レッドブルからのサプライズ|慶應義塾大学の自動車部に突然F1マシンが現れた!

3月31日、慶応義塾大学體育會自動車部の活動拠点、日吉キャンパス内にある通称「イタリア半島」にて、ひとつのサプライズが仕掛けられた。

【画像】学生たちは大興奮!自動車部の日常の活動場所に突如現れたF1マシン(写真31点)

本来であれば午後から始まるはずの練習。しかしこの日は「ミーティング」と称し、部員たちは午前10時に集合することとなった。イタリア半島の入り口にある大きな門の前に集まった部員たちは、どこかいつもと異なる空気を感じ取りながら、開門の時を待つ。

やがて10時になり門が開いた瞬間、目に飛び込んできた光景は、明らかにいつもとは違っていた。そこに停められていたのはRed Bull Mini。そして、その横に立つRed Bull Student Marketeerから手渡される新作「レッドブルチェリーエディション」。部員たちは状況を飲み込めないままガレージへと歩みを進めると、さらなる驚きが待っていた。

ガレージの中央に鎮座していたのは、ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チームの2026年型マシン、「VCARB 03」。しかも日本グランプリで披露された、特別リバリー仕様のチェリーエディションである。

見慣れたはずの空間に、異質な存在が置かれる、その違和感と高揚。そして日々整備と競技に向き合う場所に、F1マシンが置かれているという事実。部員たちが驚きの声を上げるのも無理はない。

マシンに引き寄せられるように近づく部員たちの横から現れたのが、漫才コンビ「ふぁんみゅら(弾丸ベアマン)」の2人だ。SNSでF1をテーマにしたネタを発信する彼らは、このサプライズイベントのMCとして登場。朝から小雨が降り続くどんよりとした天候であったが、軽妙な掛け合いによって場の空気は一気にほぐれていく。

メイン企画は、ふぁんみゅらによるクイズ大会だ。F1およびレッドブルに関する全10問が出題され、最多正解者には「VISA CASH APP RACING BULLS F1 TEAM 日本GP 限定ウェア」が贈られた。景品の内容が発表された瞬間、部員たちの表情が変わった。

難易度は絶妙な設定だ。全10問をそのまま紹介しよう。どこまで正解できるだろうか。

Q1. 2026年F1GP最終戦はどこで開催されるか?


A. カタール
 B. ベガス
 C. モナコ
 D. アブダビ

Q2. 2026年鈴鹿GPの来場者数は?(万人)


A. 26.5 
B. 28.8
 C. 30.5
 D. 30.2

Q3. 現時点(2026年3月31日)でのコンストラクターズ首位は?


A. メルセデス 
B. フェラーリ
 C. マクラーレン 
D. レッドブル

Q4. レッドブルの本社の所在地は?


A. アメリカ
 B. スイス 
C. オーストリア 
D. イギリス

Q5. アロンソの通称は?


A. アロにい 
B. あろさん 
C. あろたん 
D. アロおじ

Q6. ピットストップの過去最速タイムは?


A. 2.0秒 
B. 1.8秒
 C. 1.6秒 
D. 1.4秒

Q7. レッドブルに含まれるカフェイン量は?


A. コーヒーと同等 
B. コーヒーの2倍 
C. コーヒーの3倍 
D. それ以上

Q8. 2019年アゼルバイジャンGPでルクレールがクラッシュした際の発言?


A. ”Im doing best” 
B. ”I am stupid” 
C. ”Im safe mate”
 D. ”Im Charles Leclerc”

Q9. レッドブル・レーシングに在籍したことがないドライバーは?


A. ツノダ
 B. ベッテル 
C. ラッセル 
D. アルボン

Q10. 2023年にマックス・フェルスタッペンが達成した連勝記録は?


A. 10 
B. 9 
C. 12
 D. 15

結果は、2名の部員が8問正解で同率首位。決着はじゃんけんに委ねられた。勝利した部員の我妻君は、コメントを求められるとこう答えた。

「厳しいシーズンだったがなんとか勝ててよかったです」

この場でこの言葉が出てくるあたり、さすが部内1のF1ファンである。贈られたTシャツに袖を通し、満面の笑み。背面には「翼を」、前面には「授ける」と日本語で記され、日本限定デザインが際立つ仕上がりとなっていた。

イベントはその後、記念撮影へ。自動車部の所有する車両とF1マシンを並べた光景は、この日限りの特別なものだ。部員たちの表情は終始明るい。

最後に主将の西村君、副主将の重田君に話を聞いた。

同部の歴史は1933年にまで遡る。日本の自動車文化の一端を担ってきた存在と言っていい。競技はジムカーナ、ダートトライアル、フィギュアの三種目。日々の活動の約7割が整備や遠征準備に費やされ、その多くの時間をこのガレージで過ごしているという。

昨年度は男子が全日本総合で準優勝、女子は優勝。今年は男女ともに総合優勝を目標に掲げる。すでに3月の全日本フィギュアでは男女ともに優勝を果たしており、副主将の重田君は今回のサプライズについて「いいお祝いになった」と語る。

また、この企画を持ちかけられた際の心境については、「驚きもあったし、うちで大丈夫なのかという不安もありました」と笑い、「隠し事が苦手だからバレないかドキドキしていました。前日に適当な理由をつけてガレージの片付けをさせたのですが、部員たちは違和感を覚えていたはずです」と振り返る。

今回Tシャツを勝ち取った我妻君は、「ただただ驚いたし、めちゃくちゃ嬉しい!」と率直に語る。F1については「鈴鹿での現地観戦はまだありませんが、いつか必ず行きたいです。好きなドライバーはフェラーリのルクレールとアロンソ。自動車部での生活はF1抜きには始まりませんでした」と話す。

大学のキャンパスにF1マシンという前代未聞のこのサプライズ企画。自分たちのガレージに、世界最高峰のモータースポーツが一瞬だけ重なったというこの記憶は、決して忘れることはないだろう。

文:オクタン日本版編集部 写真:オクタン日本版編集部、レッドブルジャパン