![[連載]SUPER FILM presents|2026 F1 Rd.03 Japanese GP](index_images/index.jpg)
「美しく儚い」を作画テーマとするRyoma Kashiwagi | SUPER FILM が切り取るモータースポーツの一瞬を、連載でお届けする。
27 - 29 Mar 2026
Suzuka Circuit - Mie
Circuit length : 5.807 km / 53 Laps
Race distance : 307.471 km
Lap record : 1:30.965 / Kimi Antonelli ( 2025 )
メルセデス期待の新人、キミ・アントネッリは鈴鹿でも好調を維持した。
前戦、上海GPで初優勝を手にした19歳はFP1,FP2を2番時計、FP3をトップで快走し、予選では僚友ジョージ・ラッセルをコンマ3秒も引き離しポールを獲得することに成功した。FP1以外の全てのセッションで後塵を拝したラッセルは決勝の組立てで挽回を図りたいところ。各セッションのタイムには反映されないものの、フェラーリの2台もレースウィークを通してのチームの雰囲気は悪くない(とはいえ、昨シーズンと比べてのことではあるが)
日曜日決勝、この日の鈴鹿は13万人の観客を抱える盛況ぶり。サーキットはこの3日間で31万5000人を収容した。
14時、シグナルが消えるとメルセデスのフロントロウはあっという間に瓦解した。スタートで動きが良かったのはこの日もフェラーリであったが、マクラーレンの2台も良い位置に着ける。1コーナーはオスカー・ピアストリ、シャルル・ルクレール、そしてラッセルの順で駆け抜ける。PPのアントネッリは完全に失敗し6位に後退。序盤の時点でここ鈴鹿でも至る所でオーバーテイクが散見される。まるで鈴鹿ではないようなレース展開で、なぜオーバーテイクに至ったのかという不可思議な追い越し劇の連続はレースの文脈が破壊されて行くのを見ているようだ。オーバーテイクされる側は抵抗すらせずにラインを譲る。
最初のタイヤ交換はすっかり影の薄いチャンピオンになってしまったランド・ノリスから始まった。17周目のことだ。キャデラックのバルチェリ・ボッタスだけがハードでスタートしているため、それ以外のレーサーはミディアムからハードへの交換となる。
22周目、レッドブルのマックス・フェルスタッペンをはじめとする多くのレーサーが懸念していた大クラッシュが発生する。場所はスプーンカーブ進入、鈴鹿でも速度の乗っている区間でのことだ。ハースのオリバー・ベアマンがアルピーヌのフランコ・コラピントとのデプロイ x スローダウンという”電動”による速度差からラインを外しグラスエリアへコースオフ、そのままスプーン入り口を直進してしまいタイヤバリアに突っ込んでしまった。幸いなことにベアマンのマシンはスライドしたためサイドから飛び込むかたちになるも、マシンを降りる際には足を引きずるという映像が映し出される。
ここでセーフティーカーが導入され、同時にトップに立っていたアントネッリがタイヤ交換。彼はトップを維持したままコースに復帰する。28周目セーフティーカーが戻りレース再開。縦に密集していた隊列だが、徐々にトップのアントネッリが後続を引き離しにかかる。42周目フェラーリ2台の攻防、ハミルトンを交わしてルクレールが3位に躍り出る。51周目のシケイン手前ではそのルクレールをラッセルがオーバーテイクするも、続く1コーナーまでに刺し返されてしまう。
スタートでの失敗以外はレースウィーク中の全てが完璧だったアントネッリが上海に続き2連勝。2位のピアストリには14秒の差を築いた。遂にF1での勝ち方を覚えた19歳の圧倒的な勝利。
a Ryoma Kashiwagi film | 2026
RED KOMODO X | LEICA Apo-Summicron M50mm, Elmarit M90mm
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