2026年4月から始まった自転車の青切符導入。自転車にも罰金が科せられるようになったことで大きな話題となりましたが、導入から1カ月が立ち、自転車ユーザーの意識に変化は起きているのでしょうか?
普段から自転車を利用するマイナビニュース会員234人に調査したところ、利用頻度は「変わらない」が7割を占めた一方で、8割超が「乗るときの意識や行動は変わった」と回答。なかには、実際に警察官から注意や指導を受けた人もいました。
利用頻度は「変わらない」が7割
まず、青切符導入後の自転車利用頻度の変化を聞いたところ、最も多かったのは「変わらない」で164人(70.1%)でした。
「増えた」は19人(8.1%)、「やや増えた」は16人(6.8%)で、増えた計は35人(15.0%)。「やや減った」は23人(9.8%)、「減った」は12人(5.1%)で、減った計も35人(15.0%)となりました。
利用頻度そのものは大きく変わっていない人が多数派で、青切符導入が自転車の利用頻度の変化に与えた影響は少なそうです。
意識や行動は8割超が「変わった」
一方、青切符導入後に自転車に乗る際の意識や行動が変わったかを尋ねると、「かなり変わった」が86人(36.8%)、「やや変わった」が105人(44.9%)で、合わせて191人(81.6%)が「変わった」と回答しました。
これに対し、「あまり変わらない」は34人(14.5%)、「まったく変わらない」は9人(3.8%)でした。
利用頻度に大きな変化はみられない一方で、ルールや安全への意識は大きく変わっており、制度導入が日々の乗り方に影響を与えていることが分かります。
特に意識されているのは「通行位置」「一時停止」「信号」
青切符導入後、特に気をつけるようになったことを複数回答で聞いたところ、最も多かったのは「車道・歩道の通行位置をより意識するようになった」の117人(50.0%)でした。半数が、どこを走るべきかをこれまで以上に意識していることになります。
続いて、「一時停止をより意識するようになった」が112人(47.9%)、「信号をより意識するようになった」が99人(42.3%)、「逆走しないよう意識するようになった」が88人(37.6%)でした。
このほか、「スマートフォンなどを見ながら運転しないよう意識するようになった」は57人(24.4%)、「傘差し運転をしないよう意識するようになった」は54人(23.1%)、「並走しないよう意識するようになった」は48人(20.5%)、「夜間のライト点灯を意識するようになった」は46人(19.7%)、「イヤホン使用を控えるようになった」は39人(16.7%)でした。
メディアなどでも大きく報道されたことから、違反につながりやすい行動を見直す方向で意識を変えているようです。
不安を感じるのは「交通量の多い道路」「車道と歩道の切り替え」
では、自転車ユーザーが青切符導入後に以前より不安に感じるようになった場面はどこなのでしょうか。複数回答で聞いたところ、最も多かったのは「交通量の多い道路を走るとき」で107人(45.7%)でした。やはりまだまだ自転車レーンの整備が進んでいない状況で、車道を走行しなければならないことに不安を感じ人が多いようです。
次いで「車道と歩道の切り替えが必要なとき」が104人(44.4%)、「狭い道を走るとき」が84人(35.9%)、「交差点を通行するとき」が71人(30.3%)、「雨の日に走るとき」が66人(28.2%)でした。
そのほか、「買い物帰りなど荷物が多いとき」は57人(24.4%)、「通勤・通学時間帯に走るとき」は46人(19.7%)、「子どもを乗せて走るとき」は14人(6.0%)。一方、「特にない」は4人(1.7%)にとどまりました。
制度導入によってルール意識が高まる一方で、実際の道路では「ここは車道でいいのか」「この場面ではどう走るのが適切なのか」と迷いやすい状況も少なくないようです。
約2割がこの1カ月で警察官から注意・指導を受けた
最後に、4月~5月にかけて警察官から自転車の乗り方について注意・指導を受けたことがあるかを聞いたところ、「ある」は41人(17.5%)、「ない」は192人(82.1%)、「答えたくない」は1人(0.4%)でした。
大多数は注意・指導を受けていないものの、約2割が実際に警察官から声をかけられた経験があることになります。青切符導入後の緊張感や意識の変化には、こうした現場での指導も影響しているのかもしれません。
実際にどんなことで注意された? 基本ルールや危険運転防止が中心
実際にどんな内容で注意・指導を受けたかについて聞くと、「一時停止違反で注意された」、「信号で止まること。車が来ていないので、そのまま走ってしまいました」、「逆走していたら注意を受けた」、「車道を走るように言われました」といった回答が。基本的な交通ルールに関する指摘が多いようです。
そのほか、「スマホを見ながら走っていた時に受けました」、「イヤホン装着のままの運転は控える事」、「無灯火です」なども。わき見運転や無灯火運転は事故に直結する危険もあるため、警察官の目が届かない場所でも注意が必要ですね。
このほか、ヘルメット着用、子どもの乗せ方、荷物を持っての運転などに関する助言を受けたという声もあり、悪質な違反だけでなく、日常的に見過ごされがちな危険行動についても注意喚起が行われていることがうかがえます。
取り締まりがあるから気を付けるではなく…
今回の調査では、青切符導入後も自転車の利用頻度そのものは「変わらない」人が多いものの、意識や行動については8割超が「変わった」と回答しており、制度導入が乗り方に与えた影響は小さくないようです。
特に、車道・歩道の通行位置や一時停止、信号といった基本的な交通ルールへの意識が高まる一方で、交通量の多い道路や車道と歩道の切り替えなど、とっさの判断が求められる場面では不安を抱く人も多いことが分かりました。
自動車とは違って免許が必要ない自転車は、誰でも気軽に利用できる便利な乗り物ですが、一瞬の油断が自分や周りの人を巻き込む事故につながってしまうことも。取り締まりの目があるから気を付ける、ではなく、どんな時も気を引き締めて走行することが大切です。
調査概要
- 調査時期:2026年5月18日
- 調査対象:マイナビニュース会員男女
- 有効回答数:234人
- 調査方法:インターネット調査





