青森大で再起して2年春からリーグ戦で先発を任された。
中継ぎの経験も豊富な上、今年は社会人とのオープン戦でも好投を披露しており、即戦力としての期待がかかる。(文=川浪康太郎)
遠藤 怜太郎(青森中央学院大/右投右打)
力強い直球で押す最速150キロ右腕。北海道出身で、高校から青森に渡って八戸学院光星高でプレーした。
高校時代は腰の怪我に見舞われ、3年間メンバー外。青森中央学院大でも怪我に苦しんだが、腐らず実力を磨いた。
今春からリーグ戦で先発の柱を担い、ゲームメイク能力の高さを証明すると、今秋は開幕投手に抜擢された。
150キロ超の速球を誇る横山永遠(日本ハム)は高校、大学の先輩。追い続けてきた背中を追ってプロ入りを目指す。(文=川浪康太郎)
的場 吏玖(天理大/右投右打)
大阪電通大高時代から好素材として評判だった右腕。当時も育成指名の話があったそうだが、上位指名を目指して天理大に進学した。
2年春と4年春には阪神大学リーグの最優秀選手に選ばれている。
高校時代から体重は約10キロ増加してスケールアップに成功。それに従って、ストレートの球威も増した。
多才な変化球を駆使した巧みな投球術で相手打者を翻弄する投球が持ち味。まだまだ伸びしろが残っており、数年後の飛躍が楽しみだ。(文=馬場遼)
野村 亮輔(佛教大/右投左打)
湖北ボーイズに所属した中学時代は前田悠伍(ソフトバンク)の控えも綾羽高で飛躍。2年春に滋賀県大会優勝を経験した。
佛教大では3年秋に防御率0.00の活躍でチームの明治神宮大会出場に大きく貢献した。
150キロ前後の速球とフォークを主体に投球を組み立てる。今秋からはスライダーも解禁して投球の幅を広げている。
強気な性格の持ち主で強打者相手にも真っ向勝負を挑める。メンタリティ的にはリリーフに適性がありそうだ。(文=馬場遼)
小松 勇輝(びわこ成蹊スポーツ大/右投右打)
龍谷大平安高でベンチ入りしたのは2年秋の1試合のみで、公式戦登板の経験はなかったが、びわこ成蹊スポーツ大で頭角を現す。
1年秋にリーグ戦デビューを果たすと、昨年からはエースとして活躍。
昨年12月の侍ジャパン大学代表候補強化合宿のメンバーにも選ばれた。
140キロ台後半のストレートで押していく投球スタイル。今年に入って、スライダーやフォークなど変化球の精度が向上して、決め球として使えるようになった。(文=馬場遼)
宮原 廉(近畿大/右投右打)
評価急上昇中の速球派右腕。崇徳高時代は3年春に広島県大会準優勝の実績はあるが、全国的には無名の存在だった。
近畿大では1年秋にリーグ戦デビューして以降、着実に成長。今年は侍ジャパン大学代表に選出された。
150キロ前後の力強い速球を主体とする投球が持ち味。カーブを決め球に使って緩急を使うこともできる。
先発でも十分に通用するが、スピードボールを活かしてリリーフで起用するのも面白い。将来有望な大器だ。(文=馬場遼)
野原 元気(京都産業大/右投右打)
素材の良さに定評のある本格派右腕。塔南高時代はプロ志望届を提出するも指名漏れ。
同じ経験をした北山亘基(日本ハム)に影響を受けて、彼と同じ京都産業大に進学した。
最速152キロの勢いにあるストレートにカットボールやチェンジアップで緩急を駆使した投球が魅力。
冬に右肩の手術を行って春先は出力が出なかったが、投げるごとに状態は上がっている。4年前の悔しさを晴らして、夢の舞台への切符を掴むことはできるだろうか。(文=馬場遼)
高田 純誠(大阪体育大/右投右打)
安定感抜群の最速150キロ右腕。報徳学園高では控えの時期を過ごし、3年夏の背番号も19だった。
それでも大阪体育大に進学してエースを任されるまでに成長。
140キロ台後半のストレートで相手の内角を強気に突くことができ、ゲームメイク能力にも優れている。今春のリーグ戦では7試合に登板して3勝0敗、防御率1.21の好結果を残した。
先発、リリーフのどちらでも力を発揮できそう。便利屋として重宝される存在になるかもしれない。(文=馬場遼)
10月22日に開催される2026年のプロ野球ドラフト会議。大学球界からも、全国大会やリーグ戦で力を示してきた投手たちがプロ入りを目指す。本稿では、宮原廉(近畿大)、有馬伽久(立命館大)ら選手名鑑に掲載した大学生投手28人を取り上げる。左投手8人、右投手20人の実績や球種、投球の特徴を寸評でチェックしたい。[3/3ページ]
ドラフト会議観るならU-NEXT!
1巡目から育成指名終了まで一挙生配信!
[PR]
森田 大翔(花園大/右投右打)
オリジナル球を駆使する技巧派右腕。京都国際高では背番号10で3年夏の甲子園に出場。
今春のリーグ戦では5勝0敗、防御率0.73の大活躍で3年ぶり優勝の立役者になった。
ストレートの最速は150キロ。多才な変化球を操る技巧派で、縦回転でスライダーとカーブが混ざったような球種であるオリジナル変化球「リンゴ」を投げる。
相手に的を絞らせない老獪な投球が持ち味。今秋は腰痛の影響で出遅れているが、本領発揮となるか。(文=馬場遼)
小島 一哲(びわこ成蹊スポーツ大/右投右打)
将来性を感じる長身右腕。近江高時代は山田陽翔(西武)、星野世那(大阪商業大)に次ぐ投手という立ち位置で、公式戦登板は3年間で2試合しかなかった。
びわこ成蹊スポーツ大では1年春にリーグ戦デビューを果たすと、昨秋の途中から先発に定着。
今春は5試合に先発して3勝を挙げた。
192㎝の長身から投げ下ろす球威のあるストレートが最大の持ち味。まだ実績は少ないが、大きな体から投げ込まれるボールにはロマンがある。(文=馬場遼)
川尻 啓人(亜細亜大/右投左打)
高校3年夏に甲子園に出場した際は最速140キロだったストレートの最高球速は今や158キロにまで成長を遂げた。
大学では2年春からリーグ戦デビューを果たし中継ぎ中心に登板していたが、昨秋は右肘痛により離脱。だが今春に復帰して先発の座を掴むと、リーグ戦初勝利を含む2勝。
そして今秋は国学院大戦で令和初のノーヒットノーランを達成するなど大ブレイク。変化球の精度もスライダーやツーシームを中心に上がっており、堂々の1位候補となった。
角田 楓斗(富士大/右投左打)
最速153キロのストレートとキレ味抜群のカットボールなどが武器。NPB球団のスカウトから「中継ぎなら即戦力と言ってもいいほど」とも称される右腕。
今年の北東北大学リーグでは春秋ともに4勝を挙げ、防御率は1.13、0.88と圧倒し連続でMVPに選出された。
夏には侍ジャパン大学代表に選出され国際大会に出場。MLB予備軍とも言えるアメリカ大学代表を相手に2試合に登板し決勝戦ではサヨナラ負けのピンチを何度も抑えて優勝に貢献した。
鈴木 泰成(青山学院大/右投右打)
最速153キロのストレートとキレの良い変化球を投げ分ける今年の侍ジャパン大学代表のエース。
高校2年春に甲子園に出場し2試合に先発した。だがその後は右肘痛に苦しみ最後の夏は決勝戦で打ち込まれた。
大学では1年春から登板し3年時から中継ぎや抑えに定着。リーグ優勝や日本一に貢献するとともに昨年の日米大学野球で3試合4回無失点に抑え優勝に貢献。
今年の国際大会でも開幕戦と決勝戦に登板して試合を作り優勝に貢献した。
吉川 凌平(千葉商科大/右投右打)
高校時代は右肩痛などもあって3番手投手だったがドラフト上位候補まで成り上がった大型右腕。スリークオーターから最速156キロを投じ、先発時でも140キロ台後半を計測する。
長いイニングを投げても球威が落ちないスタミナがあり、精神力も強い。変化球もカットボール、スライダー、フォークなど多彩でキレが良い。
昨冬には侍ジャパン大学代表候補選手強化合宿にも招集され、世代トップレベルの選手たちから大きな刺激を受けた。
猪俣 駿太(東北福祉大/右投左打)
足を高く振り上げて角度ある最速155キロのストレートを投じ、スライダーやフォークを織り交ぜる。
高校時代は石川ケニー(ジョージア大)との二枚看板で同校史上初の春夏連続の甲子園出場に貢献。
大学でも投手層が厚い中で2年春からリーグ戦に登板。3年春にはリーグ戦5勝0敗、大学選手権では3試合7回に登板し自責点2の好投で日本一に貢献。
4年春もリーグ戦5勝0敗、大学選手権でも2勝を挙げて、4強入りに貢献し侍ジャパン大学代表に選出された。
木口 永翔(上武大/右投右打)
やや低いリリース位置から伸び上がるような球の軌道で最速151キロのストレートを投じる。カットボール、カーブ、スライダー、フォークといった変化球もキレが良い。
高校時代は3年夏の福岡大会準優勝が最高成績で甲子園出場は果たせなかったが、大学では1年春から登板を重ねて、関甲新学生リーグでは今春までに30試合に登板。通算防御率1.27と抜群の安定感を誇っている。
侍ジャパン大学代表では何度も候補止まりだが、殻を破れば大化けの可能性あり。
紹介した選手の予想順位はこちら ↗
個別ページではフィットする球団や将来像まで網羅!ぜひご覧ください
【了】
この記事が面白いと思ったら…?
Googleの新機能を利用して「ベースボールチャンネル」を優先表示しよう!
最新の野球情報をいち早くチェックしたい方は下記リンクから↓