AZWAYは2026年9月4日、「ご近所トラブルで困ったこと・その対処法」に関するアンケート調査の結果を発表した。本調査は2026年6月16日、20〜70代の男女300人を対象にインターネット調査(任意回答)で行われた。

ご近所との関係は良好でも83.0%が「困った経験」

現在のご近所・近隣住民との関係について、回答者300人に聞いたところ、「挨拶をする程度(良好)」が48.0%、「立ち話をする程度(良好)」が16.0%となり、良好と答えた人は合わせて64.0%にのぼった。

  • ご近所・近隣住民との関係

    ご近所・近隣住民との関係

一方、これまでに近隣で「困った・嫌だと感じた」経験を聞くと、「特にトラブルや困りごとはない」は17.0%にとどまり、83.0%が何らかの困った経験を持っていた。現在の関係が「少しトラブルがある」「明確なトラブルがある」と答えた人は合わせて10.0%だったことから、現在は大きな問題を抱えていなくても、過去に近隣トラブルを経験した人が多いことが分かる。

  • これまでに近隣で「困った・嫌だと感じた」経験

    これまでに近隣で「困った・嫌だと感じた」経験

ご近所で困ったこと、1位は「騒音」

困った・嫌だと感じた経験の内訳をトラブル経験者249人に聞いたところ、1位は「騒音」(66.3%)だった。生活音や話し声、ペットの声など、日常生活の中で発生する音が近隣トラブルの大きな要因となっている。

住まいの形態別にみると、騒音の経験率はマンション・アパート(賃貸)で76.0%、マンション・アパート(持ち家)で61.9%だった。一方、戸建て(持ち家)では38.7%となっており、集合住宅と戸建てで差がみられた。

2位は「タバコの煙・臭い」(22.5%)、3位は「ゴミ出しのルール違反」(21.3%)だった。

※分母は、「特にトラブルや困りごとはない」と答えた51人を除いたトラブル経験者249人。

  • 困った・嫌だと感じた経験

    困った・嫌だと感じた経験

トラブルへの対処、55.2%が「何もしなかった(我慢した)」

トラブルが起きたときの対応を経験者250人に聞いたところ、最も多かったのは「何もしなかった(我慢した)」で55.2%となった。次に多かったのは「管理組合・管理会社に相談した」(30.4%)で、直接相手に伝えた・話し合った人は12.8%にとどまった。自治会・町内会や市区町村の相談窓口、法律・弁護士に相談した人は少数だった。

ご近所トラブルを経験しても、半数以上が自ら動かず「我慢」を選択している実態が明らかになった。

※分母は、「トラブルを経験したことがない」と答えた50人を除いたトラブル経験者250人。

  • トラブルが起きたときの対応

    トラブルが起きたときの対応

直接言えない理由、62.5%が「関係が悪化するのが怖かった」

直接言えなかった理由をトラブル経験者248人に聞いたところ、「揉めて関係が悪化するのが怖かった」が62.5%で最多となった。「相手の反応が予測できなかった」も28.6%、「伝えても変わらないと思った」も26.6%にのぼった。また、「我慢した」と回答した138人に限ると、63.8%が関係悪化への恐怖を理由に挙げている。

顔を合わせる機会のある近隣住民だからこそ、問題を直接指摘することで関係が悪化することを懸念し、行動に移せない人が多いようだ。

※分母は、「トラブル経験がない」と答えた52人を除いたトラブル経験者248人。

  • 直接言えなかった理由

    直接言えなかった理由

ご近所トラブル、約6割が「未解決」か「再発」

これまで経験したトラブルが解決したかを、経験者242人に聞いたところ、「解決していない」が37.6%で最も多かった。「一時的に改善したが再発した」も22.3%となり、合わせて59.9%が現在もトラブルを抱えているか、再発を経験していた。一方、「解決した(相手が改善した)」は26.4%、「引っ越して解決した」は13.6%だった。

解決に至った97人に限ると、34.0%にあたる33人は相手の改善ではなく、引っ越しによってトラブルを解決していた。

  • これまで経験したトラブルが解決したか

    これまで経験したトラブルが解決したか

予防策は「必ず挨拶する」が72.7%、住まい選びでは周辺環境を確認

関係を良好に保つために実践していることを回答者全員300人に聞いたところ、「すれ違ったときに必ず挨拶する」が72.7%で最も多かった。続いて「自分が騒音・迷惑をかけないように気をつける」(64.3%)、「ゴミ出し・共用スペースのルールを守る」(52.3%)となった。

  • ご近所トラブルの予防策

    ご近所トラブルの予防策

また、近隣トラブルを避けるために次の住まい選びで意識したいことを聞いたところ、「近隣住民の雰囲気をできる範囲で確認する」が48.7%で最多だった。「昼・夜・週末など、時間帯を変えて周辺環境を確認する」(45.7%)、「ゴミ置き場や駐輪場など共用部の使われ方を確認する」(43.0%)も上位となった。

  • 近隣トラブルを避けるために次の住まい選びで意識したいこと

    近隣トラブルを避けるために次の住まい選びで意識したいこと

ご近所トラブルの体験談、「伝えて本当によかった」「結局引っ越した」

自由記述では、我慢の日々を過ごしたケースや、第三者を挟んで動いたことで解決したケース、直接伝えても再発し、最終的に引っ越しに至ったケースなどが寄せられた。

20代の賃貸マンション居住者からは、「勇気を出して管理会社に連絡したら、解決した」という声が寄せられた。隣人が毎日ベランダで喫煙し、洗濯物がタバコ臭くなる状態だったが、勇気を出して管理会社に連絡して注意してもらったところ、ベランダ喫煙が止まり解決したという。「伝えて本当によかった」と振り返っている。

一方、30代の賃貸マンション居住者からは、「壁の音がエスカレートし、お願いしても再発。結局引っ越した」という体験談が寄せられた。隣室からの物音が次第に強くなり、直接お願いして一時的に静かになったものの、1カ月足らずで再発し、最終的に引っ越しで解決したという。

また、20代の戸建て持ち家の居住者からは、「敷地を近道に使われても、関係悪化が怖くて言えない」という声もあった。隣人が道路への近道として自宅の敷地と裏口を日常的に通行しているものの、直接伝えて関係が悪化することへの不安から、言えないまま悩み続けているという。

40代の賃貸マンション居住者からは、「何かあれば管理会社へ。二次トラブルを防ぐ一番の方法」という意見が寄せられた。言い方を間違えるとさらに大きなトラブルに発展するケースを近隣で何度も見てきたため、何かあれば直接ではなく管理会社に依頼すると決めているという。絶妙な距離感を維持することが賢明だと語っている。

これらの回答から、ご近所トラブルの分かれ道は、当事者同士で抱え込むか、管理会社などの第三者を挟んで動けるかにあることがうかがえる。