![相模原DF沖田空 [写真]=J.LEAGUE](index_images/index.jpg)
SC相模原が掲げる“エナジーフットボール”。キックオフからエンジン全開でそれを体現し、横浜FCを圧倒した。「我々が積み上げてきたもの。見ている人にも伝わるレベルでしっかりと表現できた」と相模原を率いるシュタルフ悠紀リヒャルト監督。21分に中山陸が均衡を破ると、28分に綿引康、33分に沖田空と前半だけで3点をリードした。
しかしながら、後半は横浜FCの猛攻を受け、後半アディショナルタイム2分に同点に追いつかれてしまう。それでもPK戦でGK金珉浩のストップもあり、敵地ニッパツ三ツ沢球技場で勝ち点2を手にした。「90分で勝ちきれなくてめちゃくちゃ悔しいですが、前回対戦から考えると2-0から2-4にひっくり返された(※第7節の対戦)教訓を一定レベルで生かし、3-3でとどめてPKで勝ち切ることができた。ニッパツは僕のホームなので、ここはうちに微笑んでくれたんじゃないかなと思います」。Y.S.C.C.横浜ユースの出身で、2019年から21年までは指揮官も務めたシュタルフ監督はこう振り返った。
横浜FCを圧倒した前半45分、際立ったのが両サイドバックの果敢なプレーだった。28分は杉本蓮との縦関係から、左サイドバックの綿引が今季初ゴール。続く33分には中山のパスに抜け出した右サイドバックの沖田が、切り返しから左足でゴールネットを揺らした。サイドバックに求めるタスクについて、シュタルフ監督は「まずは走ること・戦うこと。チームを助け合う部分のベースを今年は本当に高いレベルで求めています。我々が求めている走行距離やハイスピード、スプリントが出せない選手はなかなかピッチに立てない状況です。それを出せる選手だからこそ、ああいったシーンでの駆け上がりは、回数を含めて出せているのだと思います」と語る。続けて「攻撃ではボールを奪取した後に、相手ゴールに襲いかかるようなカウンターを求めています。そういった駆け上がっていく姿は、本当に求めている通りのものだった」と高く評価した。
3点目を決めた右サイドバックの沖田は、水戸ホーリーホックから期限付き移籍で加入。昨季のJ2リーグでは13試合1得点だったが、今季は12試合で早くも3得点目となった。沖田は「相模原のサッカーをやっていれば、サイドの選手もゴール前に入っていく機会があります。僕の特長である上下動やシュートで足を振ること、セットプレーも含めた得点の部分は強みだと思っているので、そこを相模原のサッカーにリンクしてやり続けた結果、今は3点できているのだと思います」と分析。「僕が選手としてもっと上に行く、相模原をもっと上に導ける選手になるためには、もっともっと結果を出していかないといけない。今はJ2・J3リーグなので、J1の選手になるためにゴール・アシストで結果を残して、もっともっと相模原に貢献したい」とさらなる高みを見据えている。
期限付き移籍元である水戸では、真瀬拓海や飯田貴敬が右サイドバックとして出場を続けている。「水戸の試合は毎試合見ています」という沖田は、「昨年は飯田選手と一緒にやらせていただき、真瀬選手は少し飯田選手とタイプが違って、僕に似ている。上下動して守備でもしっかりと守れますし、参考にできる部分はあるので、自分も今はチームが違いますけど負けないようにやっていきたい」と闘志をのぞかせた。
取材・文=三島大輔(サッカーキング編集部)